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008.初ダンジョン 2

六階層目。

この階層にいたのはスモールボアだった。


スモールボア…スモールと言ってもその大きさは俺の腰ぐらいまであるので油断は出来ない。

スモールボアは人を見つけるとまっすぐに突撃してくる。


少し歩いたところで前方と左前方と右前方から三匹のスモールボアが突撃してきた。

狙いはどうやら一番前に居た俺のようだ。

三匹のボアと俺の距離は大体同じでる。

そしてぶつかる直前に後ろに思いっきり飛んで避わすと三匹のボアはそのままお互いにぶつかり気絶したので剣で止めを刺す。

その後も突撃して来たボアの攻撃を横に避わして剣で切りつけて倒していく。

正直に言ってただまっすぐ突撃してくるだけなので、完全に囲まれるとかしなければ冷静に対処出来れば怖く無い。


七階層目。

この階層にいたのはロックタートルだった。


ロックタートル…こちらから手を出さなければ攻撃して来ないので素材とかが欲しくなければ戦う必要は無い。

戦うにしても硬いだけで攻撃力も速度も速くは無い。


今回は戦う理由も無いので無視する。

そしてこの階には例の条件を満たさないと開けられない扉があるらしい。

俺達が条件を満たせられるとは思わないけど、一応確かめに行ってみた。

扉の前にある広い枠の中に俺達三人が入るが何も起こらなかった。

条件を満たしていたら普通に扉が開くそうなので条件を満たせていないのだろう。

すると扉近くに居た人達が話し掛けてくる。


「開かなかったみたいだし、こちらのメンバーとシャッフルして色々ためしてみないか?」


確かにそれも一つの手ではあるだろう。

だけど元々扉の中に入るのが目的でも無いので今回は遠慮して八階層目に向かう事にした。

しかしあの人達の多くが大きな荷物を持ってキャンプしてたけど、いつからあそこにいるのだろうか?


八階層目。

この階層にいたのはバングスワローだ。


バングスワロー…空から急に体当たりしてきて逃げていく。

攻撃力は低いが動きも結構速く攻撃も避けてくるので鬱陶しい。


ここでは少しの間戦闘訓練の為に狩りをする事にする。


「それじゃあスピカ弓矢でも剣でもいいからまずは一人で戦ってみて、ダメージを受けたら回復するし攻撃力は低いから安心していいから」

「はい」


そう言うとスピカは弓を構える。

スピカが射った矢はバングスワローを掠めた。


「お、いきなり掠ったか」

「むしろ綺麗に当たらなかったのが悔しいです」

「バングスワローの回避能力は結構高いからね。でもその分練習にはなるから頑張って」

「はい」


それからしばらくの間スピカは弓矢で攻撃しながらバングスワローが攻撃態勢に入ると短剣を使って迎撃を狙った。

矢の方は段々当たる様になってきたのだが、短剣の方は今まで使っていなかったのもあってただ振るだけと言う感じだったので、タイミングもキレも素人と言う感じだったので見事に避けられていた。

矢がかなり少なくなって来たところで先に進む事にした。


「殆ど倒せませんでした…くやしいです」

「まあ冒険者始めたばかりだしね。仕方無いと思うよ」

「そうそう、剣の方は私もリックも用が無い時なら教えられるし、あくまで弓術師何だから使えないといけない様なものでも無いわよ」

「はい…」


九階層目。

この階層にいたのはオーカーベアだった。


オーカーベア…黄土色の毛色をした熊の魔物で、力が強く噛み付きも爪での攻撃もかなりの威力がある。

生命力もかなり強いのだが、防御力自体は高くなくて動きも遅い。

近接戦闘に自信が無い者は近寄らないのに確実に削っていくのがセオリーとなる。


ここではスピカに遠距離で攻撃してもらい近づいてきたら俺とアルティナで迎撃する。

俺もアルティナもオーカーベアぐらいなら近接戦闘でも普通に一人で倒せるのだが、油断だけはしない様に連携して迎撃していく。


そして目的の10階層目にやってきた。

ボスのいる部屋の前には二組の順番待ちパーティーが待機していたのでその人達の後ろで待つ事にする。

このダンジョンでは10階層毎にボス部屋があるらしい。

ここでボス部屋の事をスピカに説明する。


「それじゃあボス部屋の事を説明する」

「はい」

「まずボス部屋には一つのパーティーしかはいる事が出来ない様になっていて、ボス部屋の前にはこうして広間がありボスの順番待ちができる様になっている。

そしてボス戦ではその部屋毎にいくつかのパターンがあり、新しいパーティーが入る毎にその中からランダムで選ばれる。

ボス部屋の扉が開く条件は、前のパーティーの全滅か前のパーティーがボスを倒してから五分後となっている。

五分なのはボス撃破後にボス撃破報酬である宝箱を取って先に進むための時間だな。

ちなみにボス部屋のモンスターは全滅させるとその瞬間光になって消えるし、一匹だけ雑魚を残して剥ぎ取とりを始めるとやっぱり光になって消えてしまうので素材を剥ぎ取ったり等は出来ない。

何でボス部屋だけそんな仕様なのかは謎だけどな」

「もし先に進まずに時間が来てしまったらどうなるんですか?」

「その場合はダンジョンの入り口近くに戻される。

だから戻る場合はワザと制限時間内に外に出なければいい。

次にパターンの種類の数やそれぞれの確率はそのボス部屋毎に異なり、中にはレアパターンと言う物もあって滅多に出ないが、ボスが他のパターンよりも明らかに強いと言うパターンもあるので注意が必要だ。

