まったりと暮らしてゆく
小学二年生くらいかなぁ・・・。
いじめられてたんだっけ?僕。
なんでいじめられていたんだっけ?
あ。そういやうんこ漏らしたんだっけ。
懐かしいなぁ。
何故授業中にこんなことを思い出しているのか。
それは今いじめを受けているからだ。
かと言っても暴力とかはなく、クラスの皆からはぶられている感じ。
今英語の時間でクラスのさまざまな人と会話するという授業内容なんだけど誰も一緒にやってくれない。
新学期の時は皆慣れてないだけだろ。そのうち仲良くできるさ。
そう思ってた自分がいました。ええ。
でも6月くらいになるのに誰とも友達になれないどころか目も合わせてくれない。
席替えの時に僕の近くの席は外れ扱いされたり、クラスの女の子と目を合わしたらすぐ目をそらされる。
これはいじめだよね?
特に何かした覚えもないのになぁ・・・。
とりあえず家に帰って体でも鍛えるか。
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「なぁ。今日席替えがあったんだけどさ。霜降の隣なんだよ。」
「まじ?それは外れくじひいたなぁ。かわいそーに」
「ほんと・・・。もう一回席替えしなおしてほしーぜ。あいつこえーもん。」
「だよな。筋肉やばーし、なんかの格闘技のトップクラスの人間なんだっけ?」
「それデマらしーぜ?ただ強くなりたいだけらしーよ」
「へー・・・。そういや、お前のクラスの・・・あのいじめっ子。だれだっけ?」
「佐藤か?」
「そうそう。佐藤が霜降が寝てるときふざけて背中けったんだとよ。なら霜降、寝ながらだぜ?寝ながら佐藤のあご的確にヒジで打ち抜いたらしーぜ。」
「なにそれ怖い。」
「やったな。君はそんな彼の隣だ。」
「学校やめよーかな・・・。そんな奴の隣とか・・・。あ~・・・。」
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今日もクラスの人と喋れなかった。
まぁ、自分から喋りにいかないから当然かな。
そういやクラスの佐藤君は僕の顔を見るなりびくびくするけど。
あれかな。漫画とかにあるいじめの主犯格に僕を無視しろって脅されてるとか。
それは大変だ。
何とかして佐藤君を助けてあげないと。
その為には今日も体を鍛えなければ。
今日のトレーニングはどうしようか。
とりあえず、うちの軽トラ担いでスクワットしながら考えるか。
あ。お周りさんがこっちを見てる。
「こんにちは。」
挨拶は大事だ。
「あ~・・・きみ。え~。何してるの・・・?」
「見ての通り強くなるためのトレーニングですが。」
「なるほどね・・・。」
そう言って軽く職質された。
僕そんな怪しい人か?
まぁいい。
とりあえず体を動かすために森に入る。
森は良い。
食料豊富だし鍛えれるし瞑想するための滝もある。
とりあえず近くにいた熊の頭部を人差し指でぶっ壊し今夜のご飯にする。
いやぁ。本当に森っていいよなぁ。
お腹すいたら動物、植物なんでも手に入るんだもの。
僕は鼻歌交じりにいつも拠点としている場所に向かう。
「あれ。なんだこれ。」
そこにはいつもは見ない漆黒のガラスのようなものが浮いていた。
それはなんだか美しく引き込まれるような魅力がある。
「ふんっ!」
でも邪魔なので壊すことにする。
パリィィィィィン・・・。
そんな甲高い音を残しながら砕け散る。
そう思った。
「うお!?」
割れた鋭利な破片たちが自分を襲った。
体は漆黒の破片に染まり黒いきりが立つ。
「この・・・!」
このきりを吹き飛ばそうとして地面を殴る。
ボコォ!!!
地を大きくへこませた。
草木が、大地が揺れ、大体直径5メートル位のクレーターができあがった。
この衝撃で黒いきりを吹き飛ばせないかと思ったがそんなことはなくまだまとわり付いている。
ちくしょう。
息が苦しい。
このまま死ぬのかな・・・。
そんなことを思いながら静かに眠った。