Act.9 [勉強しましょう]
お待たせしました!
覚悟はしていた。
その選択が希望をもたらすのか、絶望をもたらすのか分からなかったけれど……。
でも彼女に縋るしか道はもう残されていなかったから。
だからこそ今、選択しよう。
未来に希望を灯すために――。
*******************
「覚悟は良いですかお嬢様」
「はい」
問いかけられた言葉にごくりと喉を鳴らします。
「それでは、はい」
「こんにちは、こんにちは。きょうもいいお天気です。おそらは晴れ、くさきは歌います。かぜはふきぬけ、めぐります。どうかあしたもいい日でありますように!」
滔々と朗読するのは子供向けの詩の一遍です。私の口もやっと回るようになってきたので勉強として詩の朗読がゼルダによって行われます。
優雅に、歌うよう言葉を繋げることを気を付けて言い切りました。
ごくり、黙ったままのゼルダを見上げ緊張に手を握ってしまいます。
「お嬢様」
「はい!」
びくりと肩を揺らしてしまいます。声は裏返り手に持った詩集を落としそうになりました。
ちょっと落ち着こうか自分!
「もう少し最後を軽やかに。どうか明日もいい日でありますように。と」
「どうか明日もいい日でありますように。」
「はい。お上手です」
二コリと微笑むゼルダに肩の力を抜きます。実はもう10回もやり直させられているのです。いい加減合格点をもらいたくて必死で頑張りましたが最後の最後にちょっと訂正が入ってしまいました。
どうやら力を入れすぎてしまったようですね。
さて、アウスヴァン公爵家半壊事件(笑)からもう一年もの時間が過ぎました。最近、時が過ぎるのを早く感じてしまいます。
それはともかく、あの日。自分の死亡フラグを回避することを決めてから私は両親に学ぶことを願いました。
私はあまりにもこの世界の事について無知です。まぁ生まれてまだ二年なのでしょうがないかもしれませんが、それでもゲームと現実では段々とズレが生じているようです。
例えば、精霊王の存在です。
ゲームでは精霊王は名前だけしか出てこない存在ですが、現在私の周りには精霊王が二人もいます。これをゼルダや他の使用人の人たちに聞けば「あり得ない」との言葉を揃っていただきました。
精霊王が人と契約を交わす事すら滅多に無い事らしいです。
ちなみに父さまは過去編のみ登場するルイシエラとは違いゲーム本編にも登場するキャラです。役割としては召喚されたヒロインの保護者役ですね。
不幸な事件で愛する妻と子を亡くした孤独な公爵。たった一人で召喚されたヒロインを不憫に思い、その後ろ楯を担うのがゲームでの父さまです。
余談ですが男やもめな公爵と過ごす日常パートは、年上好きやワイルドな男性が好きなお姉様方にはとてつもない人気を誇りました……。
一応ルイシエラの命日もファンブックなどに載っており、その日は「公爵様を慰める会」とかで公爵ファンのオフ会などが開催されていたのにドン引きした思い出があります。そんな人気者が今や私の父さまなのはとても複雑ですね。
それにネタバレになってしまいますが、そんな公爵様は騎士さまルートでは闇に取り憑かれ妻子を亡くした怒りや憎しみによって魔王化します。最終的にはボスキャラとして敵役となるのが父さまです。それは是非とも回避したいですね。切実に。
ただでさえ、精霊王と契約を交わし、なおかつ大陸最強とか言われてる人ですから。
【紅蓮の獅子】という二つ名は最初中二病過ぎて笑ってしまいましたが実は笑えない事実でした。
今から十数年前にアウスヴァン領の北、魔術大国【タナシュト公国】との国境沿いで一度紛争がありました。
そこで父さまは100人の魔術師相手に一人で前線を支えたらしいです。
戦場において魔術師一人が歩兵10人~50人分の働きをすると言われているので下手すれば戦力比は1000対1です。
取り敢えず私の感想は一言、化け物だと思いました。まる。
しかしそんな人類最強とか巷で言われている人より恐ろしいのは目の前のゼルダさんです。父さまでさえ恐れているので本当は彼の方が人類最強じゃないかと日夜思ってます。
「さて、お嬢様今日の朗読はここまでに致しましょう」
「はい。ありがとうございました」
ゼルダの言葉にお上品にスカートを摘みお辞儀をします。結構きつい体勢なので膝辺りがプルプルしてます!
