第79話、最期の決戦の演出したい『中編』
「アラードが、禁術魔法を使用した、」
全てをありのまま話すわけにはいかない、真実の中にひとつまみの嘘を、天界の存在はかくさないといけない、
「待ってください姉様、ここでは目立ちます、場所を変えましょう、」
「待て、グット、俺もその話を聞かせろ、」
三年『アラス・モルド』アラス家の次期党首この国で四代貴族の次に権力を持つ貴族の一つ、
「モルドどの、、、わかりました、では生徒会室まで」
「ヂェーヴィチいるか、」
「はいここに、」
「ダークヒーロー全員に伝えろ、いざと言うときにすぐに戦えるように、最大限の警戒をはらへ、」
一応もしもの時を考えておかないと、
「は、はいすぐに」
ヂェーヴィチが拠点に向かい飛び立つ、
「まさか、あのライトさまがここまでの警戒を、アジンさまが言っていた、オメガプランの幹部に取り乱したのも彼の方の考えること、何かあるのでしょう、」
「さて、お話を伺いましょう、」
生徒会室に通される、この場にいるのは、アラス先輩とその他の役員貴族、セレーネ姉様、彼らが納得するように話さなければ、
僕がしたいのは、全人間界の大同盟、全剣王で一斉にアラードに立ち向かう、みんなで世界んの敵に立ち向かうこれこそラストにふさわしい演出、その準備をするのが僕、グットの役目、そしてそのお膳立てをするのは、ライトの役目、
「今、この国の第一王子、第一王女、第三王子、またグレイテスト王国剣王がアラードと応戦している状況だ、」
実際このままだとお兄上たちが勝つのは極めて難しいことだろうな、なんせ役者が揃ってないのだから、
「それで、お兄様たちは無事なんでしょうか」
セレーネが心配の表情を浮かべて聞いてくる、この天変地異を引き起こすほどの力を今のアラードは有している、さすがの兄上たちでも心配になるのは当然、その不安をせめて民の前では見せないようにしていたのだろう、
「大丈夫だ、あのビルトンだぞ絶対負けるはずがない、」
アラス・モルドが言う、彼は卒業後ビルトンの直属の軍に入団が決まっている、彼がこの国で1番尊敬しているのは紛れもないビルトンなのだ、
「しかし禁術魔法を発動させたアラードの力は絶大だ、この我がここまで飛ばされるほどに膨大な魔力、このままでは、」
ライトがそれっぽい空気を演出させ、グットにバトンを渡す、
「兄上たちは負ける、と」
グットは言う、この言葉はグットというキャラクターが言うから説得力が上がる、ライトがいたとしてもその言葉には信用性が薄い、しかしその言葉を発したのがグットなら、
この場の全員が心の中では気づいていた、この天変地異は激しい戦いによって起こされていつのではなく、
アラードという1人のものによって起きていることを、
「お願いします、ライトさま、私の兄弟を助けてください、あなたとお兄様たちが協力すればアラードも他をせるはずです、」
セレーネの緊張の糸が切れた、今までこの国の、一国の王女という立場でその不安を押し殺してきた、しかし今の、グットとライトの一言で彼女は冷静さを失った、
「グット貴様、自らの兄に対してそんな、ビルトンさまに思うところがないのか!」
2人の言葉に傷ついたのはモルドも同じだ、
「安心してほしい、今は我ダークヒーローの最高幹部、その中のさらに頂点たつ、ものが代わりに戦っているようだ、」
「しかし、このままでは勝てるとは思えません、」
2人はあくまで冷静を繕った、この中で、
「グット貴様、どうしてそんなに冷静でいられるんだよ、今戦争しているんだぞ、しかもこれは1国同士の戦争じゃない、そんな中で、」
「だから、冷静で物事を考えないのですか、そんな状況だからこそ、王族なら貴族なら、常に冷静に」
そう、僕は今までこのキャラで貫いてきた、自らの信じていることを躊躇いなく話す、そんな自分を、貫きそんなキャラを作り上げたのだ、
「、、、すまない、グット、しかし、、、どうしたら」
少しは冷静になったようだ、これなら話は通じるかな、
しかしここからどうやって話を持っていくべきか、どうやって同盟を結ぶ話にするか、、、
「僕は、世界に助けを求めるべきです、」
「同盟国の剣王たちに今すぐ動いてもらうということか、しかし」
どの国も今は敵対国からの侵攻を食い止めるので剣王は動けない、
「いいえ、ブランド王国の同盟国だけではなく、ゴールド王国以外の全ての国と一時的の同盟を結びます、」
「待ってグットそれは無理よ、同盟国ならもしかしたら可能かもしれないけど、そんな敵対している国にもなんて、」
グットの案に対して誰もが否定的だった、それはこの場の空気を見れば明らか、今まで殺しあってきたものたちと今この場で同盟を組むなど、
「そうです、無理だそんなこと、」
「できるわけがない、そんなことに時間を使うよりもっとやるべきことがあるのではないか、」
この場の貴族たちが否定的意見を話す、しかし誰も代案を出すことはない、このまま何もしないのが、目に見える、
「このままだと、この国の王族は死ぬぞ、」
ライトが一言話す、それは既に決まったことかのように、普遍的で当たり前なことのように
「アラードの発動した禁術魔法は、生命を吸い尽くすことで自らを不死身としている、これはオメガプランが復活させた人外の魔法、このままだと人界が滅ぶまで止まらないかもしれない」
おそらく、アラードはそのつもりだろう、そして絶対王政を完成させるつもりだ、
僕自身は絶対王政も否定はしない、そんな清廉潔白な王がこの世界にいるというのなら、しかしそんな奴は存在しない
「人界が、滅ぶだと」
「この天変地異を見たら」
「この状況で力を合わせないとならない」
その言葉が、この場の貴族の心を動かす、
「姉様、この場での決定権はあなたにあります、どうか国際電話を使わせください、」
グットがセレーネに頭を下げる、彼はこの時初めて実の姉にお願い事をした、
「わかった」
セレーネがグットの願いを承諾した、
「待ってください、姫さま、そんなことを独断で決めてはせめて、母上さまの許可を、」
「そんなことをしていたら時間の無駄だ、それとも他に代案でもあるのか、」
モルドが反対貴族を黙らせた、
「今、ここでできることをするべきだ、王子、王女、私に指示を」
今この場でするべきこと、それをしっかりと兵や民に示すものこそ、人の上に立つものだ、
「モルドよ、このまま不満分子を纏めながら、民の不安に寄り添っってほしい、任せ得ましたよ、誇りたかきブランド王国の貴族よ。」
「はい」
モルドたちが生徒会室から去りそれぞれの今するべきことをしにいく
よし、なんとか辻褄が合うように進められたかな、あとは他の国がどういった反応を示すかだな、
魔力感知でアジンとアラードの戦いを感じているが、さすがのアジンも苦しいかな、もう少し任せるよ、
「グット、任せたわよ」
「うん」
グットが頷き、国際電話の前にたつ、




