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新総理就任

外様竜一と譜代大吉とラミラ・ゴードンと美香の物語です。


「当選おめでとうございます~」

「新総理万歳~」

2018年、不況の真っただ中にある日本に少数与党小波の会の政権が誕生した。

人口はかろうじて1億人を維持したが、若者は少なく税収も59兆円である。

食料自給率は17%にまで落ち込み、エネルギーも底を尽きかけていた。

小波の会が政権を取れたのも、単にこの状況で、詰め腹を切らされるのが嫌なだけだ。

それでも新総理外様竜一は、議席59席のこの与党を守ろうと必死である。

因みに議席総数は450となっている。

「私はこの日本を借金のない平和な国にしたいと思っております」

「黙れ。サッサと辞めろ」

「お前なんか予算を通すだけの暫定内閣なんだよ」

「偉そうに若造が説教するな」

野党と与党の一部からもブーイングの嵐だったが、この25歳の総理は、特別顧問の今年19歳の愛妻美香に合図をすると数少ない味方で、改革の軍資金調達に同意したラミラ・ゴードンがやってきた。

親友で、官房長官に就任した譜代大吉も総理をかばう。

「総理は今日が就任演説の日なんだぞ。お前らは日本がどうなっても構わないというのか?」

こんな台詞を若者が言うと、「若造のくせに生意気言うな」とか、「大人の礼儀を教えてやる」とか言われて虐められる物だ。

「まずは財政支出のカットにより、1円でも多くの資金を獲得する事と、消費の掘り起こしの為消費税と所得税の1%辺りの資産価値を上げるよう努力してもらいたい」

「黙れって言ってるだろうが」

これに議長まで同意して、前代未聞の総理退出に追い込まれた。

この外様竜一の孤独な戦いは、今始まったのだ。


政治改革は難しい。

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