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激闘、港町での戦い

風の党のモデルは分かってると思いますので。あえて言及しません。

風の党とY国との死闘は、風の党が無理やり搔き集めた兵3万とY国20万との戦いとなっていた・・・。

港町には、風の党の下で出世する道を夢見て、1万の義勇兵が集まってくるが、Y国の兵に阻まれる。

「アメリカはサッサと軍を中東から引き揚げてしまい、超大国K国とY国の兵しかいないんです・・・」

その変わりに日本を参加させようとアメリカは日本を脅迫しているが、テロ支援国家に指定しておいて何を今更という雰囲気が強かったので、これを無視したら太平洋で軍事演習を始める始末だった。

野党に通告書を送り、回答を得るとアメリカに対し「日本は平和国家だ。戦争には加担しない」とアメリカに言うが、アメリカ人にはこれが「日本の我儘」にしか映らないらしく態度を硬化させる。

「分かった。じゃあ戦車を売ってくれ。10兆円分で良いからな。頑丈なのを頼むぞ・・・」

武器を売っちゃ行けない事になってる筈の日本の事情などお構いなしの要求だが文句を言うと後が怖い。

野党に通告すると、「仕方ないんじゃないかなぁ・・・」と言う返答が帰ってきた。

国民に聞いてみると85%が仕方ないという意見で、外様に批判的な西方と北海道でも同情的だ。

よって自衛隊の補給部隊に戦車を注文すると、市場は一気に活性化した。

Y国はK国の軍事協力の下、風の党と戦っていたが、3月の第一次港町攻防戦で記録的な敗退をしてしまい、勢いに乗った風の党はY国の7つの街を支配下に置き、総兵力を一気に6万人(本隊2万徴兵3万、義勇兵1万人)に増やして、Y国の軍需物資まで鹵獲に成功した。

そしてネットで宣伝をしながら、新国家の住民を募集しているのだが、中々集まらない。

「空爆したいなら来てみろ。全部爆撃機を撃ち落としてくれる」

「俺達だって学習するぞ。対空砲が完備されていなければ、空爆で滅ぼされるだけだからな」

そして占領した港町の船を徴発して、即席の海軍を5千人編成した。

近隣諸国の港を荒らし、船を奪い兵力と財宝を集めなくては部下の給料を支払えなくなるからだ。

もはや風の党から石油買う勢力も少ないので、お金は略奪と襲撃で奪うしかない。

「それで何で日本商船ばかり狙うんだ?俺達は風の党に恨まれるような事した覚えはないぞ・・・」

そうは思っても、4月3万人にまで膨れ上がった風の党の海軍に立ち向かえる勢力はいなかった。

軍艦でも動員しなければ勝ち目はないが、ゲリラ戦で軍艦を誘導しながら疲れるのを待つ作戦が上手く行ったらしく、港に突撃して決着を付ける事が出来なくなっている。

因みに港町は、この襲撃による収入と風の党の物資を商う事によって好景気に沸いていた。

「風の党の支配も悪くないんじゃないか?要するに逆らわなければいいだけだ」

「まあ俺達を栄えさせて税金取りたいだけなんだろうけどな」

まあ一番の被害は日本商船が受ける事になり、外様は中東との交易を諦めた。

無理強いすれば風の党と戦う事になるので、それだけは避けたい日本なのだ。

日本は非武装国家という事になっており、風の党と戦ったら国の基本方針が崩壊してしまう。

「最近好景気ですけど、アフガニスタンやモンゴルに材木を売るというのはどうでしょう?国の許可が欲しいところでありますが、あの2国は森林が少ないですから」

「許可する。出来るだけ高く売るんだぞ。それと野党に通告するから回答があるまで待ってくれ」

野党に早速通告すると、「値切り倒されないでくださいよ?」という返答が帰ってきた。

「一応許可してくれたみたいだ。早速2国に材木を持っていき、売り飛ばしてくれ。それと農水大臣殿には、食料自給率75%突破を目指していただく。TPPで食料は余ってるんだが仕方ないな」