でもきちんとしないとゼルダのチェックが入るのです!出来るまでとことん繰り返される練習に実際朝から晩までずっとやった事もあります。その時は全身筋肉痛で次の日は苦しみました……。
しかし私が学ぶことを望んだ時、それを後押ししてくれたのはゼルダだけでした。
まだ一歳の幼子がなんて事を!と周囲は驚き「まだ早い」と口々に言いました。まぁ今更ながら気味が悪いと客観的に思います。だってまだよちよちと一人歩きが出来始めた幼児が言葉足らずでも「勉強したい」と訴えるのです。聡明とか、早熟とか言葉を当てはめてもその思考回路は気味が悪い事でしょう。
それでもゼルダは全てを知っているかのように微笑んで父さまに進言してくれたのです。
――その時の父さまは随分と宜しくない顔色だったということは内緒にしておいて下さい。人間って真っ白を通り越すとあんな色になるんですね。……知りたくなかった現象を見てしまいました。
それは兎も角、記憶を取り戻してから日々余裕が出来たのか、改めて周囲を見ているとどうやら私の周りにいる人たちはとても限られているようです。
まだ幼い為、活動範囲も狭いのでその所為だと思っていたのですがどうやら他の人たちは私に会わないように制限されているようです。
最近は風の精霊である翡翠さんの力を制御するために色々と風の噂(風の妖精、精霊たちの噂)を聞いているのですが、どうやら他の使用人の方々は私が住んでいる居住棟には近付かない様に厳命されているらしいです。
そんな会話をしているのを風の精霊さんに届けていただきました。
大体、私の身の回りのお世話をしてくれる方々は決まっていて一つは、ゼルダやルーナさん、メイド長など私のある程度事情を知っている人たちです。
それなりに役職を持ちつつ、私のフォローにも入れる人たちが常に私の周りにいてくれて私を支えてくれます。現在は3~4人の少人数が日替わりの交代制でやってるみたいです。
それともう一つ、私に気づかれないように隠れて常に一定の距離でいる人たちです。
たぶん護衛の方々なのだと思います。気配や姿を隠して、監視しているように私を常に見ています。
でも悪い感じはしないので監視よりは“見守っている”が正しいですね。特に天井にいる方からの視線は時々生温かく感じます。
ちなみに何でそれに気付けたかというと翡翠さんが教えてくれました。ついでにどうやら私は【魔眼】と呼ばれる魔力自体を視る事の出来る目を持っているらしく、彼らを取り囲む魔力が見えているのです。特に記憶を取り戻してからはその力は顕著です。
その魔力の気配や色でその魔力の持ち主がどんな感情を浮かべているのかとか、どんな状態なのかとか段々と分かってきた今日この頃です。
今もいつも通りに天井と窓の外に強い魔力の塊が見えます。あれ?でも……。
「……お嬢様」
「は、はい!」
ついついそちらに気を取られ目を向けているとゼルダさんに笑いながら注意を受けます。これも最近ではよく見る光景です。
「このような事を言うのは仕方ないと思いますが、どうか彼らの事は気にしないで下さいませ。彼らは彼らの職務を全うしているだけですので」
「ご、ごめんなさい……その、つかれてるのかなと思って」
「いえ、怒っている訳ではありません。しかし彼らも仕事です……そのような弱音を吐くなら一から教育のし直しですね」
ガタタタッと天井と窓ガラスが揺れました。
ゼルダの言葉の最後の部分。
ぼそりと小さく呟かれた言葉は私もばっちり聞いてしまいました。お、恐ろしい……。
教育ママもびっくりなゼルダのスパルタ教育の一端を経験している分、なぜか言われていない私でさえ動揺に震えます。
護衛の方々ごめんなさい!余計な事を言ってしまいました……。
そんな勉強に次ぐ勉強の毎日ですが、忙しい筈の父さまはよく顔を出してくれます。
「疲れた」「癒されたい」とぶつぶつと呟きながら私を抱き上げるのは嬉しいですが正直、本当に止めていただきたい。
そんな背後には泣き縋る部下の方々。にっこり笑顔で何やら黒いオーラを背負うゼルダを見ると私でも泣きそうになります。
しかも角度的にばっちり見えるゼルダの絶対零度の笑みはちょっとちびりそうです。あ、いえ、ナンデモナイデスヨ ゼルダサン
せめて仕事は終わらせてから来て欲しいです。何故いつも脱け出してくるのですか!
