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ル・ガル帝國興亡記 ~ 征服王リュカオンの物語  作者: 陸奥守
大侵攻~忍耐と苦痛と後悔の日々
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抵抗戦闘

~承前




 王都近郊の戦闘が始まって三日目の朝。

 王都ガルディブルクには、相変わらずの砲声が響いていた。


「酷い有様だな。帝后陛下もさぞご心労だろう」


 沈んだ声でそう言ったアブドゥラは、王都郊外のアッバース本陣を歩いた。

 近隣に居たアッバース兵を全て呼び寄せたなけなしの3万が手持ちの全戦力だ。


「精々頑張らねばなりませんね。我らが未来の為にも」


 集まっていたアッバース一門を形作る諸家の長がそう呟いた。それを見れば、彼等がこれから行おうとしている事が垣間見えてくる。それは、絶望的な戦況を挽回する為の絶望的な戦闘だ。


 轟く筒音を聞けばどんな戦闘なのか、未だ王都に残る市民にも理解できる。獅子の国の正規兵は打たれ強く抵抗してると噂されていた。


「諸君! 我らが神は偉大なり!」


 集まっていたアッバース兵を前に、アブドゥラは声を上げた。

 彼が声を上げると、銃を手にしていたアッバース歩兵達が声を上げた。

 その顔には決然とした充実感が漲っている。彼等が手にする銃は全て新型だ。


「これより我等が太陽王の国家を蝕む賊徒を撃滅せんとする!」


 再び割れるような勝鬨の声が漏れた。

 腹の底から叫び上げる蛮声は一時的に恐怖や葛藤を麻痺させる。

 それはつまり、これから行う吶喊への下準備だった。


「行くぞ! 太陽王に歓呼三唱!」


 自ら銃を頭上に掲げ叫ぶと、王都郊外の平原にアッバース兵の絶叫が響いた。



  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!

  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!

  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!



「我らが祖国を蚕食せんとする者達全てを討ち滅ぼせ!」



  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!

  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!

  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!



「我等が安寧の地は勝利の先にのみ存在する! 全て粉砕せよ!」



  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!

  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!

  ――――――ラァァァァァァァァ!!!!!!!!



「無念を抱いて斃れるな! 夢に殉じよ! 太陽王万歳!」


 一際大きな歓呼が平原に響いた。

 耳を劈く大音声え叫んだ兵士達の脳内はアドレナリンが迸っている。

 闘志溢れるその声は、筒音に掻き消されることなく敵に届いたことだろう。


「行けっ!」


 今までとは密度の違う砲撃が始まった。アッバース砲兵は砲身破裂の恐怖を物ともせず猛烈な砲撃を行っている。そんな中、5個の集団に固まっていたアッバース歩兵が一人ずつ走り始めた。


 塊を作ることなく、相互距離を十分に取った最新の散兵戦術だ。銃にしろ魔法にしろ、護る側はたまったもんじゃないやり方。全員がバラバラになって叫びながら獅子の国の前線へと襲い掛かったのだ。


「スルタン。彼等は狼狽していますね」


 戦線指揮台に登ったアブドゥラの隣にはリディクが付いていた。砂漠のリディクと二の名を持つ彼は、この様なオープンフィールドの戦闘を得意としていた。


「先の遠征でも散々使った手だが、連中は対策してないのだろうか」


 アブドゥラはまずそこに疑問を持った。先の遠征では獅子の国側に相当な犠牲を生んだはずだ。当然、それなりに対策をして来るはずだが……


「防御障壁すら見当たりませんね。もっとも、あの魔法障壁とて崩せる代物ではありますが。どれ程強固でも、術者の体力は無限ではありません」


 魔法とは無限の可能性を持つものが、発動させるには術者の能力に左右される。そして、魔法の効果継続時間は術者の消耗によるのだ。魔術士と呼ばれる者達が一般に薄着で軽量な装備を身にまとう理由はこれだった。



     ―――――照準修正! 300リュー前方!!!



