077.西深ダンジョンの魔物討伐
今日は俺、アルティナ、スピカ、テート、リスティ、リースの六人で西深のダンジョンへとやって来た。
「今回の目的はここの魔物の数を減らす事だからな。出来るだけ倒しながら進んで完全攻略をするぞ」
『はい』
テート達三人は緊張しているがこのダンジョンは今のテート達ならステータスは十分だし、戦闘技術もここをクリア出来るレベルまで来ている筈だ。
あとはしっかりとした対応が出来るかだろう。
上層階は当然の様に問題は無いので適当に倒しながら進む。
中層階に入るとさすがにまともに攻撃を受ければ場合によっては大きなダメージを受けるかもしれない魔物もいるが、十四階層までは梃子摺るような相手ではなかった。
十五階層のボスは今回もロックコング。
さすがにノエルの様に一撃粉砕とは行かないが、テートとリスティでも剣でダメージを与えられるし、魔法は普通に通るので時折魔法を混ぜる事で時間も掛からず二人だけで倒す事ができた。
先に進んで十六階層は魔物に近づかないように魔法と弓矢で基本的には撃破していき、近づかれそうな時はアルティナが対応してくれる。
ほとんど殲滅出来たのを確認して先に進む。
十七階層のキラーマンティス。
ここは前に予想した通りテート達の練習に良かった。
とりあえず三人が一対一で戦える様に数を調整しながら進んでいく。
二刀流の相手でも梃子摺っていた所に噛み付き攻撃もあり結構ダメージを食らってしまっていたが俺とアルティナで回復するし、危なそうならいつでも飛びこめるようにしている。
何回もダメージを受けながらだった為に一旦階層間で休憩する。
「三人とも大丈夫か?」
「はい、もう痛い所はありません。防具は結構壊れてしまいましたけど…」
「それは仕方がないな。それとそろそろ皆の防具を新調してもいいかもしれないな」
「そうね。お金も余裕があるし身の守りはしっかりしておきたいしね。あとリック、あなたは剣も新しくした方が良いと思うわ。全力で剣を振れて無いでしょ?」
「まあな…。正直本気で振ったら折ってしまいそうな気がする」
「ジェシー達に相談してみても良いんじゃない?もしかしたら剣の強度を上げてもらえるかもしれないし」
「そうだな。帰ったら相談してみるか」
休憩を終えて十八階層に進む。
ストーンフラワーには俺、テート、スピカが避けながら魔法と弓矢で遠距離攻撃をおこない倒して行く。
アルティナにはリースを守ってもらい、リスティは自分で回避していた。
先に進み十九階層。
ホワイトワーウルフには俺とテートで対処する事にしてみた。
魔法は普通に通るし、テートもホワイトワーウルフの動きにもついていけていた。
うん、大丈夫そうだな。
むしろテートにとってはキラーマンティスの方が強敵だし良い練習相手になりそうだ。
二十階層。
今回もテールブレードタイガー二匹だった。
前回と同じ様に俺が一匹を受け持って、アルティナとスピカのサポートで三人がメインになって戦う。
尻尾の動きに翻弄されていたり攻撃を受けていたりはしたが、しっかりと対処をし大きな怪我も無く撃破に成功する。
うん、アルティナとスピカの援護があったにしてもやっぱり三人も間違いなく強くなっている。
二十一階層。
ここも前回来たのと同じ様に魔法と弓矢等の遠距離攻撃で倒して行く。
ここはやっぱりこれが安定だろう。
二十二階層。
ゴブリン達との戦いには前のリスティの村に行った時に慣れているので、スピカに遠距離攻撃を持つゴブリンを優先的に攻撃してもらって囲まれ無い様に立ち回る。
一応俺の方も遠距離攻撃を持つゴブリンからの奇襲を警戒しているけど特に問題も起こらずに殲滅に成功した。
魔石はしっかりと回収して先に進む。
二十三階層。
オーク達になっただけで基本的にゴブリンの時と同じ様にスピカにメイジを優先的に攻撃してもらって立ち回る。
テートがジェネラルに向かったが一人でもしっかりと対処出来ていた。
ここも問題無く突破する。
二十四階層。
タートルアリゲーターの相手はかなり苦労した。
しばらく梃子摺りながらも、ワザと攻撃させて首を伸ばしてきた時に一気に首を斬り落とす方法で効率を上げて倒す事が出来た。
ここはやっぱりノエルがいてくれた方が助かるな…。
二十五階層。
中に入ると前回と同じ様にゴブリンの最上位と上位種が数体出てきた。
最上位種さえどうにかなれば問題はないだろう。
まずは魔法と弓矢で即効スナイパーとシャーマンを狙う。
シャーマンやメイジ達は倒せたがスナイパーやアーチャーは生き残っていた。
弓矢を回避する為にストーンウォールで壁を作り矢の射線を切る。
アルティナと俺が同時に壁から左右に別れて出てスナイパー達に矢を射たせてスピカとテートにスナイパー達を狙ってもらった。
その際にスナイパーを倒せた場合にはテート達も前に、倒せなかった時は遠距離を隙を見てまた狙うように言っておいた。
俺とアルティナはそのまま前に出て近接攻撃のゴブリン達に向かい、その後をテートとリスティも前に出てくる。
二人が前に出てきたと言う事は少なくともスナイパーは倒せたのだろう。
リスティはアルティナの方に、テートは俺の方にストーンウォールを避けてやってきた。
そのまま向かってくる敵を倒し続ける。
今回はバーサーカーとナイトと真正面から戦う事になったが、ナイトはアルティナが抑えてるしバーサーカーも俺とテートで一気に集中攻撃して倒した。
残りのゴブリン達を倒してナイトだけになったので四人で一気に攻撃した。
防御能力の高いナイトだがさすがに四人での攻撃には耐える事が出来ずにすぐに倒す事に成功する。
「よし、これでこのダンジョンクリアだな」
「ええ」
「どうだテート、自分が強くなってるのを実感できたんじゃないか?キラーマンティスなんかは結構ダメージを受けたがゴブリンやオーク達はほぼ無傷で倒せただろ?ステータスだけで戦闘技術が無いともっとダメージを受けて回復役が大変だった筈だぞ」
実際にデルシスなんかはアルティナがかなり防御していたが、そうでなければアイーダがデルシスにかかりっきりで回復する必要があっただろう。
それを大きなダメージをそこまで受けないで戦いきったテートは間違いなく優秀だろう。
まあデルシスが駄目すぎたと言うのも間違いないのだが…。
「そうですね。ゴブリンの最上位種にも通じるのは分かりました。でもやっぱりまだまだだと言う事も理解出来ましたので、今度ここに来る機会があったらキラーマンティスも圧倒してみせます」
そうか。
とりあえず目標が出来たのはいい事だろう。
今回である程度のレベル上げも出来たし、無属性魔石も中々の数が回収出来たので次はどうするかな。




