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「地味」だと追放した聖女が世界のOS(基本ソフト)だった件 〜規約違反により貴国への全サポートを終了いたします〜  作者: ☆もも☆@12話完結の人


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第9話:勝手な神格化は拒否致します

王国が事実上の消滅を迎え、世界は「次の秩序」を求めていた。


世界に映し出されるリリアの日常――

四神を従え、悠然と紅茶を嗜む姿は、皮肉にも絶望した民衆にとっての

「新たな信仰の対象」となってしまったのである。


境界線の向こうには、今や隣国の聖職者や権力者までもが列をなし、

祈祷を捧げ、私を「新世界の女神」と呼び始めていた。


「リリア様、どうか我々に新たな教えを! 

あなたこそが真の救世主だ!」


響き渡る賛辞。


しかし、リリアの耳には、

「システムの動作を重くする無駄なトラフィック」にしか聞こえなかった。


「……あら。勝手に神格化し、自分たちの希望を押し付けるだなんて。

実に見苦しい、情報の非対称性ですわね」


 彼女はテラスで、青龍(青いの)に

菜園の自動散水を行わせながら、眉を寄せた。


膝の上では、しろたまが押し寄せる「信仰の魔力」を、

鬱陶しそうに尻尾で払いのけている。


「……皆様、勘違いなさらないで。

私はあなた方の祈りを受理する窓口など設けておりませんの。

許可なく他人の平穏を、信仰という名の『スパムメール』で汚すのは、

重過信という名のマナー違反ですわ」

 

彼女は扇を広げ、虚空に浮かぶ無数の「祈りの光」を、一振りで霧散させた。



◆ ◆ ◆

【世界中の井戸端会議(掲示板)】

1:名無しの司教

 ……信じられん。我々が捧げた至高の祈りが、

 一瞬で「通信エラー」のように消された……!


2:名無しの魔導士

 聖女様、今なんて言った?

 「許可のない信仰は、精神的なストーカー行為です」……!?


3:名無しの商人

 見ろ、境界線に「ファイアウォール」が出現したぞ!

 祈れば祈るほど、逆に「不適切なアクセス」として、

 祈った本人の頭上に冷水が降ってくる設定になってる……。


4:名無しの賢者

 崇拝すら拒絶するとは。


 ◆ ◆

「……ふぅ。これでようやく、精神的な衛生が保たれましたわ」

 

リリアの庭は秩序と、四神たちの正しいマナーが維持されている。

 ……それだけで、彼女の世界は完結しているのである。


「いい、四神の皆様。外の世界が騒がしくなればなるほど、

 私たちはより静かに、より美しくあるべきなのです」

 

四神たちは、主の言葉に安堵したように、それぞれの業務に戻っていった。


ご覧頂き、ありがとうございますm(_ _)m

本日、第9話まで投稿します。


明日は最終話まで連続で投稿していきます。

12話で完結しますので、よろしかったらブクマをポチッと

して頂けると嬉しいです。(*^-^*)


よろしくお願いします☆

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