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029.元パーティー視点

ミラ達がパーティーを抜けた後に他の奴等をパーティーに入れたが誰を入れてもうまくいかねえ…。

タンクを入れれば俺の事を悪く言ってこんなパーティーに居たら身がもたないと言ってパーティーを抜けた。

俺と同じ剣士や槍術師なんかの攻撃型前衛を入れてアタッカーパーティーを組んだら、そいつ等の攻撃能力が足らなくて殲滅する前に魔物が俺の所に来て俺ばかりが怪我をする。

しかもそいつ等は『いくらアタッカーパーティーでも攻撃だけしていれば良いなんてあるわけが無い』と言ってパーティーを抜けた。

他のパーティーにお願いして付与術師ともう一人魔法使いを借りて俺を徹底的に魔法で支援させてみたが、後衛が狙われて危なくなり二人は『前衛一人はやっぱり無理がある。バランスを考えたほうがいい』と言ってパーティーを抜けた。

とことん上手くいかない…。


「ねえデルシス。やっぱりタンクは必要なんじゃないかな?」

「そうだね。どうせだからタンク二人にしてデルシスと私達をそれぞれ守らせたらどうかしら?」

「私もミレイとレリィーの二人と同じ意見ですね」


そう行って来たのでタンクを二人入れてみた。

思ったより上手く回っていたが依頼の難易度を上げると『デルシスを一人で守り続けるのは無理。かと言ってデルシスを二人で守ると後衛が危険だし…まず四人の立ち周りを見直した方が良いと思う』と言ってパーティーを抜けた。

自分達の実力不足を俺達の所為にしてるんじゃねえよ。

俺達四人はBランク級の冒険者だぞ。新人のお前等が付いて来れてねえだけだろうが!

イライラする。

やっぱり俺にはアルティナが必要なんだ。

俺とアルティナ程相性が良い奴等なんていないだろう。

それなのにリックの所為で俺達は切り裂かれた。

やっぱりアルティナを取り戻さなくては駄目だ…。


「やっぱりアルティナを捜すぞ。アルティナ達の情報を集めるんだ」

「…そうですね。その方が良いでしょう」

「でもリックはどうするの?」

「そうだよね。アルティナがリックから離れると思えないし、またリックもパーティーに戻すのですか?」

「は?何言ってるんだミレイ。アルティナをリックの野郎の呪縛から解き放ってやるに決まってるじゃないか」

「…そんな事できるのでしょうか?」

「簡単だよアイーダ。リックをこの世から消せばいいだけなんだから」

「「「っ!?」」」

「ねえデルシス。本気?」

「当たり前じゃないか、レリィーは何を言ってるんだ?」

「そ、そう…だね。ゴメンね」

「ああ、待っててくれよアルティナ。俺がリックから君を救ってみせる。俺が君を迎えに行くから」


俺達は冒険者ギルドで話を聞いたけど情報は無くて、手分けをして情報を集める事にした。



ミレイ SIDE


手分けして情報を集める事になった後。

私はアイーダとレリィーの二人と会って話をする事にした。


「ねえどう思う?」

「正直に言って今のデルシスはかなりまずいのでは無いかと…」

「そうだよね…。私達器用貧乏で付いて来れなくなってたとは言ってもリックに恨みなんて無いしね」

「だよね…」

「はい…」

「私なんてむしろアルティナを連れて行ってくれて感謝してたんだよね」

「分かります。私も同じでしたから」

「むしろリックさんて凄く頑張ってたし、恋人としては違うって感じだったけど人としては好きなんだけど…」

「あー、わかる」

「なんだかんだと優しい人でしたからね」

「と言うかデルシスは気付いて無いけど、あの二人って明らかに相思相愛だったよね」

「そうですね」

「わかりやすかったよね」


私達は二人がこのまま見つからない方が良いと思って情報を集めないで二人との思い出話で盛り上がった。

もう結構前だしそう簡単に情報なんて集まる筈無い。

そう思っていたのに…。


「あの二人は西門を出てまっすぐ進んで言った事が分かったぞ。明日ここを出る準備をして明後日出発だ」


とデルシスが情報を見つけてきてしまった…。

どうしよう…。


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― 新着の感想 ―
[一言] どうしようも何も、イカれてるデルシスを全員で見限ればいいだけでしょう。 恨みもない元メンバーを殺害しようとしてる奴について行ったら、人としてもうお終いなわけで。 何ならギルドに訴えるなりすべ…
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