表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ル・ガル帝國興亡記 ~ 征服王リュカオンの物語  作者: 陸奥守
大侵攻~忍耐と苦痛と後悔の日々
607/665

聖導教会との戦い 09

~承前




 その日、ミタラス広場はちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。


「若王親衛隊は集合!」


 野太い号令の声が響き、まだ若い兵士達が一斉に集合し始めた。

 彼等は近衛連隊や国軍の中から特別に選別された精鋭中の精鋭100名だ。


 いくつかの応募規定に則り、家柄や出自の一切を問わずに選別された面々だ。

 次期当主では無い事や借財せずに従軍が可能である事。

 だが、何より大きいのは年齢制限で、彼等は100才未満の若さだ。


 自信と喜びに満ちた表情で集まった彼等の視線はひとりの男に集中している。

 これから出発する次期太陽王キャリの首席随行員となるロシリカだ。


「時間がない。一回で覚えてくれ! まずは――


 声を張り上げ、行軍の際の諸注意を伝達するロシリカ。

 長らくル・ガル国軍の参謀本部勤めをこなし、様々な知識を吸収した。

 そしてこの日、次期オオカミ王である彼は次期太陽王と同行する。



     ―――――イヌとオオカミの特別な関係



 それは一衣帯水だの水魚の交わりだのでは無い。

 元々は同じ種族であったイヌとオオカミが主義主張で分離した事の後始末だ。


 王権争いが元で太陽王とオオカミ王に分離した種族の再合流。

 言葉にすればそれまでだが、その中身はこの世界初となるモノ。

 それは、主導権争いの果てにどちらかを滅ぼす事が無いというものだ。


 王都の古老達は口を揃えて言う。



 ――――カリオン王の手腕は始祖帝を越えた



 ……と。


 イヌとオオカミの対立が決定的になり、もはや平和的解決が難しいと悟ったノーリ帝が行った国家分割の計。その後始末として歴代太陽王が取ってきた滅殺戦略を大転換したカリオンの手腕を皆が賞賛していた。


「次に!巡行中の乱暴狼藉は固く禁ずる!イヌならぬ敵対種族に対してもだ!」


 ロシリカの発している言葉はキャリとタリカが相談し、そこにロシリカが加わって作られた若王親衛隊の隊規だ。ロシリカはあくまで次期オオカミ王であるのだから、太陽王を輔弼する弾正の官位を持ったとしても常に輔弼は出来ない。


 その為、キャリの相談相手としてタリカの存在は重要だ。なにより、ケダマになってしまった彼……いや、彼女の今後について、キャリもキャリなりに気を揉んでいるし腐心もしているのだ。


 そんな彼女、タリカの提案した内容は、実に女性的なモノだった。男社会である軍隊内部にあって、その視点は新鮮だし重要なモノ。また、対外的な面としてル・ガルの安定性をアピール出来る事も大きい。



     ―――――大したもんだな……



 出来上がった草案の裁定を求められたカリオンは、ただ一言そう発した。若干の手直しがあったものの大筋を改めるモノでは無く、どちらかと言えば細かい文言の修正や追加に過ぎなかった。


 若さと勢いだけでは乗り越えられないモノがある。そして、それで失敗したときには手痛い思いをする事もある。それを突き付けられた形のタリカは、より一層慎重で注意深い振る舞いを身に付けていたのだった。


「最後になるが、これは絶対に忘れてはならない。隊内部に於いての決闘を堅く禁ずる。如何なる事情があるにせよ、先ずは必ず俺の所に話を持ってきてくれ。若王と共に問題の解決にあたる」


 彼等は将来の太陽王親衛隊になる者達だ。カリオン王の親衛隊は50名程だが、ここには100名が揃っている。ここから増減を繰り返しつつ、最も運用しやすい形になるのだろう……



     ―――――お前の手腕にかかっている



 父カリオンが息子キャリに課した最初の課題。ここから先、キャリは各家を回って同じように難しい問題を解決せねばならないのだが、その第一歩はこんな形で踏み出す事になった。


 そして同時にもう一つの課題、いや、懸念のタネがあった。声を張り上げているロシリカから少し離れたところで馬を待たせキャリは穏やかに談笑している。そのすぐ近くには妻ビアンカが居るのだが、その向かいには母サンドラが来ていた。


 談笑の中心に居るのはサンドラと共に下へ降りていたリリスで、同行する女官たちの長であるサミールと共に荷駄隊へ指示を出しつつ、ビアンカの不安を和らげようとお喋りに興じている様な状態だ。


