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032.水彩のダンジョン再び

イリアに留守番をお願いしてまずはマジックバッグを購入しに道具屋へと向かう。

少しでも大きい容量のマジックバッグを揃えて素材を持ち帰るつもりだ。

十一人二パーティーで水彩のダンジョンにやってきた。

最初のボスであるバブルバイバブルはテートが俺と同じ方法で倒したようだ。


「大丈夫だったか?」

「はい!流石にちょっと怖かったですけどね」


あの中で戸惑ってしまうと取り込まれて捕食しにかかってくるからな…。

一応すぐに消化されるわけでは無いのでその間に仲間が倒してくれれば助かるがやっぱり気持ちのいい物じゃないからな…」

そのまま一緒に次のボス前までやってきた。


「それじゃあここで別れるけど、絶対に無理はしないで安全第一でな」

『はい』


ここでテート達と別れて俺達は先に進む。

フリックスクイラァは中々に強敵ではあるが、今のテート達であれば倒せるだろう。

俺達は普通に撃破して先に進む。


水彩のダンジョン八階層目。

ここは左側に砂浜、右側に海水が半々といった感じの広い場所だった。

少し先にはいくつかの大きな貝殻が落ちている。

そこから先に進むと貝殻が持ち上がり中から海老の様な生物が現れた。


ジャイアントハーミットクラブ…強固な殻を持っていて食事をする時以外は殆ど殻の中にいる大きなヤドカリ型の魔物。

捕食する時にはその鋏で殻の中に引きずり込んで殻の中で獲物を食べる。

その性質から引きずり込まれた場合は引きずりこまれた者が殻の中から倒さなくてはいけない事が多いが、倒せたとしても殻を破壊できないとそのままからの中から出れずに…なんて事もある。

弱点は腹でそこを疲れるとものすごく脆いので出てきている時に腹を攻撃するのが良いだろう。

出来る事なら殻を破壊できる味方がいない時には手を出さない方が良いだろう。


「私達なら殻を破壊できるわよね」

「一応その筈だ。とりあえずアリッサとティニーは絶対に掴まらないようにな。スピカは近接戦闘で対応は出来なくはないと思うけど一応気をつけてくれよ」

『はい』


破壊できるステータスの目安を聞いた感じでは俺、アルティナ、ノエルなら破壊できるはずだ。

警戒していたが誰も掴まる事もなく階段までたどり着いた。


水彩のダンジョン九階層目。

真ん中に川が流れていて、左右がその低い草むらになっている。

そして草むらの中にこの階層の魔物がいた。


ツーヘッドアリゲーター…頭が二つある鰐型の魔物。

片方の頭が防御をしもう片方が攻撃する等するので注意が必要。

攻撃した剣を片方の頭に噛み付きで受け止められて、もう片方の頭で噛みついてくる等する。

安全策は遠距離攻撃だが、火と水の魔法に強い耐性があるので注意。


スピカの矢と俺とアリッサのウインドカッターで攻撃していく。

簡単に倒せ無いと思ったのだが、アリッサのもだが俺のウインドカッターの威力が本当に凄い事になっていた。

スピカの矢だってかなりの威力となっている。

適当に倒しながら先に進む。


水彩のダンジョン十階層目。

この階層は上は洞窟の様になっており、下は海水が川のように流れている場所と洞窟のように岩で出来て居る場所だった。

この階層はちょっと厄介で様々なサハギンが出てくる。


サハギン…頭が魚の人型の魔物。

 大きさは人の子供といった感じ。


サハギンソルジャー…百五十cmぐらいの大きさで剣等の武器を使うサハギン。

 技術は決して高く無いので冷静に対処をしよう。


ガンサハギン…口から水弾を飛ばしてくるおちょぼ口のサハギン。

 威力こそそこまで高い訳では無いが鬱陶しい。


サハギンナイト…武器だけでなく盾も使うサハギン。

 水の魔石(小)を持っている。


サハギンガードナー…丈夫な鎧と大きな盾を持った守りに特化したサハギン。

 水の魔石(小)を持っている。


サハギンクイーン…戦闘力こそ無いが周囲のサハギンをパワーアップさせる。

 水の魔石(中)を持っている。


クイーンは滅多にでないしクイーンがいなければナイト以外は大した脅威では無い…筈なのだが、クイーンがいた。

しかも何故か二匹…。

今周囲にいるサハギンは…ナイトが二匹、ガードナーが二匹、ガンが三匹にソルジャーが五匹とサハギンが多数…と。

うーん…、問題無い気がする…。

一番強いナイトに一匹分のバフがかかったのと戦った事があるが、前の俺で楽勝とは言えないがにソロで倒せた。

それを考えるともう一匹分のバフが増えただけで怖がる必要があると思えない。


「アルティナとノエルでガードナーを相手にしてくれ、ガードが出来ない状態にしてその間にスピカが矢でクイーンを攻撃。俺はナイトを抑えるからアリッサはサハギンとソルジャーを」


俺が指示をだすとみんなすぐに動き出す。

ガードナーは中々に固いので二人は多少は足止めされるかと思ったが、アルティナは技量で盾を避けつつ鎧のスキマに剣を通して首を切り落とし、ノエルは盾と鎧ごと破壊してあっさりと撃破してしまった。

ただしノエルの槌はその衝撃に耐えられなかったようで壊れてしまう。


「あ…」


呆然としてしまうノエルのカバーはアルティナがしてくれているし、他の皆もしっかりと他のサハギン達を抑えているので大丈夫そうだ。

近くに居たサハギンを倒し終わって剥ぎ取りを行なう。


「ノエル。次の階層がボスの筈だし終わったら今までのより丈夫な槌を買いに行こうか」

「はい」


剥ぎ取りも終えて先に進む。

そして次の階層に行くとボス前特有の扉がある広場になっている。

軽く休憩をしてからボス部屋へと向かう。


水彩のダンジョン十一階層目。

ティニーに支援魔法を掛けてもらって扉の中に入ると広い空間となっていた。

そして出てきたのは…。


アシュラサハギン…体が三メートル程あり、魚顔が三つ付いた頭に腕が六本あるサハギン。

 六本の腕には盾・大剣・大きな三叉の槍を二つづつ持っている。

 手数が多いのもあり一人で倒すのは大変。

 水の魔石(大)を持っている。


ノエルには投石を行なってもらい、アルティナとティニー以外の四人で遠距離攻撃を行なう。

盾二枚である程度防いでくるが流石に四つの攻撃を完全には防げ無いので確実にダメージを与えていく。

それにしても…おそらく一番威力が低いと思われるノエルの投石すらかなりのダメージとなっている…。

数回攻撃を行なった時に投石がアシュラサハギンの膝に当たり、耐えられなくなったアシュラサハギンが前に倒れた。

慌てて倒れてくる場所から離れてダウンした瞬間にアルティナと一気に近づいて二人でアシュラサハギンの腕を六本全て切り落とした。

後は完全に消化試合になりもがくアシュラサハギンを攻撃するとアシュラサハギンの体が消えて行く。

ボスは剥ぎ取りが出来ないのは常識となっているが、魔石はやっぱりもったいないと思ってしまう…。


宝箱の中身を回収してそのまま中に残った。

情報通りなら次の階層から環境が変わってくるので、行っても大丈夫そうな気はするが対策を考えてからの方が良いだろう。


ダンジョン入り口に戻ったので町にそのまま帰る。


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