046.西深のダンジョン踏破へ
ドーガに頼まれたのもあって今日は西深のダンジョンを魔物を倒しながら最下層を目指す事にした。
十階層までは適当に倒しながら進んでいく。
西深のダンジョン十一階層。
今回は魔物を倒して減らすのが目的なのでホーンバイソンも出来るだけ倒しながら進む必要がある。
ホーンバイソンを見つけてワザと声を出してこちらに気付かせる。
するとこちらに向けて集団で走ってくるので、先頭を走る数匹の足目掛けて俺とアリッサでウインドカッターを放った。
ホーンバイソンは基本的には回避しないのでそのまま先頭を走るホーンバイソンの前足を切り裂いた。
当然その場で転倒すると後ろのホーンバイソンは急に倒れる味方を回避できずに巻き込まれて転倒して行く。
転倒したホーンバイソンに近接武器で止めを刺していく。
これを数十回群れを見つけるたびにやってから先に進んだ。
十二階層も同じ方法でいくつか群れを倒して先に進んでいく。
西深のダンジョン十五階層。
今回出てきたボスは通常ボスであるロックコングだった。
こいつの一番の売りは岩の鎧による防御力なのだが、ノエルが一撃でそれを粉砕した…。
西深のダンジョン十六階層。
この階層は森になっていた。
注意しながら進むと木に大きな毛虫がくっ付いていて、近くには大きな娥が飛んでいる。
ニードルキャタピラー…針のように尖った毛を飛ばしてくる。
毛には刺さった部分が痺れる毒があるので注意。
パラライジングモス…麻痺を起こす毒燐粉を撒き散らす。
攻撃力こそしては来ないが麻痺をしてしまうと解麻痺するまでまともに動け無くなるので対処用の薬か魔法が無ければ絶対に近づかない事。
麻痺を解除する魔法を俺とティニーが使えるのでパラライジングモスの方は問題ない。
どちらかと言うとニードルキャタピラーの方が大ダメージにはなら無いがチクチクと痛痒い攻撃をしてくるのでいやである…。
とりあえず強さ自体は問題ないので、ニードルキャタピラーの針が目に刺さったりしない様に気をつけながら倒して行く。
ちなみにこの二匹。
素材にうまみがまったく無いのでこの階は数を減らす目的以外でいる必要は無いだろう…。
いっその事火魔法で森事焼いてもいいかもしれないな。
ちなみにダンジョンを傷つけても少しづつ修復されていく、
西深のダンジョン十七階層。
この階層は草原になっていた。
そしてここにいたのは大きな蟷螂型の魔物だった。
キラーマンティス…全長二メートルある蟷螂型の魔物。
二本の鎌と強力な噛み付き攻撃に注意。
キラーマンティスは遠距離で倒してもいいのだが、MPを残したいのもあったので俺とアルティナで倒す事にした。
剣とは違うが二刀の刃物を相手にする練習としては悪く無い。
後は鍔迫り合いの様になった時に噛み付きにさえ気をつければ大丈夫だ。
いつもと違う剣の練習としては悪くなかった。
その内テート達の練習としてもいいかもしれない。
途中からスピカにも近接で戦ってもらったが苦戦こそしてはいなかったが傷を負ってしまう。
一人でも勝てそうだが何回か連戦をやったら辛くなってきそうだ。
ティニーに回復してもらって先に進む。
西深のダンジョン十八階層。
この階層も草原になっていて、黄色い大きな花が咲いている。
パッと見は綺麗なのだがあの花は魔物である。
ストーンシードフラワー…花の中央部分には石の様な種がびっしりとあり、それを飛ばして攻撃してくる。
かなり早いペースで連射してくるので、遠距離攻撃が無い場合撃ち終るまでは回避か盾で塞ぐ方がいいだろう。
俺とアリッサでウインドカッターを使って茎を切り落として倒している。
この魔物が撃ちだすストーンシードは栄養の固まりの様な物で、人間が食べるのは無理だが粉砕して畑の土に混ぜると豊作になると言われている。
ストーンフラワーからシードを回収していく、後でノエルに砕いてもらおう。
西深のダンジョン十九階層。
この階層も草原になっていた。
そしてこの階層にいるのはワーウルフとホワイトワーウルフ。
ホワイトワーウルフ…ワーウルフの上位種。
ワーウルフよりも攻撃力も速度も速いが、物理防御力が高い。
物理攻撃が通らないわけでは無いが、魔法攻撃を使えなくては苦労する可能性があるので注意。
土の魔石(小)を持っている。
アルティナにはワーウルフを相手してもらい俺は両方を相手する。
俺は攻撃時には魔法を撃てばいいし、剣でもダメージを与えられないわけでは無い。
そしてノエルの攻撃だが、ホワイトワーウルフの防御力であっても大ダメージを与える威力があった。
動きは速いと言っても問題無く対応出来る速度なので問題もなく倒していけた。
ホワイトワーウルフの毛皮は物理防御力の高い服やマントに使われるので悪く無い値段で売れるので剥ぎ取りをしていく。
西深のダンジョン二十階層。
この階はボスとなっている。
支援魔法をかけてもらって中に入ると出てきたのは尻尾の先が刃の様になっている虎型の魔物が二匹だった。
テールブレードタイガー…尻尾の先が刃の様に鋭くなっている虎型の魔物。
爪や噛み付きだけでなく尻尾も器用に使って攻撃をしてくるので注意が必要。
後ろや横を取ったからと言って油断しない様にしよう。
一匹をアルティナとノエルに任せて俺はもう一匹を抑え、スピカとアリッサには隙を見て遠距離で攻撃してもらう事にした。
一匹にウインドカッターを放って挑発するように一人だけ離れると、避けてテールブレードタイガーは狙い通り俺の方にきた。
その後をもう一匹が追って来ようとしていたがアルティナが抑えてくれる。
飛びかかりから爪を振り下ろしてきたので剣で受け止めて左手を掲げてウインドカッターを放つと避けようと動くが回避しきれずに右後ろ足を切り落とした。
バランスを崩して倒れたところに剣で止めを刺すために突っ込むと尻尾を使って迎撃してきたがそれを避けながら突っ込んで眉間に剣を突き刺した。
動かなくなったのを確認してアルティナ達を見ると丁度ノエルのハンマーが頭部を叩き潰すところだった。
宝箱の中身を回収して先に進む。