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063.王都での拠点

あれから一ヶ月。

転移実験が成功して実用可能になったとジェシーに言われたので、俺とアルティナとジェシーで王都までやってきた。

最初はアイン達に乗って行こうかという案もあったが、流石に騒ぎになるだろうからやめて馬車で移動する。


特に問題も無く王都まで辿り着いたので王城の前にいる兵士の人にギルド名と自分の名前を伝えるとすぐに案内しますと言われて中に通され、更に一人の兵士は報告しに行くと急いで中に向かって行った。

途中で先に行った兵士の人が戻ってきて案内してくれている兵士の人に伝えると、謁見の場ではなく王様の執務室の方へと案内される。

中に入ると王様とエイラ様がいた。


「こちらに来たと言う事は完成したのか?」

「はい、それで設置出来ればと」

「うむ、こちらに用意した住居へと案内しよう。今アリシアを呼びに行かせているので少し待っていてくれ」


少ししてアリシアさんも合流してこちらでの転移場所になる家に向かう。

王様達も一緒なのだが良いのだろうか…。

そして用意してくれた住居に付いたのだが、城から予想以上に近く…大きかった。

むしろサイタールの拠点よりでかい。


「あのここ…ですか?」

「そうだ」

「転移場所と言うだけなのでこんな立派な場所は必要ないのですが」

「それなのだがな。あまり狭くてもギルドメンバー全員が入ると不自然に思われるかもしれないし、ここでならアイン達も飼えるだろ?こちらでもワイバーンの騎獣を持っていると認識された方が良いと思ってな。

それと、これからもギルドメンバーも増えるかもしれんしな。大きいに越した事は無いだろう」


と言う事だった。

確かにそれは確かにそうかもしれないが…。

文句があると言うわけでは無いのでそのまま使わせてもらう事になった。

家の中を見て回って設置場所を考える。

行き来のしやすさを考えてサイタールの方と同じ様に入り口から近い一階の部屋を使う事にする。


しばらくしてジェシーから設置が終わったと教えられて実際に使ってみる事になった。

使用方法は設置されたコアに魔力を送るだけ、そうする事でこの部屋にいる人間が向こうに設定した場所に転移されるらしい。

実際に使ってみるとコアが強く光る。

すると間違いなく部屋が変わっていた。

ここはサイタールのコアと転移場所を設置した部屋だ。

一応家を出て確かめると間違いなくサイタールの拠点だった。

今度はこちらのコアを機動してみると、また部屋が先ほど王都の方でコアを設置した部屋に変わる。

外に出て確認するとやっぱり王都に来ていた。


「うん、完璧ね」

「さすがジェシーだな。本当にこんな事が出来るようになるなんてな」

「うむ、ダンジョンコアにまさかこんな使い道があるとは。これからはダンジョンコアも買い取るようにした方が良いか…」

「やめた方が良いと思うわ。ダンジョンにはその町にとって利益になっていたり、それこそ生命線になっているダンジョンもあるから、高額で買い取るとなってそれを破壊されても困るでしょ?」

「確かにそうだな…」

「その辺りはリックとかがまた持ってきてくれるのを願うぐらいにした方が良いと思うわ」

「そうしよう。リックよ、もし破壊しても良いダンジョンを攻略した時は頼むぞ」

「分かりました」

「あ、あの。この転移装置ですけど私でも使えるんですか?」


とエイラ様がジェシーに質問をする。


「誰でも使えるよ」

「それでしたらテートちゃん達を呼んできても良いですか?皆にもこっちのお家を見て欲しいです」

「王様やリックがいいって言うならいいと思うわよ」

「お父様。リックさん駄目でしょうか?」

「ワシは構わんぞ」

「私も構いませんよ。それでは部屋から出ていますので」

「はい、行ってきます」


俺達が部屋を出てからしばらくしえてエイラ様が向こうに残った皆とやってきた。


「お父様。テートちゃん達に学園までの道案内と町の案内をしてきて良いですか?」

「む?それは構わんが…アリシア念の為に一緒に行ってやってくれるか?」

「は!分かりました」


そして五人で家を出て行った。

イリアさんとカスミとグレンはこちらのホームの掃除をするそうで、それ以外のメンバーで王城へと王様を護衛する。


「家…と言うより屋敷ですがありがとうございます」

「気にしなくてよい。こちらにも意味のある物なのだしな。それと兵達にも伝えておくのでアイン達をたまにはこちらで行動させておいてくれ」

「分かりました」


まずは庭にワイバーン達の寝床を作って、完成したらサイタールからどれくらいかかるかの確認も合わせて乗ってこよう

召還で庭に呼んだらいつの間にかワイバーンが町中にいたと騒ぎになるかもしれないしな。

こうして俺達は王都にもホームを持つ事になった。



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