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027.二人の冒険者登録

今日はカスミとグレンの冒険者登録にやってきた。

メンバーは俺と二人とテート・リスティ・リースだ。

このまま六人でパーティーを組んで簡単な依頼を受けるつもりでいる。

他の五人はダンジョンに行った。

まずは受付のミリーシャさんの所に向かう。


「ミリーシャさん。この二人の冒険者登録をお願いします」


そう言ってカスミとグレンを前に出す。


「はい、お任せください。…しかしリックさんまた奴隷ですか…しかも今度は黒奴隷」

「ま、まあな」

「まさかこんな若い人達をこき使うつもりですか?」

「そんなつもりは無いからな。ちゃんと仲間として扱うつもりだ」

「それならいいんですけどね…、ちょ、ちょっとリックさん!」

「ど、どうした?」

「何でテート様まで白奴隷になってるんですか!しかもリスティちゃんたちまで」

「三人が望んだからだが」

「白奴隷ですからそうなんでしょうけど、何でリックさんは周りの人を皆奴隷にするんですか…」

「あ、あはは…」


さすがにスキルの事は話せ無いので笑って誤魔化すしかなかった。


「しかし…リックさん男の人も受け入れたんですね」

「ん?どういう事だ?」

「だってこれまでリックさんの周りって美少女しかいなかったじゃないですか。だから『リックは女性を落しまくってハーレムを作っている。白首輪をしているのはリックに落された女性だ』って噂になってますよ」

「マジかよ…」

「はい」

「そんな事言ったらアリッサとかノエルとかと初めて会った時とかミリーシャさんは知ってますよね。そんな簡単に女性を落すとか俺どれだけの手練手管をもった手癖が悪い印象だったんですか…」

「まあそうなんですけど…普通は白首輪を付けさせるのだって難しい筈なんですが?」


それは…否定出来ない。

ただスピカはともかくアリッサは魔法を使いたいから、ティニーは院長を救いたいから、ノエルは姉の仇を討ちたいからとしっかりとした理由があり、俺に【ご主人様】のスキルがなければ絶対に白奴隷になってくれたりはしなかった。

さすがにそんな事言えないが…。


「だからリックさんが私まで落とさないのは私に魅力が無いのか私が好みじゃないからかって思ってましたよ」

「そう言う事じゃ無いんですが…、俺達の方にも色々とあると言うだけで…」

「まああまり皆さんの事を根掘り葉掘り聞くのはマナー違反なので聞きませんが気をつけてくださいね」

「へ?」

「実は男性冒険者の中にはリックさんを敵と認識している人達や、リックさんに女性の落とし方を教えてもらおうとしている人達がいるそうなので」

「ははっ、そんなわけ…」


ありました…。

簡単な依頼を受けて『さあ行こうか』と冒険者ギルドから出て行こうとしたら目の前に四人の男が道を塞ぐように出てきてその場で土下座し、


「俺達に女性の落とし方を…モテる秘訣を教えてください!」


と頼まれた…。

ついミリーシャさんの方に視線を向けてしまいお互いに苦笑し合ってしまう。

というかこの四人見覚えがある。

たしか最初にここに登録した時にアルティナとスピカを勧誘してきた奴等だ。


「別に俺はモテてる訳じゃ無いぞ、信頼してもらえてるってだけだ。信頼してもらえるように頑張るしか無いんじゃ無いか?」


アルティナとスピカ以外はスキルの関係。と言うのが真実だがそれをいう訳にはいかないのでそう言うしかなかった。


「どうすれば信頼してもらえますか?」

「えっと…誠実に接するのがいいんじゃないか?俺達は依頼を受けてるんでもう行くからな」


四人を避けるようにして出入り口に向かう。

しつこく追ってこようとしたのだが、


「私に任せてください。皆さんはこのまま外に」


そう言うとカスミは四人に手を向ける。

カスミの手から薄紫色の霧の様な物が出て四人を一瞬囲むとすぐに消えた。

なんだろうか?

冒険者ギルドを出て東に向かうと男達はなぜか逆側の西に向かって走って行った。


「えっと…カスミ今のは?」

「私の能力の幻術です。狐人は幻術等で人を惑わせるのが得意なので」

「なるほど…」


どれくらい効果を与えるか分からないけど上手く使えばかなり便利そうな能力だ。

その後はゴブリンとウルフを五人に狩ってもらって依頼を達成した。

手助けする必要もなく終わったしこの難易度なら大丈夫そうだ。



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