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輝け! 女体研究同好会  作者: 鮎太郎
第一章 ようこそ! 女体研究同好会へ
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同好会の謎

「そうですね。強制下校時刻も近いですし、今日は解散にしましょう」


 改めて会長である誠が発言する。


「それと、そのグラビア写真集、入会記念に差し上げます」


 そんなもの、女性が貰っても困るような気がするのだが、友里の嬉しそうな表情を見ていると、わざわざ止める必要はなさそうだ。


「ありがとう。それで、会室は何処にあるのでしょう? それが分からないと、明日集合する事が出来ませんわ」


 友里の言葉で思い出したが、自分も会室の場所を知らない。この際、便乗して場所を知っておくと後々有利に事を運べそうだ。


「そうでしたね。同好会室は校舎の二階にある空き教室を確保してあります。明日、放課後に集合して下さい」


 二階の空き教室は現在一部屋しかない。これだけの情報だけでも十分だ。それにしても、設立前の同好会がそんな一等地をどうやって手に入れたのだろうか。やはり、自分にしたような卑劣な手段を用いたのだろう。


「へいへい、了解。気が向いたら行ってやるぜ」


 へこへこと従うのも癪だったので、適当に返事してやる。すると、誠の右手はエアマウスを操作する。忘れかけていたが、自分は脅されていたのだ。ここは下手に出てご機嫌取りをしないといけない。


「はい。時間厳守で向かわせて頂きます」


 友里は二人のやり取りと不思議な視線で眺めていた。まぁ、事情を知らない人から見たら、こういう反応をするしか無いよなぁ。


「それでは、私もお邪魔させてもらいますね。どんな会室か今から楽しみですわ」


 本当に何をやる部活か知っているのだろうか。流石に、いくら誠でも変なことはしないと思うが、結局女体研究同好会って何をするんだろうな。

 根本的な疑問を抱いたまま、今日は解散という流れになった。

 友里と別れた後、誠にデジカメを返しシャッター音が鳴らない事を問い詰めたが、結局はぐらかされてしまった。だが、アレは間違いなく改造デジカメだ。しかも違法な改造が施されている。

 どう考えても、あの誠と深く付き合うのはかなり危険な感じがしてならなかった。


 翌日、全ての授業が終わり、健吾は席から立ち上がる。そんな健吾の前に利明が立ちはだかる。


「健吾、昨日は何処に行ってたんだよ。さっさと帰ったようでもなかったし、気になる部活でもあったのかい?」


 利明は何故か妙に嬉しそうだったが、そんな事は利明に関係ない。まぁ、中庭でデジカメ片手に、自分が助かる為の生贄を探していたなんて、言えるはずもないのだが。


「利明には関係ないだろ?」


「まぁ、そうだね。それよりさ、女体研究同好会って知ってる?」


 突然、不意打ちのように同好会の名前が出てきたので、つい噴出しそうになってしまう。それを何とか堪えて、冷静を装う。


「何だそれ?」


 適当に嘘を吐く。自分には関係なくなるだろうし、何より利明が知っている情報が欲しい。一人で行動する事が多い為、そういった噂には疎いと自覚している。


「名前の通りらしいな。女性の体をあれこれ研究するのが、目的らしい。すげーよな。そんな同好会におおっぴらに入会する奴の顔が見てみたいよな!」


 利明は爆笑していたので、とりあえず一緒になって笑う。だが、内心穏やかではない。もし、関わりがあると知れたら、どんな目で見られるか分かったものじゃない。


「何でもさ、まだ設立されていない同好会なのに、校舎の二階の空き教室を占拠したらしいよ。これはもう、やましい事をする気満々だな! あ、やばい、ちょっと興味湧いてきた」


 鼻を伸ばしている利明は放っておくが、会室の件まで噂で流れているのは少々不味い。その教室に入っていったら、関係者である事がバレバレである。

 よりによってあんな目立つ場所を占拠するなんて、本当にろくな事をやってくれない。大体、同好会が専用の会室を持つことが間違っている。


 中山田高校は同好会や部活動に力を入れており、様々な部や同好会が存在する。設立から三年経った同好会は部へと格上げ。それまでは専用の会室は与えられず、その時の空き教室を利用するしかないのだ。

 しかも、大体の部室はグランドに隣接した部室棟に存在している。校舎に専用の部室を持つ部活は非常に少ない。そう考えると、前代未聞、抗議必死の場所である。


「しかし、どうやってその場所を確保したんだろうな」


 健吾が呟くと、それに利明は食いついてくる。


「そう! そこだよ! その経緯は明確になってないし、本当におかしな話だよな」


 利明も首を傾げている。流石にその方法までは噂として広まっていないらしい。


「無駄話はここまでだ。オレは用事があるから、先に失礼するぜ」


 健吾は話を一方的に打ち切って、席を立つ。


「おー、そうか。入部したら俺にも教えろよ」


「入部する気はねぇって言ってんだろ!」


 健吾はそう言い切ると、鞄を方に担いで教室から出て行く。

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