「大丈夫よ。習うより慣れろってね。馬が気を使ってくれるから、それに合わせて行けば平気よ。馬が嫌がる事をしない様に」


 騎兵総長の娘であるリリスにとって、馬は文字通り足代わりであり靴代わりだ。幼いころから自在に馬を乗りこなし、まだ若かったカリオンと馬を並べた事だってある位に。


 その影響か、サンドラもまた必至で馬を練習し、今はリリスに勝るとも劣らぬ乗りこなしを見せる。そんな二人の前例がある関係で、太陽王の后ならば馬くらいは乗れて当たり前。


 この春くらいからリリスが付きっ切りで馬を教え続け、今はそれなりに乗れるようにもなっていたのだが……


「でもやはり……不安ですね」


 何処か怯えた表情のビアンカは、猛訓練を重ね愛馬となったドラセナの耳辺りを掻いてやった。最初は嫌がっていたドラセナも、今はビアンカに慣れたようだ。鼻を鳴らして甘えたりもしている。


「馬が難しくなった時には私が轡を取りましょう」


 笑みを添えたビオラが静かにそう言った。ビアンカの個人的なガードのポジションに収まった彼女だが、いつの間にかビアンカが嫉妬を見せる事もなくなった。キャリの手腕と根回し。そして全体の未来を見据えた一手が安定してきた証拠。


「そうね。お願い」


 ビアンカは平な言葉でビオラにそう応えた。次期帝后として着々と学んでいる彼女の内側は、確実な成長と前進を果たしていた。そして、そんなキャリの一団をカリオンは城のバルコニーから見下ろしていた。


「次の世代も同じ感じになりそうで安心ね――」


 バルコニーの上、カリオンの近くにはエイラが来ていた。

 可愛い孫の一人立ちという事で、見送りに来たというのが真相だ。


「――彼等が次の親衛隊なのかしら」


 ミタラス広場からは見えにくい場所に居る彼女は、遠い日にゼルの差し金で国土巡回の旅に出る事になった息子を思い出していた。そして、その時の自分を彼方に見えるサンドラに重ね、ここまで歩んできた日々を思った。


「まぁ、旅の空では様々な事が起こる。その都度に仲を深めてくれれば良い」


 着々と后教育が施されたビアンカは、いつの間にか太陽王の后として求められる風格や威厳を備えつつあった。肩書きが人を育てると言うように、ビアンカも経験を積み重ねてるようだ。


 ただ、その実態はリリスやサンドラが経験した苦労や屈辱の裏返しでもある。何より、妾腹と蔑まれた女から産まれ、今は帝母となったエイラの苦労その物。アージン評議会を名乗った連中だって、妾腹から産まれて来たカリオンへの嫉妬だ。


「貴族の社会ってものは……本当に魔物ばかりだからね」


 溜息混じりにそう零すエイラ。自分自身が経験したあらゆる苦い思いを次の世代に引き継がせない事が、今の彼女の目標になっていた。


「貴族ばかりでは……ないな。貴族以上に市民らの感情が厄介だ」


 カリオンもまた溜息を交え、そう零した。あの王都争乱の最中、マスコミの報道に踊らされた市民らの狼藉具合は筆舌に尽くしがたい。上に立つ者がどれ程に善政を敷いたとしても、市民にはそれが理解されないものだから。


「……そうね。ゼルから色々聞いたわね。ヒトの世界の酷い話を」


 エイラが言うそれは、かつてゼルが語ったフランス革命と言うデタラメだった。多くの市民が善政を求め革命を起こしたが、その結果として待っていたのは革命派による恐怖政治そのもの。


 多くの市民階級が搾取されていると怒りに訴えたが、為政者を倒した時に気付いたのは為政者たちによってギリギリのバランスで護られていたと言う事実。だが、熱狂の中で狼藉に及んだ者たちはその事実を受け入れる事が出来なかったのだ。


「王都騒乱で市民らもそれを学んだ……と、そう願いたい」


 カリオンが静かに零した言葉。マスコミに踊らされ暴走した市民たちは、アージン評議会が行ったことで歴代太陽王の善政を知ったのだ。それこそ、400年に渡って太陽王たちが出来なかった事を、僅か半年で市民に理解せしめた。


「そうだと良いけど……」


 残念そうにエイラが零した時、バルコニーへコトリが姿を現した。

 キャリ達一行に同行するべくやって来たタロウと共に、茅町から来ていたのだ。


「兄さま・・・・って、あ!お母さま」


 カリオンだけだと思って油断していたらしいコトリは、エイラを見つけて花の様に笑った。今は母となったコトリだが、己の母の前ではいつだって娘に戻れる。それこそが母と娘の仲なのだろう。


