076.テートの無理と活動確認
合同訓練から俺達5人は更に技術を付ける為にもう一度基礎から見直して練習している。
そしてこの練習にはレリィーも参加するようになった。
俺とアルティナはステータスに頼るのではなく技術でアリシアに勝つ事を、テートはイザベラに勝てるように、リスティはもっと速く身軽に動き回りながら隙をつけるように、リースはまずは体力をつける事を最優先に、レリィーは全レンジでしっかりと動けるようになる事を目標にしている。
特にあの日唯一負けたと落ち込んでいたテートは疲労で動けなくなるまで練習していた。
さすがにやりすぎだと止めたのだがそれでもやりすぎてしまっている。
何でも疲れすぎていて学園でも休み時間のたびに寝ているらしくて、俺とアルティナで説得する事にした。
「なあテート、頑張るのは良いけどやりすぎは良くないぞ」
「ですが…」
「あのね。無理をしすぎれば体に負担をかけるだし、変な癖でもついてしまえば余計に強くなる事が出来なくなるわよ?」
「そうなんですか?」
「ええ、頑張るのは大切だけどちゃんと調整しないと駄目だよ。本当に強くなりたいならそこは守って」
「はい…」
「大丈夫よ貴方も私達もまだ強くなれるわ。焦りすぎては駄目よ」
「はい」
「それにテートもリスティ達も年齢を考えたら十分過ぎるほど技術がついて来てるしな。スキルの影響で分かり辛いだろうけど、首輪が無くても同じ年齢で三人に勝てる人は少ないと思うぞ。」
「そうでしょうか…」
うーん。これはスキルの欠点かな…。
ステータスに差が出すぎて実際の技術が分かり辛くなる。
機会を見て一度白奴隷契約を解除してアイシアの隊とまた合同訓練をさせてもらうのもいいかもしれない。
もし同じ相手と戦ったら今度はステータス差でリスティも負けるだろうけど経験の一つとしてはありだろう。
でもそれまでにリスティ達のレベルと技術を上げて元々のステータスも含めて鍛えておきたい。
やれる事はまだまだある。
「そもそもなテート俺とテートは剣士じゃ無くて魔法剣士だ。
当然剣の技術は大事だし剣だけでも勝てるに越した事はないけどな、俺達の真価は剣と魔法の組み合わせにある。
剣で負けたのが悔しいからと言ってそれだけに固執するのも良くないからな」
「はい…」
「テート。テート達の年齢はむしろ今伸び盛りでもあるんだ。少なくとも今は無理をする必要はないどころか無理をしたら本当にいけない時期だから、そこだけは覚えていてくれ」
「分かりました…」
これでとりあえずは大丈夫だとは思うけど、他の皆にも一応注意していてもらおう。
ギルドでこれからの話し合った結果。
俺、アルティナ、レリィー、ミレイ、アイーダの前のPT組は第一限界である50レベルを目指し、機会があれば王都のダンジョンを自分達の前の記録を更新したい。
スピカ、アリッサ、ティニー、グレン、カスミは現在の生活に満足もして居るので、恩返しをする為に自分達に出来ることがあれば喜んで協力する。
ノエルはお姉ちゃんの敵を討つ事が最優先。それ以外は何でも喜んで協力する。
テートは今より強くなりたい。
リスティとリースは俺達の役に立ちたい。
ジェシーとブライオは第二限界を越えたいので高レベルの魔物と戦う時には誘って欲しい。当然低レベルの魔物相手でも手が必要なら喜んで貸す。
と言う事だった。
こうなると一度PT編成を考え直して、旧PT組+リスティでダンジョンに挑戦し、他の皆にはテートとレベル上げをしてもらった方が良いだろうか?
それとも全員でレベル上げを行なうか。
少しでも確実性を上げるのであれば全員のレベル上げを行った方が良いのは間違いないだろう。
いっその事ギルドの戦闘員全員で王都のダンジョンに挑むのもありか。
今いるメンバーは16人か、三パーティ作るとなるとあと二人入れられるけどどうするかな…。
と言っても誘えそうなのはアイシアくらいしかいないか…。
一応その場合はアイシアに聞いてみるのもいいだろう。
アイン達に乗って別のダンジョンに行ってみるのもいいかもしれないし、西深のダンジョンの魔物減らしも頼まれてるしそろそろやるか、こちらはテート達を連れて行けばレベル上げにもなるだろう。
出来る事は結構色々あるな。




