033.ミスリルハンマー
手に入れた素材なんかを売った後に武器屋にやって来た。
ノエルの武器が欲しいのは勿論だが、俺とアルティナの武器もかなり疲弊もしているので出来れば欲しいし、スピカ達の装備もそろそろ新しくしてもいいかもしれない。
武器屋を見ていて悪くない装備もいくつかあるが、ここでブランディア商会の事を思い出した。
皆に言ってここで買う前にブランディア商会に行ってみる事にする。
「リック様。ようこそおいでくださいました。本日も奴隷でしょうか?」
「いや、確かここは奴隷以外にも色々な物を扱っているんですよね?」
「はい、勿論です」
「実は新しい装備を購入しようと考えていまして」
「装備ですか、それではこちらへどうぞ」
案内された場所に向かうと広い倉庫の様になっていて、多くの装備が並べられたり飾られたりしていた。
「今ある装備となりますとこの辺りになりますね」
並べられた装備を見せてもらう。
どれも良さそうな物なんだが、ミスリル装備だったり魔法武具だったりと高級な物が多い。
買えなくはないがどうするか…。
とりあえずはノエルの武器を最優先に選んでもらう。
ノエルの攻撃力はこれからも上がって行くだろうし出来るだけ丈夫な物の方が良いだろう。
ノエルと一緒に武器を見ていると一つ気になる武器を見つけた。
ミスリルハンマー…かなりの硬度を持つ丈夫なハンマーだ。
流石にかなり高級ではある。
でもこれからもSTRが高くなるのだしこれぐらいの装備は必要な気もする。
ノエルも気付いたようだが値段を見て首を横に振っていた。
「ノエル。これを購入したらどうだ?」
「え?でもそれ凄く高いし…」
「だからと言って中途半端な物を買って壊れてしまうと余計お金がかかるかもしれないぞ」
「それは確かにそうだけど…」
「それじゃあ皆とも相談してみようか」
「はい…」
それから皆に相談して共有財産も使ってミスリルハンマーを購入する事にした。
俺とアルティナも良さそうな剣を購入する。
「あの皆。ありがとう…」
そう言ってノエルはミスリルハンマーを大事そうにギュッと抱きしめていた。
「あ、そうだブランディアさん」
「何でしょうか?」
「もしまたメイドに向きそうな奴隷が手に入りましたら教えていただけますか?すぐには購入する余裕はないですが余裕がある時であれば購入も考えているので」
「分かりました。他の支部等に良さそうな奴隷がいないかを調べさせていただきます」
装備も購入し終わったのでホームに帰る。
まだテート達は帰っていないようだ。
それから夕方頃になるとテート達が帰ってくる。
「いっぱい倒せました!リック様見て下さい」
そう言うとテートはマジックバッグから焼かれていないソードキャンサーを取り出す。
「剣で倒せたのか。無茶はしなかったか?」
「はい、ちゃんと安全優先で背後を取れる時だけ攻撃しました。流石に硬かったですけど何匹か倒せましたよ」
「そうか、テートも確実に強くなってるな」
「はい!」
家でソードキャンサーを食べてから家に帰ったテートは、家の方でも両親に焼かれていないソードキャンサーを出して両親にプレゼントしたそうだ。
後日リーファンに嬉しそうに報告された。
それともう一つ。
実はアシュラサハギンの報酬の中から珍しい物が一つ出てきていた。
スプラッシュダガー…魔力を込めて振ると水弾を飛ばす事が出来る魔法の武器。
水弾は殺傷力は低いがINT次第では威力が上がるし、何より相手を怯ませる事は普通に出来る。
俺達の中で短剣を使うのはスピカとリスティだが、スピカは遠距離がメインだし近場では魔法を使える。
それなので話し合った結果リスティに使ってもらう事にした。
リスティは「こんな高級な物を私が使ってもいいんですか…?」なんて少し震えていたけどその内慣れるだろう。




