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初クエスト

「おはよ~。」

「おはよ~。」

「おはよ。」

朝起きてリビングらしき場所に行くとるーとこうせいがいた。

「今日の朝飯と1日どうする?」

「う~ん。朝飯はまたあのお店で食べるとして、お金稼ぎしたいよね。」

「お金稼ぎかぁ。」

「この世界がファンタジーゲームと同じだったら、クエストとかあるんじゃね。」

「あ、こうせいナイス。ありそうだね、冒険ギルドとかかな?」

「多分そうじゃない?」

ガチャ

「おはよ~。」

「あ、なー。おはよ。」

「おはよーなー。」

「おはよ。」

「なんの話ししてたの?」

「今日のこと。朝食とか金とか。」

「あ~。確かに金は稼がないとね。」

「で、ギルドがあればクエストとかあるんじゃないかなって。」

「クエスト?楽しそう!」

「でしょ。なかったら最悪だけどね。」

ガチャ

「おはよ~。」

「おはよう。」

「あ、ののとゆうりん。おはよー。」

「ののたちおはよ。せきは?」

「そのうち来ると思う。」

「おはよ。」

「あ、せきおはよ。」

「おはよ。」

「せきおはよー。」

「おはよう。」

これで全員そろった。

「4人でなんの話ししてたの?」

「えっと朝飯とクエストの話。」

「クエスト?あるの、この世界に?」

「わかんない。でも金稼ぎしてかないとだから。魔法、神、魔物がいればクエストくらいあってもいいと思う。」

「まぁ、そうか。」

「ひとまず朝飯どうする?」

「昨日の店で食べれないかなとおもったけど、開いてないかもよ。」

「そっか。朝から開くとは限らないもんね。」

「ひとまず向こうの世界いこうぜ。」

「だね。」

話がまとまる(?)と私達は武器などを用意してから昨日のワープの痕跡のところへきた。痕跡があるところは周囲が少しゆがんで見える。ただしこれは私たち7人だけらしい。痕跡を残しておけば簡単な呪式だけで門を開くことができる。

「よし。みんないる?」

「いるよー。」

「大丈夫。」

「みんないるよ。」

「じゃ行くよ。Ανοικτή。」

_____________________________________


「美味しかったね~。」

「開いてて良かったね。」

「うん。」

「親切だよねあの夫婦。」

「冒険ギルドやっぱりあったね。」

私達はワープしたあと昨日の食堂へ行った。ギリギリ開いた時間で、混みもせずに朝飯が食べられた。そしてこれから、冒険ギルドに向かうところだ。食堂の夫婦に聞いたら、すぐに教えてくれた。

「クエストあるかな?」

「冒険ギルドがあるんだからあるでしょ。」

「まあそうだよね。」

「あ、そこ右ね。」

「へーい。」

「おっ、あれか。」

「あれだね。」

冒険ギルドの中に入ってみる。人は少なく予想と少し違っていた。予想はもっと柄の悪そうな人がいっぱいいると思っていた。朝だからなのか、そういう人がないのか。

「誰かカウンター行ってきて。」

「じゃ、行ってくる。」

「ありがとりんり。」

「すいません。クエストってありますか?」

「あちらにあります。」

「ありがとうございます。」

受付の人はクエストがあるかではなく、何処にあるかという質問と勘違いしたようだ。変に怪しまれなくて良かった。

「どうだった?」

「あそこだって。」

「あ、あれか。」

「みにいこうぜ。」

「行くか。」

クエストは掲示板に紙で貼ってあった。それっぽくって良い。受けるときはこの紙を持ってカウンターに行くみたいだ。

「どんなのがある?」

「ん~。まず簡単なの読んでみるね。

・スライム大量討伐

・ビックアント採取

・ヒズメドリ採取

が簡単なとこかな。

「まず簡単なとこからだよね。」

「うん。どれ受ける?」

「どうする?」

「全部受ければ?」

「のの!(σ゜д゜)σソレダ!!」

「7人居るんだから別に1個じゃなくてもいいんだよね。」

「クエストって一人一個なの?」

「よくわからんが、聞くのもやだし7人いれば一人1個でも7つ受けれるんだからちょうどいいんじゃない?」

「だね。」

「じゃ、誰が受けてくる?」

「スライム私行ってくる。」

「ありがとなーちゃん」

「じゃあアント俺行くわ。」

「ありがとせき。」

「私、ヒズメドリ行ってくる。」

「ゆうりんサンキュ。」

「それじゃ、受けてきたら街の外集合ね。」

「はーい。」

るーとののとこうせいと一緒に冒険ギルドを出て街の外へ向かう。

「クエストあったね~。」

「お金もある程度手に入りそうだね。」

「そういえば、悪魔の玉って何処にあるか探してないよね。」

「そういえば、神様が探索魔法を使えって言ってた気がする。」

「探索かぁ。今はいっか。」

「後でやっとくね。」

「ありがとるー。」

「あ。ののとかきたぞ。」

「おーい。」

「おかえりー。受けれた?」

「うん。なんかパーティーで受けるかどうか聞かれたから、パーティーで受けると言っといたよ。あと、パーティー名はTMRにしておいたよ。」

「OK。討伐行こうか。」

「だね。」

街の外に出て魔物のいる方向に向かって歩く。

「お、スライムの群れ発見。」

「倒すか~。」

「よしΔιαδεδομένη βροχή πέτρα βότσαλο!!」

私は広範囲に石の礫を降らせる魔法を使う。

「えっ!?」

「瞬殺?」

「あ・・・。ごめん。」

「でも数匹残ってるよ。倒してくるね~。」

「あ、私もやる~。」

「俺にも倒させろ~。」

「私も私も~。」

「俺もやってくる。」

「私も倒す。」

スライムの群れは即座に倒された。スライムの討伐は残った核を持ち帰って数を確認する。今回のクエストは50体だ。核を拾い集めると今回は23体になった。もう半分近く集まった。