そんな苦労ばかり掛けている部下の方々には改めてご挨拶をしたいのですが、そんな暇もなくゼルダによって父さま含め全て部屋から追い出されるのでいまだに部下の方々の名前を知りません。
母さまは体調がいい時には一緒にお茶や淑女としてのマナーを教えてくれます。
基本母さまは身体の弱い方なので部屋で静かに過ごすのが多いです。残念ながら母さまのお部屋は私は立ち入り禁止を言い渡されているので一回も行った事が無いです。母さまは薬学などにも精通しており部屋は危険な薬や医術用の機材など危険なものが多いので幼子の私は原則立ち入り禁止なのです。
現在、私はゼルダのスパルタ教育や翡翠さんとの修行により右手の祝福の紋章を光らせたり、消したりと自由自在です。その他にも精霊や妖精と意思疎通が出来るようになりましたし、翡翠さんの力を介して魔法の行使も可能になりました。
しかも私はまだ魔封病を患っているのですが、身体に溜まる魔力は器が十分受け止め、なお且つ翡翠さんの機転によりその停滞する筈の魔力は器の中で巡っている状態です。
そのために私の身体は魔力そのもので内側からコーティングされている状態らしく、なんと精神攻撃などの外からの魔力に対し影響を受け付けない体質となっているらしいです!
しかも魔力自体の質が高いために身体の異常を正しい状態に戻す効力があり、身体の異常――つまりは怪我や病気に魔力が反応し無意識下で対処すると言われました。
簡単に言えば、精神攻撃無効化と毒無効化、超回復力を手に入れたと言うことです。チート過ぎるだろ!?と思いましたとも。
それに加え祝福による闇浄化能力にアウスヴァン一族の驚異的な身体能力も持っているのです。……ルイシエラのスペックを見誤りました。もう最強チートに敵無しですよね。
まぁ魔封病は暴走を起こしてしまった「私」だからこその能力かも知れませんが。
それを抜きにしても魔力の多さ、質、祝福、身体能力だけでも最強と呼ばれるべきものですよ……。
さてさて、それはともかく窓から外を見上げれば本日は気持ちの良いお天気です。
森と隣り合っているため、ざわざわと風に吹かれて木々の囁きが耳を擽り、雲一つ無い空からの日差しで木漏れ日に包まれた木の下は一時のベストお昼寝ポジションです。
休憩ならば是非とも外でやりたいです!
