058.調査
翌日。
朝食を食べて少し休憩した後調査を開始する。
とりあえずゴブリン達が来た方を探ってみる事にした。
しばらく捜したところで、洞窟の様な場所を見つける。
ゴブリンの巣かもしれないので気をつけながら中に入ると、中にはゴブリン種が多く徘徊していた。
「かなり多いな。本当になんなんだ」
「とりあえず倒していきましょう」
ゴブリン達を倒しながら進んでいく。
奥に進む途中。
通路の様な所があり行ってみると宝箱が置いてあった。
あれ?ここってまさか…。
とりあえずリスティに頼んで開けて貰う。
中に入っていたのはモーニングスターだった。
あまり良い物ではないがこれでほぼ間違いない。
ここはダンジョンだ!
「こうなるとこのまま奥まで…いけるところまで行くか」
「そうね。誰も知らない場所だしまだ宝もあるしね」
その後ゴブリン達を倒し、宝箱を回収しながら奥に進んでいく。
奥に進めば進むほど上位種や更に上位のゴブリン達が多くなってきた。
ただお陰で魔石が美味しい。
第一階層をしっかりと探索をして階段に向かう。
すると次の階はボス部屋となっていた。
テート達には待っていてもらい俺達が先に入る。
中に入ると出てきたのはゴブリンキングと例の謎のゴブリンだった。
俺とスピカとアリッサの攻撃で謎のゴブリンを倒して、その後全員でゴブリンキングをボコボコにする。
宝箱の中身を回収して先に進むと、金塊や剣等の武器が数個に宝箱が数個置かれていた。
これって…。
「え?最下層…って事だよね?」
「ああ、全二階だったと言う事だな」
「こんな階層の少ないダンジョンもあるんだ…」
とりあえず宝を回収してどうしようか考えていると、入ってきた扉が開いた。
「あれ?これって」
「キング達は無事倒せたんだな。どうやら最下層だったようだ」
「ええ!本当ですか!?」
祭壇の様な所に置かれているダンジョンコアを指差す。
「これって…」
「ダンジョンコアだな」
「これがですか」
テート達は興味深そうに見ている。
まあコアなんて中々見る機会は無いからな。
「このコアは壊した方が良いんだろうな」
「そうね…。魔石は美味しいけど、このダンジョン少し放っておくだけでまたスタンピードを起こすでしょうしね」
アルティナの言う通り階層が少ないダンジョンと言うのはスタンピードまでの期間が短い。
ダンジョンで魔物が沸く速度と言うのは階層が少ないほど早いのだと言われている。
これはダンジョン全体での魔物の沸く速度が決まっているからだと考えられている。
魔石は惜しくても流石にスタンピードの可能性が高いダンジョン、しかもスタンピードを起こすとリスティの大切な弟や友達が被害にあう場所を残してはおけないと言う事でコアを破壊する事に決定した。
コアを真っ二つに切って破壊する。
一応破壊したコアは回収して持ち帰る事にした。
ダンジョンを出た後最初にゴブリンが目撃された理由も気になるので他も捜索すると、ゴブリンの巣を発見した。
ただこの巣にはホブゴブリン以外は普通のゴブリンが数匹いただけだったので簡単に殲滅する事が出来た。
巣もほとんど出来ていない状況だったので破壊して村に戻る。
「と言うわけでゴブリンのダンジョンとゴブリンの巣が出来ていました。コアも巣も破壊したのでもう大丈夫な筈です」
「おお、ありがとうございます。貴方達が来てくれて本当に良かった…」
まだ時間も早いのでこのまま帰る事にする。
「それじゃあルーディもマリータもまたね」
「うん、お姉ちゃん元気でね」
「いつかサイタールに行けたら遊びに行くから」
「うん。冒険者ギルドで【白い絆】について聞いたらホームとか教えてくれると思うから」
リスティも弟と友達にしっかりと挨拶をし、最後まで手を振ってお別れをする。
「良かったのか?なんなら数日ここに泊まって行っても良かったんだぞ?」
「大丈夫だよ。来ようと思えばまた来れる距離なんだしね」
「そうか」
久しぶりに弟と友達に会えたからかリスティは笑顔だった。
多分両親の事については諦めているのだろう。
なんとなくリスティの頭を撫でる。
「?どうしたんですか?」
「いや、なんとなくな。嫌だったか?」
「ううん。嫌じゃないよ。むしろ嬉しいかな…えへへ」
こんな可愛らしいリスティを捨てるなんて理解出来ないな。
そもそも盗賊だろうが剣士だろうが、それこそ聖騎士や僧侶でだって、犯罪を犯す人間は犯すし犯さない人間は犯さない。
大事なのは職ではなくその個人がどう生きるかだ。
それも理解しないで自分の子を捨てるなんて選択に何故なるのだろうか…。
自分の子供と言うのは守りたくなるぐらい可愛いのものではないのだろうか…。
サイタールに戻ってダンジョンの事を冒険者ギルドに報告する。
「そんなダンジョンが…、いやリック達が行ってくれて助かった。生半可なパーティーでは全滅していただろうな…」
「ダンジョンコアは破壊したが良かったよな?」
「ああ勿論だ。そんなダンジョンは残っていない方が良い。残していると被害が大きすぎる」
その後報酬を貰ってホームに帰る。
とりあえずは無属性の魔石が大量に手に入ったし、お宝も結構手に入ったので結果的には美味しかった。