 砲兵陣地から砲撃管制士官の声が聞こえ、ふたりは歩兵が順調に前進している事を知った。散発的な魔法攻撃が続いているが、一般に魔法の効果は点ではなく面で行われるものだ。


 その為、こうやって的となる歩兵が散会してしまうと、防御側は分が悪い。およそ魔法というモノは、大規模になればなるほど発動させるのに高度かつ細心の集中力を要し、しかも酷く疲労する。


 だが、そこまでして起した魔術でも、的が散開してしまっては多くても二人か三人が斃れるのみだ。これは非常に効率が悪い話で、さらなる大規模魔術でも使わない限り非効率の極みだった。


「まもなく有効射程ですね」


 リディクの言にアブドゥラが首肯した。あっという間に半リーグを吶喊した歩兵はいよいよ射程圏内に敵を捉えた。各所で一旦膝を付いた歩兵は、初弾を装填して銃を構える。


 ややあって散発的な銃声が響き始めた。統制の取れた斉射では無く散開した歩兵がバラバラに射撃し続けるのだ。コレをやられた場合、弓でも魔法でも反撃を行うのが難しくなる。集中力を維持する前に、身を晒すことが出来ないからだ。


「……ほぉ、なるほど」


 リディクが感心した様に言うそれは、獅子の国側の対処策だ。獅子の側の陣地では、最前面の者が大きな盾を翳している。その厚みを見れば、銃での貫通は難しいかも知れない。


 上古より人口に膾炙する通り、戦闘の基本はまず防御だ。銃弾が飛び込んでこないと知れば、即死を回避出来る安心感が生まれる。つまり、心に余裕が生まれると言うことだ。


「だが、コレで守りきれると考えるなら大きな間違いだな」


 アブドゥラが言う通り、銃は接近すればするほど威力を増す。30匁の鉛弾は会敵距離100mを切ると、鉄の盾を貫通する威力だ。それだけでなく、300mを切った辺りからは、凄まじい打撃を与えていた。


 金属としては柔らかい部類の鉛で作られた弾は、対象物に当たると変形する。そして、変形で殺しきれなかった運動エネルギーは打撃力に化ける。速度こそが威力となり、貫通しなくとも盾を吹き飛ばすか、盾持ち兵を吹き飛ばした。


「さて、彼等の次の一手が興味深いですね」


 リディクは悪い笑みを浮かべてそう言った。戦線の各所からガキンッ!と鈍い金属音が響いていた。あのぶ厚い盾を吹き飛ばされ転がる兵士が続出している。或いは盾の弱い部分を貫通し、見事に大穴を開けている。


 ビッシリ並んだ防護の壁も、ダムと同じく蟻の一穴から崩れる。盾を失い身を晒している所に集中投射が行われ、バタバタと斃れ始めた。


「あぁ、予想通りだ」


 アブドゥラが言うそれは、獅子の国側の動きだ。強力な投射力を浴びれば盾を持っていようが後退せざるをえない。その結果……


「まぁ、こうせざるを得ないでしょうね」


 リディクが言ったそれは獅子の国側の防御行動だ。各所で盾が吹き飛ばされた結果、盾の内側が晒され始めた。横一線に並んでいた陣地が少しずつ変化し始め、円環陣形に変わりつつある。


 盾が無くなったなら防御線を縮めてカバーするしか無い。その為か、方陣を横に並べた横一線の陣地が縮小し始めた。


「あの陣地の中は大変な事になっているだろうな」


 アブドゥラがポツリと漏らすとリディクは振り返って言った。


「砲兵に照準修正させよ。あの陣地のど真ん中に打ち込め」


 真横からの攻撃であれば盾で防げるだろう。

 だが、真上から落ちてくる榴弾の攻撃には対処出来ない。


 その結果、膨大な数で上陸したはずの彼等は次々と爆散し始めた。

 各所から様々な断末魔の声が聞こえ、様々なものが上空へ吹き飛んだ。


「……良いじゃないか」


 満足そうにそう呟いたアブドゥラ。リディクもまた『上手く行ってますね』と返答した。だが、そんな過信の報いはすぐに訪れるもの。最前線にいる兵士たちは次々と射撃を仕掛けつつ包囲の輪を閉じているが……