「もうりんりなんでいきなり広範囲魔法ぶっぱなすんだよ~。」

「ごめんごめん。」

「でも凄かったよ。空に魔法陣が開いて石の礫が大量に降ってくるんだもん。」

「すごい眺めだったよ。」

「そうだ役決めない?」

「役?」

「そう、役。一番最初に魔法ぶっぱなす1人と、残りを倒す人と。」

「いいねそれ。」

「まあ順番にローテーションしてけばいいよね。」

「順番はその時その時で。」

「「「わかった。」」」

「よし次行くか。」

「いこー!」

_____________________________________


「素材ってどこ集めるの?」

「牙と爪。」

「はーい。」

今はスライム討伐が終わって、お昼を食べてからビックアントの採取クエをやっているところだ。採取の仕方は、クエを受けたときに教えてもらった。

「爪取りにくい。」

「硬いな~。」

ビックアントは、そのまんま蟻がおっきくなった魔物で、殻が硬い。弱点は体の関節や魔法に弱い。

「よし!ビックアント採取完了!」

「お疲れ~。」

「魔物倒すより、魔物探すほうが疲れるね。」

「だよね。目当てのが出てこない。」

「ゲームみたいに、いきなり強制戦闘じゃないだけましだよ。」

「それもそうだね。」

「よし!後はヒズメドリだけだ。」

「あと何個?」

「蹄と嘴と羽が2個ずつ。」

「りょーかーい。」

「よっしゃ。行こう!」

「行こう!」

_____________________________________


「あっヒズメドリ2体いた。」

「魔法はるーだね。ぶっぱなして。」

「OK!!Ξύλο κλουβί!」

るーが魔法を使うと蹄取りの周りに木の檻ができた。羽を採取するため、傷をつけないほうがいいのだ。

「よし。逃げられないうちに屠るか。」

「だね。よいしょ。」

ヒズメドリの首が飛ぶ。結構グロイが、もう慣れてきた。

「よし採取採取。」

「蹄でかいな~。」

ヒズメドリは名前のまんま飛ばない鳥で、足が強く蹄が鋭い。本気で蹴られると腹に穴が開く。

「よし。これで終わり?」

「だね。」

「結構簡単だったね。」

「ほんと。明日は少し難しいの受けるか。」

「そうするか。」

「そろそろ日が暮れてきたし、帰らない?」

「ほんとだ。帰るか。」

「1回家戻ってから、街にワープするのが早いよね。」

もう街からはだいぶ離れてきてしまっていた。

「そうだね。」

「じゃ、こうせいワープ開いてよ。」

「え、おれ?」

「うん。」

「わかったよ。Την πόρτα στον κόσμο μας。」

...........................................................................

「ただいま~。」

「楽しかった~。」

「このまま冒険ギルド行く?」

「うん。お金も少なくなってきてるから、クエスト報告したほうがいいと思う。」

「よしじゃあ行こうか。」

「うん。」

「ワープするから寄って~。Ανοικτή。」

...........................................................................

「冒険ギルドどっちだっけ。」

「確かあっち。」

みんなで冒険ギルドの方向に向かって歩く。

「あ、あったあった。」

中に入ると、朝より人が多かった。

「あ~なんかガラの悪い定番の顔した人がいる。」

「やっぱり何処の世界にもいるんだね。」

「ねぇ。」

「すいません。クエストの報告なんですが。」

「はい。パーティーでしょうか。」

「TMRです。」

TMRとはこのいつものメンツのことだ。いつもたむろっているから、T(M(Rろ)という意味でつけた名前だ。

「TMR様ですね。採取して来た物などを見せていただけますか?」

「これです。」

スライムの核や、ビックアントの牙などを渡すと、奥へ持っていき数などを調べ始める。

「報酬どん位になるかな?」

「まぁー銅5枚とかじゃない?」

「そうだよね。」

ちなみにこの世界のお金の種類は、金貨、銀貨、銅貨、銅でできたような粒の4種類だ。円に換えると、金貨は10万円、銀貨は1万円、銅貨は、1000円、粒は100円くらいだと思う。

「TMR様、こちらが報酬の銀貨2枚です。」

「ありがとうございます。」

報酬を受け取ったら冒険ギルドを出る。

「結構な金になったね。」

「銀2枚だもんね。」

「意外と儲かるんだね。」

「よしじゃあ初クエスト終わったという事で、美味しいものでも食べに行きましょ。」

「美味しいもの?どこか新しいとこでも見つけたの?」

「見つけてないよ。いつものとこ値段ちょうどいいし。」

「なんだ~。」

「でも美味しいでしょ。」

「ま、そうだけどね。」

「早く行こ!」

「あ、待って!置いてくなよ~。」

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