025.ギルド会議
ギルドホームを手に入れる事が出来た翌日。
ギルドホームである旧マウコール邸の客間に話し合う為にギルドの皆で集まっている。
「さてこれからどうするかだけど、まずステータスが凄い事になってるんだよな…」
そう言いながらステータスを開くと皆も自分のステータスを開く。
「私達も凄いけどリックの上昇値がとんでも無いわよね」
「本当だよな…、普通に上昇値だけで元のステータスより強いし…」
「私もほとんどが上昇値の方が既に元より高いですよ」
「私もです」
そう言ってリスティとリースが皆にステータスを見せた。
確かに二人に関しては殆どが上昇値の方が高くなっている。
「三人はまだレベル一桁なのに現在のステータスだけならCかDランクで十分やっていけそうよね。当然その為の技術や知識とかも必要だからすぐにとはいかないだろうけど」
アルティナの言葉に皆が頷く。
「それも踏まえてこれからどうするかを話し合いたいと思ってるんだけど何か意見はあるか?」
「三人のレベル上げと技術なんかを教える事を優先かな。三人が強くなればリックも私達も強くなれるんだし」
「でももう一パーティー作れるように三人程信用出来そうな仲間を捜すのも良くない?そうすれば同時に二パーティーがフルメンバーで活動出来るし、出来ればMPの多い魔法職が一人は欲しいかな」
確かに後三人メンバーがいれば二パーティーがフルメンバーで動けるからありだろう。
でもMPの多い人を求めるのはアリッサがもっとMPが欲しいからだろうな…。
「どの様な能力・職の方かはともかくとして、私もアリッサさんの意見はありだと思いますね」
「ティニーもメンバー集めに賛成か、他の皆はどうだ?」
「私も良いと思いますよ。人数が足りて無いと出来る事も減ってしまいますし」
「僕もかな」
「私もです」
「私も」
「スピカ、ノエル、リスティ、リースもメンバーを集めるのに賛成か。テートはどうだ?」
「そうですね。やはり6人居た方が動きやすいので良いと思います。それと…このギルドホームを管理してくれる使用人を探すと言うのはどうでしょうか?」
「使用人を?」
「はい、広いですから掃除等の家事をやってくれる方が居た方が良いと思います」
「家事か…、確かにこの広さで掃除とかは大変だよな。冒険でいない日も多くなるかもしれないし」
「はい」
「それじゃあとりあえずは三人のレベル上げ、仲間と使用人の募集をしながらダンジョンに行ったり依頼を受けたりでいいか?」
『はい』
こうしてこれからの基本方針は決まった。
仲間と使用人についてはどうしようか…、使用人に関してはハリエル辺りに相談してみた方がいいかな?
仲間の方は難しいな。
リスティ達みたいに初心者冒険者育成でもしながら捜した方がいいだろうか?
「あの、それとリックさんに個人的なお願いなのですが」
「どうしたテート」
「リックさんの事をリック様と呼ばせていただいてもよろしいでしょうか?」
「それは構わないがどうして急に?」
「リックさんは私達のマスターでご主人様ですし、魔法剣士として尊敬する先輩でもありますのでそう呼びたいなと思いまして」
「そうか…まあ構わないぞ」
「ありがとうございます」
「さてもう一つ話し合う事があるんだが、ギルド名どうする?」
「それなんだけど、パーティー名として考えてた物があるのよね。それはどうかしら?」
「なんて名前だ?」
「【│白い絆】よ。リックのスキルを元にした名前なんだけど」
「いいんじゃないですか?」
アルティナの意見にスピカが賛同して皆が首を縦に振る。
「しかしそれだと白首輪を付ける事がギルドに入る事みたいにならないか?」
「そこはそれぐらい信頼しあえる様な関係を目指してって事にすればいいんじゃない?」
とりあえずハリエルに相談をしにやってきた。
「と言うわけで使用人を捜そうかと思っているんだが、俺の能力の事もあるし口が堅くて信用できる人を雇えたらと思うんだがどうしたらいいだろうか?」
「なるほどな…それならいっそ黒奴隷を買ったらどうだ?」
「黒奴隷を?」
「ああ、黒奴隷なら『自分達に関する秘密を他に漏らす事を禁止する』としておけば安心だろうし、それに黒奴隷でも効果があるのか確認しておくのもいいだろうしな」
「確かにな」
そうなると問題になるのは金か…。
ソードキャンサーを売っていたのでそこそこあるけど奴隷の相場も良く分からない。
とりあえずはどれくらいの予算が必要かを見てみるか。
奴隷を見に行くのは後回しにして今度は冒険者ギルドにやってきた。
問題はどんな人達を勧誘するかだ。
口が堅く信用できる相手というのは当然だけど、一番の問題はレベル帯だろう。
レベルだけ見ればテート達はGかFだが実力はDかCである。
そう考えると新人とは組み辛いかもだし、かと言ってある程度ランクの高い人達はパーティーが決まっている人が殆どだろう。
かと言って新人だと戦闘力に差がありすぎる可能性がある。
そう考えると勧誘する相手が難しい…。




