083.王都隣接ダンジョン再挑戦
今日は早朝から王都隣接ダンジョンに挑む。
メンバーは俺・アルティナ・レリィー・ミレイ・アイーダ・リスティの六人だ。
「デルシスとリスティが違うだけだから前のPTを思いだすね」
「そうだな」
「頑張ります」
「とりあえず罠への対処は俺もやるから俺とリスティが前衛だな」
「そうねそれで私とレリィーが後衛で後ろを警戒で、ミレイとアイーダが真ん中ね」
そしてダンジョンの中に入る。
今回の目的は【勇気の剣】の時の記録を超える事。
ちなみにその時の記録は38階層である。
今回はデータもあるので35階層まではスムーズに降りてくる事ができた。
「…ここまですごく楽に来ちゃったんだけど、しかも早いし…私リスティが明日学園もあるから途中で帰る事になると思ったよ」
「そうですね。まだまだ全然余裕…と言うより私なんて回復をほとんどしてませんし、前の時はここまで二日かかりましたからね」
ミレイとアイーダがそんな事を言っている。
でも実際に今回凄く楽なんだよな。
デルシスよりもリスティの方が強いと言うのもあるし、リスティは無理な突撃もしないので連携も取り易く、俺とアルティナとレリィーがあの頃よりずっと強くなっている。
その為にあの頃よりも楽なのは当然と言えば当然なのだが…。
ただ問題なのはこの後の36階層からだ。
このダンジョンのこの階層からはトラップの位置が毎日変わる様になっている。
その為にデータも当然ないのだ。
「リスティ。ここに来る前にも説明したけど俺達前衛はここからが本番だからな」
「はい!頑張ります」
しっかりと罠の確認をしながら気配に気をつけて進んでいく。
さすがに一人でやっていた時よりも罠の発見も早いし正確だった。
結局36階層では罠に一回も引っかかる事無く階段まで辿り着く。
そしてその後も一回だけ罠に引っかかってしまったものの、毒矢が罠を踏んだ俺に向かって何本か飛んでくる罠だった。
それも剣と魔法を使って当たる前に潰す事に成功したので実質罠による被害は0で、魔物も特に梃子摺る事もなく気付けば40階層のボス部屋前まで辿り着いていた。
「うわ…、40階層まで簡単に着いちゃったよ…」
「しかもまだまだ余裕ですね…」
ミレイとアイーダの二人は信じられないという感じに驚いている。
「俺としてはリスティが居るとやっぱり助かるな。一回俺が気付かないで引っかかったけどやっぱり前に比べたら全然楽だし見落としも少ない」
「そうね。確かに前より早いのに罠にほとんど引っかからなかったし、リックの負担も間違いなく少ないわよね」
「皆さんの役に立てたのならよかったです!」
「さて、とりあえず目標は達成したわけだが、ここのボスを倒したらどうする?」
「時間も結構経ってるし今回は戻りましょう。もっと深く潜るならもっと準備や他の人達へちゃんと伝えた方がいいわ。特にリスティは明日も学園だしね」
「それもそうか。それじゃあここを突破して戻るか」
『ええ(はい)』
そして俺達はアイーダから支援魔法を掛けてもらってボス部屋の扉を開けて中に入る。
部屋に入ると出てきたのはグリーンドラゴン。
純ドラゴン種としては最弱と言われているがそれでも結構な強敵だ。
いや…、適正レベルでどうにかここまで来たPTではかなり強敵だと言う話だったのだが、勝負は予想以上にあっさりとついた。
俺とリスティが前に出て念の為にアルティナには後衛の防御をしてもらう。
と言う形だったのだが、すぐにレリィーが何本も矢を連続で射って、ミレイがアイスジャベリンで攻撃した。
アイスジャベリンを腕でガードし、矢は腹や腕や足に刺さる。
更に俺が走りながらウインドカッターを連続で放つと両翼を切り落とし、腹にも大きな傷を付ける事に成功した。
痛みの為か首を上げ上に向かって咆哮するグリーンドラゴンの足や腹に駆け込んだ俺とリスティが連続で斬りかかっていく。
するとそのまま押し潰す為なのかダメージで倒れたのか分からないが、前に倒れこんできたのを俺とリスティは横に離脱し、すぐに倒れたグリーンドラゴンの首を斬り付けた。
そしてそのまま動く事が無くなったと思ったら宝箱が出現する。
宝の回収をしてそのまま少し待機していると入り口に飛ばされた。
それから拠点に帰ってきた。
リスティはテート達と今日のダンジョンの事で盛り上がっている様だ。
あの40階層はPT全員が第一限界である50で苦労して倒せるぐらいの強さと聞いた事がある。
それをあれだけ簡単に倒せたんだな…。
実感はしていたが、目安があるからハッキリと自分達のステータスが異常なんだと良く分かる。
まだレベル40にもなっていないリスティが余裕で戦えてたしな。
今のステータスならあのダンジョンのどこまでいけるのだろうか?
もしかしたら完全攻略も夢じゃないかもしれない。