「嘘だろ……」


 最前線にいた兵士のひとりがそう漏らした。

 盾が吹き飛ばされ陣地の中がチラリと見えた時、そこに見えたのは……


「……死体を盾にしている」


 銃撃や砲撃で死んだ者の死体を積み上げ、土嚢代わりにしていた獅子がいた。

 凄まじい形相でイヌを睨み、炯々と怒りの炎を双眸に灯しているのだった。






   ――――同じころ






「サンドラ様。どうか少しお休みください。もう三日目です」


 戦線本部となった広場の幕屋中心部には巨大な戦況卓がある。

 様々な人々が忙しげにその周囲を行き交う中、一角だけ時間が止まっていた。


 戦況卓の傍らに立っているサンドラは、手元のカップに手を添え立っている。

 両眼を閉じた状態で、ゆっくりと息をしたままジッとしていた。


「……サンドラ様、寝てますよ」


 クリスの掛けた声に全く反応しないサンドラ。

 それを見たタリカは、その実態に気が付いた様だ。


「そうみたいね」


 見る人が見れば、きっとこう言うだろう。

 ル・ガルで最も優雅な立ち寝姿……と。


 獅子の国が一方的な攻撃を開始してから三日目。ガルディブルク東部の街区は既に殆どが瓦礫と化している。強力な衝撃波の魔法が襲い掛かったらしく、防御する手立ては無かった。


 夥しい市民が即死状態となり、生き残った人々も救助活動を前に息絶えた。救援活動はまず周辺街区の市民らが中心となってボランティア的に行われた。だが、そんな場に2回目の大規模魔術が叩き込まれ、更に死傷者が出ていた。


「無理も無いですよ。この状況で陣頭指揮し続けたんですから」


 サンドラは城に残っていた魔術師達に対処を依頼し強力な魔法障壁が築かれた。

 攻める魔法があれば護る魔法もある。そして一般的に言えば、守る方が有利だ。

 巨大な城その物を魔術媒介として、全ての攻撃属性をねじ曲げる仕組みだった。


 問題はその後だ。


 王都駐屯だった僅かな兵が救援活動に入った時から、サンドラはここに居た。

 各方面から上がってくる報告を聞きつつ、王都の各機関にお願いを出し続けた。


「指揮は出来なくともお願いは出来る。ほんと、名言ね」


 クリスが感心する通り、太陽王の命では無く帝后のお願いでしかない。だが、医療機関や公共交通など王都の様々な機関がそれに応じたのだ。その結果、王都は数時間のうちに迎撃態勢を整えることに成功していた。


「そろそろ疲労も限界です」


 タリカは自らが羽織っていた高級将校用の外套を脱いでサンドラに近寄った。薄笑いを浮かべたまま真っ直ぐに立ち、目だけを閉じて立ち尽くしている。普通、立ったまま寝てしまえば両膝の力が抜けて倒れてしまう筈なのに。


 しかしながら、限界を越えて働き続けた時、ごく稀に奇跡が起きる。立ったまま意識を失い、無意識を司る脳のエリアだけが覚醒状態になるのだ。


「外套じゃなくて寝台を用意させましょう」


 クリスは帝后の世話役達を呼び寄せて寝室へ運ぶように指示を出した。

 本来であればサンドラ以外の命など聞かぬはずの彼女達だがすぐに動き出した。

 だが……


「あ、いけない。寝ちゃったみたいね」


 お付き衆が近付いた瞬間、サンドラはパッと目を開けた。

 両眼の下にはクマが色濃く出ていて、疲労の色は隠せない。


「東部の状況はどうなの?」

「アッバース家による攻勢で後退を始めたとの事です」


 クリスがそう説明すると、サンドラは戦況卓へ眼を落とした。

 平面図として表示される戦況の読み方はタリカが付きっきりで教えていた。


「……丸くなってますね」

「そうです。そして、その円環陣地をアッバース兵が囲んでいる状況です」


 四方八方からガンガンと撃ちかけている関係で、敵陣は完全に円周防御状態だ。

 砲声轟く中でそれを見れば、誰だってこちらが有利と思うだろう。


「……撃退出来るでしょうか?」


 サンドラは率直な言葉でそう言った。どう考えたって無理な事を……だ。

 だが、タリカは満面の笑みを浮かべて返答した。


「難しいですが不可能ではありません。その為にはまず、休息を取って下さい」


 有り体に言えば、今のサンドラは立っているだけで精一杯だ。

 だが、抵抗戦闘の中心に居てその柱の役をし続けなければならない。


 太陽王の后


 それは、ただの言葉と切り捨てるには重すぎるのだ。


「命懸けの兵士達がいるのに、私が休むわけには『休息は指揮官の義務です』


 ビックストンで学んだタリカはキッパリとそう言いきった。

 思わず反論の言葉を飲み込んだサンドラは、ジッとタリカを見ていた。


「指揮官は常に責任を負わねば為りません。その為には常に正常な判断を行える状態であるべきなのです。兵達を見殺しにする悪手を選ばぬよう、指揮官は常に心身の両方が健全である義務を負うのです。徹夜明けの薄ボンヤリした状態な指揮官に命を預ける兵士などおりません」


