やっと冒険始まります
「よし!ゲームでいうチュートリアルは終わった。こっから自由だけど何する?」
「ん~。暗くなってきてるし今日のところは、家に戻って食事じゃない?」
気づけば日がしずもうとしている。確かに今からあっちの世界に行っても意味ないかも知れない。
「だね。でも食材とかあるの?」
「たぶんね。」
「なかったら悲惨じゃない?」
「でもあの優しさで出来てる神様だから、大丈夫だと思うよ。多分。」
「ひとまず家戻ろうぜ。」
「そうだね。」
家に入り気づいた。
「キッチンってどこ?」
「・・・さあ?」
「「「・・・。」」」
「探せーーーーー!!探さないと今夜のご飯が無いぞーー!」
この木の建物は居住スペースが3階、倉庫のようなところなどが何階かある。ちなみに自分たちの武器があったのは2階の寝室だ。そしてキッチンは1階にあった。
「キッチンあったよ~。」
「ホント!?」
「うん。でも・・・。」
「でも?」
「こんな紙が・・・。」
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| すまん。食材を用意するのを忘れた。|
| このお金で街で食べてくれ |
| 街はこの珠を握ればワープする。 |
| 本当にすまん。 |
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この手紙の横にはお金と小さな翠玉のようなものが置いてあった。これを握ればワープするのだろう。
「くっそ~。何してんだよ神様。」
「だいぶ暗くなってんだろ。」
「しょうがないって。早くしないと余計暗くなるよ。」
「そうだね。じゃ、みんな近づいて。ワープするから。」
「OK。」
「じゃ、いくよ~。」
掴むと悪魔の玉の時よりは弱い光が全員を包む。目を開けると、近くに街の門が見えた。
「あそこだよね。」
「そうだろうね。」
「よし行こう。」
「行くか。」
街の門をくぐる。看板など見たことない文字で書いてあるが、理解のおかげで読める。
「あ!食堂あったよ。」
「どこ?」
「ほらあそこ。」
「入ってみるか。」
「そうだね。」
「お金はどのくらいあるの?」
「ん~。金色2枚と銀色10枚と銅色20枚と粒20粒くらい。」
「まあ足りるよね。」
「大丈夫だと思う。」
「早く入ろうぜ~。」
「せきうるさい。」
「入るよ。」
「うん。」
「いらっしゃいませ~。」
この食堂は、いい感じの食堂だ。夫婦2人でやっていてちょっと和風な感じがあって落ち着く。私たちが席に着くと、7,8歳くらいの娘さんが水を持ってきてくれた。
「おねいちゃん達、冒険者なの?おいしいからいっぱい食べていってね。」
「かわいい~。いっぱい食べてくね。」
「ありがと。」
「ねいちゃんたち、何にする。」
お父さんの方もオーダーを聞いてきた。
「じゃ、なにかオススメのものを7つ。」
「あいよ!。」
しばらく待つと、食事が運ばれてきた。ご飯とスープとなにかのお肉だ。見た目的にはそんなにおかしくはなく美味しそうだ。
「すいません、これなんのお肉ですか?」
「あー、そのお肉はなヒヅメドリの肉だ。旨いぞ。」
「ヒズメドリですか。」
鳥というだけあって鶏肉のようなものだろう。
「いただきまーす。」
食事を食べてみる。お肉は予想どうり鶏肉のような味で美味しかった。若干硬かったが。スープはコンソメスープのような味でこれも美味しかった。ご飯は日本のお米よりインドなどのちょっとパラパラした感じのお米だった。
「これ、美味しいですね。」
「そうだろう。」
みんなお腹がすいていたのもあって、すぐに完食した。
「美味しかったね~。」
「お腹いっぱい。」
「そろそろ帰る?」
「帰るか。」
「代金いくらですか?」
「銅5枚と粒6こだよ。」
「はい、どうぞ。」
「まいど、また来てな。」
「はい。」
店を出、人影のない所へ行く。
「よし、戻ろう。」
「誰が扉開ける?」
「じゃ、私やる。」
「じゃありんり頼むわ。」
「OK。Πόρτα ισορροπία γέφυρα στον κόσμο。」
魔法陣が足元に現れる。
「全員のった?置いてかれるよ~。」
7人を包んだ光が消えると、自分たちの家にいた。
「帰ってきた~。」
「お風呂ってどこにあるのかな?」
「キッチンの向かいの部屋。」
「りょうかーい。」
「先に寝る場所決めようぜ。」
「だね。」
ぱぱっと決めて順番に風呂に入るとみんなは自分のベットで眠りに就いた。