「あなた、油断してたでしょ? そういうところは改善しなさい?」


 手厳しく指導を受け、思わず『はい』と素直に応えたコトリ。

 だが、厳しい事を言いつつもエイラはやって来たコトリを抱きしめた。


「久しぶりね。元気そうで何よりだわ」


 このふたりが母娘である事を知る者は少ない。まさかイヌからヒトが産まれたなどあり得ないのだから。だが、そこに介在する呪われた魔法薬の存在と様々な立場の者達の思惑は、曲がらぬ石を曲げてしまったのだ。


「で、どうした? なにか用があるんだろ?」


 カリオンは王では無く兄に戻っている。

 そして、コトリもまた兄に甘える妹に戻っていた。

 だが……


「いや、あのね、検非違使の探索班が報告を上げてきたんだけど――」


 コトリの切り出した話で、カリオンの顔が政治家のそれにスッと戻った。ただ、血を分けた妹であるコトリを見つめる眼差しは柔らかい。ピンと立ったイヌ耳こそ無いものの、彫りの深い顔立ちと長い鼻筋は母エイラの美貌だった。


「――例の次期法主がジダーノフ家領でなんか企んでるっぽい」


 コトリは報告を心配してわざわざ言いに来たのだろう。

 しかし、その情報自体はもうカリオンの耳に入っている。


「その件か。いや、実は俺も既に聞いている。あの男が向かった先は、聖導騎士団の練兵場のようだ」


 カリオンの応えに少しばかりガッカリな表情を浮かべるかと思ったが、むしろコトリは得意そうな表情になり、話を付け加えた。それは、カリオンにとって驚天動地の新情報だった。


「じゃぁ…… その練兵場に聖導騎士団の覚醒者が居るのは聞いてる?」


 コトリの発した言葉に『はっ?』と抜けた声を出したカリオン。

 エイラもまた『ウソでしょ?』と言葉を発した。


「あの練兵場で聖導騎士団の仮想敵として飼われてるヒトが居るみたい。過去幾度か調査に赴いてるけど、まだ接触は出来て無いようなの。けど、盆地になったあの街には最低でも5名の覚醒者が居るのは間違い無いみたいね」


 思わず『あのカッパ禿ども……』と漏らしたカリオンは、スッと進み出てバルコニーの先端まで行くと眼下を眺めた。キャリとビアンカがいる位置へロシリカが歩み寄ったようだ。そしてそこへコトリの息子であるタロウが近付いていた。


「あの子も問題なさそうね」


 カリオンの隣へやって来たエイラは僅かに笑みを浮かべてそう言った。

 それはメイド姿で荷物の積み込みなどの指示を出すリリスのそばの娘だ。


「じゃぁあの子が?」


 エイラと同じくカリオンのそばに来たコトリも眼下を見てそう言った。リリスの近くで利発そうに動いているヒトの娘だ。まだ年若い……と言うより幼いと言った年齢ながらキビキビと活発に動いているのが解る。


「そうだ。獅子の国でやっと見付けたよ。なんであんな所まで流れていたのが疑問だがな」


 周囲に聞こえぬ様、意識して声を落としたカリオン。柔らかなその眼差しの先に居るのは、あの獅子の国シーアンでリリスが見付けたリサだった。


「お父様の面影を感じますね」


 カリオンの言葉にコトリがそう答えると、エイラが何処か嬉しそうに笑みを浮かべた。母親似なコトリをして父ゼルの面影を感じると言わしめるリサの姿は、顔立ちやまとう雰囲気にそれが残っているのだった。


「リリスはあの娘の中に母レイラを感じると言っていたよ――」


 カリオンがそう言うとエイラは『……確かに。それもあるわね』と応えた。五輪男と琴莉の間に生まれたリサは、ヒトの姿をしているだけで中身は一切正体不明だった。ヒトの姿に近いが、発達した犬歯や嗅覚にイヌの特性を受け継いでいた。


「――ただ、リリスはリサの中に一切魔力を感じないと明言している。もしかしたらこれから出てくるのかも知れないし、或いは完全に隠している可能性もある。故にリリスは娘のように育てたいのだろうな」


 娘のように育てたい……

 それが何を意味するのかはエイラにもコトリにもよく解る。

 女であっても母親では無い存在故に、それを疑似体験したいのだろう。


「でも……あの子……」


 それはコトリも気付いたリサの特徴。まるでネコの様なプロポーションだ。両手脚が長く、胴体はキュッと締まっていて、しかも頭が小さい。ヒトの世界ならばモデル体型とでも表現されるのだろうが、この世界ではネコ的なのだ。


「リリスが聞き出した事を真実とするなら、リサの母親に当たるリサはライオンの男との間に子供を設けた可能性が高い。つまり、我々と同じ可能性が高いということだ」


 コトリに向かってカリオンが言ったそれは、どんな種族との間でも生殖が可能という特殊性だ。ライオンと言えども大型のネコに過ぎないのだから、可能性的には十分だ。そして、強い魔力を持つライオンを胤にしたなら、リサが魔力を持つ可能性は高い。