そんな思考回路は目の前の最強執事さんにはお見通しの様で。
「……宜しければ、本日は中庭でご休憩なされますか?」
出来る執事、ゼルダさんが先回りして言ってくれます。流石です。
「はい!よろしくおねがいします」
ゆっくりと下げた頭はゼルダと周囲の護衛の方々に。
私は“守って貰っている”という事を忘れてはいけません。
そうするとゼルダからの小言が必ずありますが、それとこれとは別だと思うのです。
最近は簡単なものですが、周辺諸国の歴史や政治など小難しい事も学び始めました。
そこで分かった事は【アウスヴァン公爵家】の特殊さです。
我が公爵家は代々ジゼルヴァン王家に忠誠を誓っているそうです。しかしそれは表向きの建前。
将軍家であり、武の最高峰と謳われるアウスヴァン家は貴族が持つべき分家がありません。貴族としての系譜を脈々と持ちながらも本家以外の一族のものは諸外国へと出される(実質の国外追放)らしいのですが、そこは本音と建前があり、建前としては脈々と血を継承する本家筋の血こそが偉大なる王家に傅くべき。としています。
しかし追放された先で商売をしたり、旅人になったり、医者になったり、踊り子になったり、などを聞くと「自由人」という言葉が思い浮かびます。
そこで本音としては、貴族なんて面倒くさい。が一番なのでしょう。
「本家」という名の責任者に面倒くさい立場を押しつけつつ自分達は関係の無い国で財を成したり、世界を見て回ったり、人を救ったりとゼルダの口から語られる一族の逸話を聞き、性格的にそうなんだな。と思いました。
だって父さまでさえ突発的に領地視察と銘打って弾丸スケジュールで旅をしてくるので。それに阿鼻叫喚するのは置いていかれた不憫な部下の方々。
上司が突発的な思考の持ち主に加え、考えたら即行動!の脳筋さんだと止める間もなくいつの間にかいなくなっているのですから。
……いつもうちの父がすみません。と謝りたくなります。胃薬など差し入れで持って行った方がいいでしょうか?
まぁそれは置いといて、そんな自由な意思と思考を脈々と受け継ぎ、アウスヴァンの一族は世界中に散らばっています。
しかも仮令自国の王であろうとも自らが忠誠を誓うに値する人物ではないと騎士として、武人としてその剣を捧げない。というのが凄いと思いました。
我が国は絶対君主制です。その為王や王族に捧げた剣は当代の王から次代の王、そして子孫へ受け継がれるのです。
しかしアウスヴァンの者は違います。
その立場、権力、思想など関係無く。自らの意志で、自らの心で、剣を捧げる主を決め、忠誠を誓います。
それは気高き誇りをもって、如何なる道をも貫く覚悟と高潔な精神により宣誓されます。
本来ならばそんなのが貴族など有り得ないでしょう。それは最悪、国に弓を引く行為でもあります。
だけどアウスヴァン家はそれが許される程に国に貢献しており、そして代々【大陸最強】の称号を冠するのですから。
アウスヴァン家はジゼルヴァン王国にも、そして周辺諸国にも何者にも侵される事のない確固たる地位を持っているのです。
それは騎士として、武人として、理想な姿を代々体現してきたからこそ。
「強きを挫き弱きを助ける」
そんな正義の味方の如く、アウスヴァン一族は自由を尊び、高潔な心で人に寄り添い、鋼の如き忠誠心を持ち、ジゼルヴァン王国に、このイリス大陸に根付きました。
王としてアウスヴァン家に忠誠を誓われただけでその王は「賢王」と呼ばれます。
それはアウスヴァン一族が膝を折り、頭を垂れるに値する人物ゆえに。
逆に立場の無い者は忠誠を誓われただけで王族と同等の立場に置かれます。
それはアウスヴァン一族の全てをもってして彼の者の全てを保証し、後ろ楯となることを表すがゆえに。
それほどまでに【アウスヴァン家】は特殊で特別な一族なのです。
そんなアウスヴァン家の一人娘。
しかも王位継承権すら持っている姫君が私です。
しかも魔力を視る事の出来る【魔眼】の持ち主で暴虐の王と恐れられる風の精霊王の契約者。加えて女神ルーナの祝福持ちです。改めて羅列すると凄いですね。