まあ風の党のせいで日本の世界進出が遅れているが、あの港町は風の党に従っているらしい。

「風の党は勢いを盛り返し、Y国の2割を支配下に置き、200万人の住民を勢力下においているらしいです。暫くはY国での内戦は続きそうですね」

まあ日本は好景気だし、今年の税収は皮算用だけなら120兆円位はいけそうだが油断は禁物だ。

フィリピンのカラシナ党の残党がネオカラシナ党でも結成すれば日本は再びシーレーンを失うだろう。

「港町を制圧した風の党に、平和に撤退して貰う為にも日本が交渉の橋渡しをしないといけない」

などと思っても風の党を敵視するK国とY国が相手では交渉の余地はないだろう。

「風の党が平和を保証してくれるなら、従っても良いんじゃないか?」

「逆らえばどうなるか分からないんだから言いなりになるしかないだろう?」

こうして風の党の対空砲火の威力を信じて風の党に帰還する難民とかもいたが、彼らは風の党の兵力に組み込まれるか、農業をやるしか食う道がなかった。

Y国や東方のZ国は砂漠の国であり、Z国にいたっては食料自給率が30%しかなかったらしい。

このZ国の街に、風の党が兵力3万(徴兵兵)を引き連れて雪崩れ込んで来た。

Z国の主要都市は次々に陥落して、無謀にも降伏した者もいたが意外に寛大に扱われた。

降伏兵1万はZ国首都ダーリーンを攻撃して、包囲する事になる。

降伏兵が寛大に扱われてると知ったダーリーンの兵は、降伏してZ国は崩壊した。

「何だとう。貴様らそれでもZ国の兵士か?アメリカ様助けてください」

Z国の石油利権で稼いだ銀行の資産を没収した風の党は、傭兵を雇い強大化する事になる。

ここに来て、Z国やY国からの独立を企むA議長国が敗残兵を糾合して反撃に出た。

だが風の党も一度領土を失った教訓から、降伏兵や民衆には彼らなりに寛容である。

「折角の平和をA議長国の独立で妨げられてたまるか。皆銃と取れ」

「傭兵も10万人集めた。まずはZ国の残党から片付ける」

勿論Z国もY国もこの状況を黙ってみてはいなかった。

全世界に義勇兵を募集して、250万人の兵と同数の武器に1年分の食料を搔き集めてくる。

「港町を奪還しろ~」

世界はこの状況なのに、日本はせっせと金儲けに励んでいた。

別に金儲けが悪い訳でも、日本が中立国だと思ってるのも悪い事ではない。

どうせZ国やY国の復興資金を出すのは日本なのである。

だったら儲けられるときに儲けて、蓄財に励むべきではないか。

「じゃあこの臨時税5兆円の徴収に同意してください。外国人向けの税金ですがね」

観光客に総額3兆円の税金を要求する法案が野党の同意の下可決された。

怒って日本に来なくなるかと思っていたが、この平和を維持するのには多少の増税は仕方ないのだ。

観光客もそれは分かっているので2%しか観光客は減らないが、観光業とお土産屋さんと宿泊業者の打撃は大きく、政府を恨む声は各地に響き渡った。

「総理。黒字経済なのに何故増税などするんですか?どうしてZ国やY国が勝手に始めた戦争の後始末を日本のお金でやらねばならないんですか?アメリカに出させればいいだろう」

「アメリカには基地問題で、日本から出ていくようにちゃんと言ってあるんでしょうね?」

テロ支援国家の領土を平気で占領して、礼金までもらってるアメリカが憎い沖縄県民である。

「アメリカは最近軍事演習ばかりやるが、あれどう考えても1兆円はかかってるよな?」

「無駄金を使うのが好きな国民だからな。まあ足りなくなったらまたカツアゲに来るんだろうな・・・」

「竜一さん。取り敢えず全世界から10兆円ほど復興資金をいただきましたが・・・」

野党には通告済みであり、問題は全くなかった。

日本にも大富豪が30人出現して、内部留保だけで60兆円。

税収だけで15兆円も手に入る事になるのは余談である。



モンゴルとアフガニスタンに材木と紙を売ったらぼろ儲け出来ると思うんですよねぇ。

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