 厳しく叱責するような諫言だが、それはサンドラの胸を叩いた。

 なにより、太陽王であるカリオンが常に心掛けている健康三原則を思った。


「よく食べ、よく寝て、よく笑う……でしたね」

「その通りです」


 戦線指揮所に詰めていた国軍関係者も笑みを浮かべ城へ手を伸ばしていた。


「帝后陛下。今は安心してお休みください」

「兵達が眠る間を造り出すでしょう」

「現状がもっとも小康状態です」

「次の鉄火場の為に心身の英気をお養いください」


 老練の参謀陣がそう声を掛け、サンドラは胸が一杯になった。


「……解りました。二刻ほど眠ります。状況が変わったら起こして下さい」


 ニコリと笑ってそう告げたサンドラ。

 タリカとクリスは顔を見合わせた後で言った。


「ここはお任せ下さい」

「上手く切り抜けてご覧に入れます」


 ふたりに首肯を返したサンドラは幕屋を出た。

 途端に眩い光を感じ、天を見上げて目を細めた。



     ―――――早く帰ってきて……



 そう願った相手がトウリでは無くカリオンになっている事すら気付かない。

 どこかボンヤリとした思考は全ての物事が色褪せて見えた。


「サンドラ様。お部屋を仕度しておきました」


 城詰め女官達は避難もせずに残って仕事をしてくれていたらしい。

 小さく『ありがとう』と謝意を述べ、サンドラは寝室に入った。


「ふぅ……」


 ベッドに倒れこんで見上げた天井にはル・ガル全土の国土図があった。

 夫であるカリオンと共にそれを見上げ、国家の形を覚えたのだ。


  ――――あ……


 一瞬で眠りに落ちかけたサンドラだが、その刹那に砲声が聞こえた。

 その直後には夥しい数での銃声が聞こえ、ややあって遠くから勝ち鬨が響いた。


 戦っている。凄まじい闘争が続いている。夥しい数の人間が死んでいる。

 数多くの者達が天を見上げ、血を溢れさせて死んでいっている筈だ。

 国家を信じ、王族を信じ、家族や同胞の安寧を願って命を差し出している。


 その現実が一気にサンドラの胸を叩いた。現実が押し寄せてきたのだ。


「……………………無理」


 頭の中で何かが弾けた。

 それが何であるかは言葉にしたくは無かった。



     ―――――あなたはこれを背負っているのね



 サンドラが心の奥で呟いたそれは、王の王たる役目の根幹だ。

 太陽王という肩書きを背負い、国家と人民を率い進む男。

 カリオン・アージンという稀代の王がこの全てを受け止めているのだ。


「私には無理よ……」


 思わずそう漏らした時、一気に涙が溢れてきた。

 どれ程それを押し殺そうとしても、全身をガタガタと震わせるほど嗚咽した。


 本当に命じて良いのか? 兵にだって家族が居るのに。

 彼等は承知してるのか? 間違い無く死ぬと解っているのに

 他に解決策は無いのか? 戦わなくて済むならそれに越したことは無いのに


 頂点に立つ存在の孤独と葛藤を嫌と言う程味わったサンドラは泣き続けた。

 その鳴き声が僅かに漏れたのだろうか、部屋の外に居た女官達も涙を流した。


 そんな時だった……


「泣いてたって事態は解決しないのよ」


 唐突にキツイ言葉を浴びせられたサンドラは飛び起きる様にして立ち上がった。

 驚いた彼女が見たものは、寝室入り口で仁王立ちになっているエイラだった。


「太陽王の后がそんなザマでどうするの。何があってもどれ程死んでも全て焼け野原になっても、全て飲み込んで涼しい顔をしなさい。皆を励ましなさい。先頭に立って歩きなさい。それこそが王族に課せられた義務なのよ」


 手厳しいことを言ったエイラはスッとサンドラに歩み寄った。瞬間的に横っ面を引っ叩かれると直感した彼女は覚悟を決め、奥歯をグッと噛みしめた。だが、その直後にやって来たのは、衝撃では無く抱擁だった。


「ここだけは泣いて良いから、部下達には強い姿を見せ続けなさい」


 サンドラを抱き締めたエイラは、娘に語りかけるようにそう耳元で囁いた。その言葉を聞いた瞬間サンドラは嗚咽を堪えきれなくなり、まるで幼い少女の様に声を上げて泣き出すのだった。

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