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習慣からの目覚め
文章力カスなんで毎回どっかしらいじりなおしてます。長い目で見てもらえると恐縮です((カタカタ
どんっ
人通りが多い。道が狭い。すれ違いざま人にぶつかる。私は大男を横目に通り過ぎようとしたが、酒瓶を片手に持った男は私の腕をぐっとつかんだ。
そしていきなり瓶を振りかぶってきた。
私はローブの中に隠した日傘に触れて私の腕をつかむ男の手をすり抜けた。
瞬時にウィザが動き、男は振り上げた手をつかまれた。数瞬後、その体躯は宙を舞った。
遅れて、どたっ、という音が聞こえる。
「うぐっ・・・」
ウィザは一歩後ろに下がった。
「いきなりなにかしら」
男は起き上がりつつ声を発する。
「そっちこそぶつかってきて何も言わなかったじゃないか。」
「謝罪がなければ酒瓶を振り下ろすのが王都の風習になったの。ずいぶん野蛮になったのね」
男は少し黙って口を開いた。
「お前よそ者だろう。もっと言えば・・・」
男は少し声を落とす。
「魔王城にいただろう」
少し面白いことになった。