「それで、兄様はあの子をどうするの?」


 母エイラと兄のカリオン。他に誰もいない関係か、コトリは誰憚ることなくカリオンを兄と呼んだ。それを聞いたカリオンはフッと笑みを浮かべて応える。


「どうしたもんかと思案してるが、ビアンカ専属のメイドにしておこうかと思っている。あの娘はリサの身の上を知らんはずだ。その上でヒトを上手く使うことを教えておかねばならん」


 カリオンが言った部分をコトリは嫌というほど理解できる部分がある。ヒトという種族はどうしたって奴隷的な階級にあるのだ。それ故に、その辺りの事を実地で教え込む必要があるのだ。そしてもう一つ……


「後は、キャリが上手く振る舞える様にならないと、でも、あの子にもしっかりしてもらわなきゃダメね」


 コトリはキャリがリサの事をどれほど理解しているのかについて懸念していた。キャリから見れば叔母にもあたる存在だったはずだが、今はその叔母の子孫でしか無い。


 長い寿命の間に歳下の叔父や叔母が生まれる事も多いので、ある意味では心配無いとも言えるのだが、同時にカリオンのもう一つの目論見も見抜いていた。リサをタロウをくっつけようと狙っているのだ。


「それについては……まぁ、当人次第だ。ただ、ヒトを虐げるなとは教えてきたのだがな」


カリオンの言葉にコトリが笑みを浮かべた。その言葉の向こうには、確実に兄カリオンが慕う父ゼルの存在が見えたからだ。


「そろそろ出発みたいよ?」


 エイラが何かに気が付いて眼下を指差した。それを見たカリオンはバルコニーから手を上げてキャリを見送った。広場に居たキャリもそれに気が付き、手を上げて応えている。


「旅は人を育てる。成長して帰ってこい」


 眼下遠くで号令を掛けるロシリカの声が聞こえた。

 ややあって広場を出発する隊列が市民の拍手と喝采に送られていた。

 だがそこに、思わぬ人物が現れた



    ―――――あのカッパ禿ども!



 カリオンが驚いたのは他でもない。出発しようとしていたキャリ達一行の前に現れたのは、あの聖導教会の管長であるエルヴィスだった。白装束の聖衣を纏った幾人かの司祭たちを連れ、笑みを浮かべてやって来た。


「何をする気かしらね」


 面白くなさそうにそう吐き捨てたエイラ。

 同じようにコトリも『余計な事を』と吐き捨て、下へ降りようとした。


「待て待て。先ずは俺が降りる。ふたりともここに居てくれ――」


 カリオンはバルコニーから室内へと一旦入り、そこで愛刀を手に取って再び歩き出した。ル・ガル最強と呼ばれる男の気迫が全身にみなぎっていた。


「――コトリ。母上を頼むぞ」


 思わず『はい、兄さま』と応えたコトリ。

 カリオンは僅かに首肯すると階段を下りて行った。

 だが、ミタラス広場に来ていたエルヴィスは、予想外の事を始めていた。




     ―――――広場




「若王陛下の旅の無事を祈りに参りました」


 好々爺の笑みを浮かべたエルヴィスは、穏やかな雰囲気を纏ってキャリに言葉を発した。それを聞いたキャリは一度馬から下りて話をしようとしたのだが、すぐにハッと気が付き、馬上にあったまま応えた。


「然様ですか。ならば道中に神の加護もあらん事を」


 キャリの発した言葉には王権を背負う者の覚悟と矜持が滲み出た。神の加護を願う者は多いが、キャリはあえて神の加護『も』と発した。つまり、神の加護など要らぬと。自分を護る幾重の守り人を頼るのだと、そう示した。だが……


「えぇ、若王を護る御盾衆の若者たちも無事に帰ってこられるよう、主に祈りを捧げさせていただきますぞ」


 エルヴィスは手にしていた聖水を射水すると、いくつかの聖句を唱えて両の手を胸に当てた。それに合わせ司祭たちも同じように胸へと手を重ね、聖句と共に賛美歌を歌い始めた。


 いくつかの不協和音から始まり、ややあってそれが見事なハーモニーとなる協和音へと収斂していく見事な調べだった。ただ……



  ――――ビアンカ?



 キャリが気が付いたのはビアンカの変化だった。まるで正体が抜けたかのように表情を失い、焦点の定まらない眼差しが中を泳いでいる。



  ――――(しゅ)だ!



 聖導教会の内部に居た彼女の精神は、教会のマインドコントロールで完全に支配される状態らしい。それに気が付いたキャリは助けを求めるようにリリスを見た。だが、そのリリスは不敵な笑みを浮かべエルヴィスを睨み付けているだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