それが使いこなせてるかは置いといて、力も権力もお金も十分に持っていますし、私一人で色んな事が出来そうですもの。
そんな姫君はいまだ齢二歳です。
殺す事も誘拐する事も簡単に出来るお年頃。それはもうそういった目的や野望を持つ人間からすれば、喉から手が出るほどに欲しいのが私です。
私の目を移植すれば魔力は視えるし、精霊を操る事も出来ます。(翡翠さん談)それは自然の力を自由にできる能力です。
私を殺せばアウスヴァン家は父の代で潰え、その後釜を狙う事が出来ます。(ゼルダさん談)
私を誘拐すれば祝福による幸福があり一生、金に地位に権力に困ることは無いでしょう。(ルーナさん談)
つまりは黄金の成る木みたいなものです。他にも色々と出来ることは尽きません。
最近は特にそういった理由で招かれざるお客様が多いみたいです。
前はルーナさんなどのお世話係がいるだけで自由だったのですが、今は隠れた護衛も付いて四六時中誰かしらいる状態になっています。
でも守って貰っている手前、一人になりたいと我儘は言えないので我慢我慢。
……ただ、どうしても申し訳なく思います。
――誰かが私を守るということはその反面、その人を危険な目に遭わせているのですから。
私だって簡単に死にたくは無いです。
前世の記憶があるため命のやり取りにいい感情は浮かびません。しかも人の命を犠牲にするなど以ての外です。でもそんな綺麗事はこの世界では通用しません。
簡単に命は消えるし、命の重さに違いがあるのがこの世界の理です。
王族と貴族。貴族と平民。平民と奴隷。そんな色々な重さと不平等が当たり前の世界。
前世での、平等な人権と命なんて無いのです。
そして私の命は誰かしらの命の上にあります。
特に私は貴族の中でも大貴族の一人ですし、他の人よりも私の足元には大勢の命がある事でしょう。
それを理解した時に私は決めたのです。
その犠牲となる命を無視せずに、蔑ろにせずに、対等であろうと。
見て見ぬふりは簡単です。
でもそれは犠牲となる命を捨てるということ。彼等が生きてきたであろう人生を無に帰す行為です。
それは「私」が許しません!
生きることを望む私が、命を望む私が、他人の命であろうともその大切な命を蔑ろにすることを。
立場ゆえの格差はあります。
振る舞いとしてはゼルダからお叱りを受けるものだと言うことも判ります。
でも私は彼ら、護衛の方々の命と対等でありたい。その立場は違えど、命を懸けて命を“守って貰っている”という事実に。
だからこそお礼を口にします。
命を助けてくれている彼等に感謝を。
ゼルダに言われても直す気はこれっぽっちも無いのです!
そんな思いでゼルダを見上げます。
少しだけ苦い表情は私の振る舞いについてでしょう。彼等の主人たる振る舞いとしては0点です。ゼルダから懇々と説教されるレベルですが、私の意志が折れないことを見てかゼルダは苦い表情に少しだけ笑みをのせます。
スッと目の前に差し出された手のひら。
どうやら今回は私の勝ちのようです。
「さぁ、お嬢様。お手をどうぞ」
「ありがとうございます」
エスコートしてくれるゼルダの手。
人生を重ねた年輪が刻まれる尊い手です。今は仕事中なので白い手袋に包まれていますが、その中は固く剣だこがある手なのを知ってます。
そんなゼルダの手に指の先まで神経を尖らせて預けます。優雅にお上品に見えるように。
ふとゼルダの顔を見れば優しい笑み。どうやら合格点を頂けました。
「今日はファナの花のお茶を淹れましょう。いいのが手に入りましたので」
「えっと…ファナはしんけいけいにさようする香りとこうふんさよ――」
「そうですね。リラックス作用と身体を温める効能を持ちます」
ゼルダに言葉を遮られました。まぁ言葉のチョイスを間違った感は否めません。
てへっと照れ混じりにゼルダを見上げますがちょっと怖い顔になってますよゼルダさん。
「今度は単語の勉強をいたしましょうかお嬢様」
「はい……」
どうやらまた勉強を追加されるそうです。