ただしレアパターンの場合は報酬もそれだけいい物が出る。

次に報酬についてだが、ボス部屋毎にいくつかの種類はあるけど出る物はある程度決まっているが、これもボス部屋毎にその種類の多さも違ってくる。

だから欲しいアイテムがあっても中々出るとは限らないな。

そしてボス部屋を抜けるとここよりも広い広間が広まっていてその先には次の階層に行くための階段があるのだが、基本的にはこことボス部屋の先の広間は安全地帯となっている」

「基本的にはと言うのはどういう事ですか?」

「俺達はまだ体験した事は無いが、スタンピードが起こる時はボス部屋の扉も全解放されて広間にも下からやボス部屋からモンスターが入ってきたりするらしい」

「それは怖いですね…」

「まあな…。ただスタンピードなんて滅多に起こらないからな」

「そうなんですか?」

「ああ、スタンピードの起こる条件は階層毎にモンスターの上限数が決まっていて、そのダンジョンの多くの階層で上限を満たしてしまうと起こると言われている。

それなのでダンジョン下層には高ランクの冒険者が依頼で行ったりするのもあって滅多な事ではスタンピードは起こらないんだ。

一番危険なのは新しいダンジョンが発見されないまま放置されてしまった場合だな」

「もしスタンピードが起きてしまったらどうしたらいいんですか?」

「スタンビートが起こるとダンジョン内のモンスターが一気に外に出るのは説明しただろ?

だからそれを処理するしかないんだ。

一度外に出るのが落ち着くとまた条件を満たすまでは外に出てこないらしいからな」

「なるほど」

「それで話を戻すが、ボス先の安全地帯には先に行く階段以外にもう一つ通路がある。

ボスより先に進んだ後に戻る事にした場合はその通路を通るとこの広間に繋がっている。

ちなみにこの通路はこちら側からは通る事は出来ない」

「ボスを倒さないで先に進む事は出来ないと言う事ですね。

…あれ?それだとボスを倒した後戻ってまたボスを倒すのを繰り返す事でたくさんボス撃破報酬を貰えるって事ですか?」

「いや、同じボス部屋では一度クリアしてから丸一日は同じ人間がいくらクリアしても報酬は出て来ないそうだ」

「なんだか不思議な事がいっぱいですね」

「まあな。ダンジョンはまだまだ未解明の事が多すぎるぐらいなんだ。

それなので余計に注意しなくては行けない。

それでもスタンピードを起こさないためには冒険者がダンジョンに潜るのは必要な事だし、なんだかんだと素材とかも美味しい場所も多いから皆ダンジョンに行くんだけどな」

「そうですか」


こうして全ボス部屋共通の注意点を説明し終わった。

次にこのボス部屋について説明する。


「それでここのボス部屋だけど、出てくるのはワーウルフ・レッドウルフ・ウルフで通常パターンではワーウルフが一匹のレッドウルフとウルフが数匹。

レアパターンはワーウルフが二匹か三匹のレッドウルフとウルフが数匹となるらしい

ワーウルフは最初は取り巻きのウルフに撹乱させて隙を見て攻撃してくるのが基本だから最初はワーウルフに注意しながら取りまきを倒す事になる。

それでスピカはまだ戦闘に慣れていないから、俺とアルティナが絶対にワーウルフだけはスピカのところには行かせ無い様にするから、スピカはワーウフルは気にしないでレッドウルフとウルフに気を付けてくれ」

「分かりました」

「ええ」


こうして今説明出来そうな事を説明し終わった。

その頃には俺達の前のパーティーがボス部屋に入ってからしばらくが経っていたのでそろそろ扉が開くんじゃ無いかなと考えていたら、丁度良く扉が開かれた。


「それじゃあ行こうか。それと今回はこのボスを倒したら帰還するから宝を取った後はボス部屋からはでない様にね」

「はい」

「分かってるわ」


そして俺達はボス部屋に入る。

ボス部屋に全員が入ったのを確認したのでドアを閉めると少ししてからボスが現れた。

現れたのはワーウルフ一匹、レッドウルフ2匹、ウルフ7匹だ。

流石にレアパターンではなかった。


ワーウルフ…人の様に二足歩行と狼の様に四足歩行を使い分けて戦うウルフ。

ウルフの上位種ともウルフとは違う種とも言われている。

一匹でいる事も多いが、レッドウルフやウルフを従えている事もある。


スピカがまずは矢を射ってウルフを一匹仕留めた。

すぐにレッドウルフとウルフがこちらに近づいて来るので、ワーウルフに気をつけながらレッドウルフを優先的に足止め&撃破していく。


するとスピカに向かってワーウルフが跳躍して襲いかかってきたが、アルティナがスピカの前に立ってワーウルフの攻撃を受け止める。

ワーウルフの攻撃を受け止めたアルティナはワーウルフの爪を下から上にはじき返して、そのまま剣を切り返してワーウルフを切り裂いた。

それによりワーウルフの体は縦に真っ二つになり絶命した。

後は危なげも無く残りの取りまきを撃破してボス戦をクリアした。

予め決めた通り出現した宝箱から報酬を獲得した後ボス部屋から出ないで待機する。

ちなみに今回の報酬はMP回復ポーションが3つだった。

そしてしばらくすると足元が光、その光が強くなって真っ白になった後。俺達はダンジョンの入り口近くに立っていた。

これで今回の目的は果たしたので町へと帰還する。





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