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リアル推しガチャRe  作者: 有氏ゆず
第二話 どうやら現実也
18/40

2-7




「こいつは俺の相棒のスキルで眠らせた!それが分かるとは……お前がURのパートナーだな!?」

「そうですか、何か」


男が式部に向かって叫ぶ。それに対して式部は酷く冷たい声色で返事をした。


「へへ……!これで俺の今月のクエストはクリアー出来るぜ……!ギリギリだったな……!」


男は一人で何か呟いている。狂っている、のだろうか。ぼくは怖くて式部にしがみつく。




「……成世様」

「は、はいっ!ごめんなさい!」


調子に乗ってすみませんでした!さっきからベタベタ触り過ぎてましたよね!

ぼくは慌てて式部から離れる。


「決して、その場から動かないでくださいね」

「……え?」

「何コソコソ話してるんだ!……まあいい、すぐに終わらせてやるよ!出てこい、俺の相棒───」













「………………………えっ?」


……それはあまりにも一瞬過ぎて。

ぼくには何が起こったか分からなかった。


「あ、あ……ご主人、さまぁ……」


男がスマホで何かのアプリを起動して一人の女性を呼び出した。その女性はファンクロのキャラクターで、それでこの人もリアルにパートナーを召喚してしまったぼくと同じ人なんだと、そこまでは分かった。


しかしそこからが本当に一瞬で、気がつけばそのパートナーは……切り刻まれて倒れていた。




「終わりですか」

「う、嘘だろ……俺の相棒が一瞬で……」


血に濡れた装束を纏い、式部は男へと振り返る。しかし男は今起きたことが信じ難いようだった。


「終わりですか」

「ひっ!」


式部は再度同じ言葉を口にした直後、ぼくにも捉えられないくらいの速さで間合いを詰め、男の首を掴んだ。

その瞬間、無傷だった筈の男が傷だらけになって。




「……ぁ、やだ……」


式部が怖い。彼を止めたいのに、恐怖で掠れた声しか出ない。


「私は今、怒っています。それはもうとてつもなく。理由はお解りですね?」

「あ、あ……」

「成世様に涙を流させた。……貴方は許されないことをしました」


やめて。やめてよ式部。だってその人、もう……!


「だ、だって、だってよ。俺だってURのパートナーが欲しくて……」

「もう、結構です。終わりにしましょう」

「待っ……」










「さようなら」




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