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……一方その頃。
これは成世達が空の旅を楽しんでいる頃の別の視点の出来事である。
「……くそっ!何なんだよ、弱いって言われてる式部なら余裕かと思ってたのに……!」
俺はリアルファンクロに表示されていたクエストを眺めながら悪態をついた。
俺に届いたクエストは《URパートナーを一体倒すこと》。これをクリアーするとUR確定召喚ガチャが引けるという報酬だったのだ。そしてそのクエストの期限は今月中までだった。
「くそっ!くそ!何で俺はSR以上が引けねえんだよ!おかしいだろ!」
「ご主人様……落ち着いてください……!」
「うるせえ!SRのゴミキャラの癖に!」
幸いまだパートナーを1体所持していたのでゲーム失格にはならなかったが、相棒であるSRの中では比較的使いやすいパートナーを失ったのは大きかった。
すぐに課金して戦力を補強しないと……!
「……残念ですが、貴方はここでお役御免ですわ」
「……えっ……」
……何が起こったのか、何をされたのか、全く分からなかった。
ただ分かったことは俺の残っていたパートナーが消滅し、ゲームの参加資格を剥奪されたということだけだった。
「……パートナーを残したままプレイヤーを逃がすなんて、ほんとあいつは甘ちゃんだよ。ちゃんと残りのパートナー数は確認しとかないと」
「まあ、その意見に関しては同意致しますけれど。その甘ちゃんに会いたい会いたいと仰っていたのは誰だったかしら?」
「ああ、会いたいさ。可愛くて可愛くて可愛くて……とーーーーーーーーっても愛しくて憎らしいライバルだからね……!」
「……はあ。素直じゃありませんのね。さっきのだって、そのライバルを守る為に不穏な芽を潰しておいたのでしょう?」
「はあ?僕はいつでも素直だろ。アイツを守るのだって当たり前のことじゃないか」
「それ、何度仰るつもりですの……?」
「はッ、何度でも言ってあげるよ」
「式部を潰すのは、この僕サマだから。ふふ、早くお前とお前と遊びたいよ式部……!!」
第三話に続く……




