Prologue ~プロローグ~
どうも。色々なジャンルに挑戦中の作者です。
・・・超能力ものが書きたくて書きました。
今までの作品でもあったのですが、私が書く能力って超能力って感じじゃないのですよ。
それに学園って言うのを書きたかった。
ラブコメが書きたい!!
そんな衝動に駆られ・・・つい。
今回の主人公も諸々な事情を抱えています。
ですが彼を悲劇の主人公にするつもりは毛頭ありません。
その為、彼は怠慢堕落な感じで行きたいと思います。
「面倒臭い」これが口癖的な。
ある学校。
表向きは有名なお金持ち高校。
広大な敷地。巨大な校舎。
在校生の数は5000人を超えている。その中には留学生なども在学している。
在校生は皆敷地内に建てられた寮で生活し、心身共に成長させている。
これが『私立宝殿高校』である。
だが、この高校は自ら入学する事は出来ない。
それはこの学校には裏があるからだ。
能力者。
この言葉を聞いて最初に浮かべるのは超能力とかだと思う。
世界には能力者と名乗る者が腐る程存在している。
本物も居れば、似非だって居る。
一般人に認知されていれば、されていない者も居るだろう。
『宝殿高校』に措ける能力者とは、認知されていない者達だ。
これがこの高校の裏の顔だ。
『宝殿高校』は能力者を秘密裏に集め、能力の解明や使用方法などを研究し、能力者が世に適応出来る様に育成、制御している。
全ては機密事項として取り扱われ、知る者は学園に勤める者や能力研究者、各国の重役達、そして同じ能力者だけだろう。
各国は高校の存在を黙認している代わりに、秘密裏に依頼などを持ち込む。
言わばギブアンドテイクを築いている。
けれどもこの世の中、人の欲は甘くは無い。
能力者の事を嗅ぎ付ける敏感な者も居れば、黙認に同意しながらも能力者を手に入れる事を合作する者。能力者の存在を良く思わない者。
様々な外部の人間が、この『宝殿高校』に接触を試みている。
それは正当法もあれば、強引且つ非道に。
その侵入者を排除するのが『生徒会』だ。
『生徒会』の裏の仕事は侵入者の捕縛、不可能な場合は撃破。
普通の生徒会とは違う。
何故在学の生徒がそんな事をしているかと言うと、理由は簡単だ。
大人の能力者が片指程度にも居ないからだ。
それを説明する前に能力の発現種類を説明しておく。
能力の発現には4種類存在している。
『遺伝発現』
能力者の子供は能力者であり、無能力者は産まれない。詰まる所産まれた時から能力を備え、もしくは発現の前兆が見られるタイプ。
『誘発発現』
無能力者の近くに能力者が居た場合、その能力者に近い、又は関連した能力を偶発的に発現させる事がある。が、これはかなり稀なタイプ。
『損傷発現』
事故や精神的ショックから自己防衛の為に能力を突発的に発現させるタイプ。
『人工発現』
人の手により無能力者に能力を持たせる事。『誘発発現』以上に稀なタイプ。
能力の発現率はそれ程低くないのだが、能力の持続性が在るのは稀。
大抵は40代を超える頃には能力は完璧に消えてしまう。理由は解らず、解明されていない。
大人の能力者が居ない理由はこれで、学校内は必然的に生徒だけになってしまう。
話を発現から少し変えよう。
在学する能力者は皆RANK分けされる。
理由は効率良く能力の研究をする為、競わせ切磋琢磨させる為。
RANKは4つ。
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳだ。
RANKⅠ、能力が発現し間も無く、自分の意思で扱えない。
RANKⅡ、自分の意思で能力を発動出来るが、使用時間が著しく短い。
RANKⅢ、細かく能力が分類され、使用時間が大幅に長くなる。
RANKⅣ、最強。このRANKから人によるのだが、能力による副作用が発生。
この括りは大雑把なモノであり、同じランクでも能力差が生じてしまう。
能力自体にも決定している括りは無い。
大雑把に分ければ、『攻撃系能力』、『感覚系能力』、『治療系能力』、『異常系能力』
『攻撃系能力』肉体的損傷を与える攻撃、攻撃手段を持った能力。
『感覚系能力』精神干渉、間接的・内面的な物に関する能力。
『治療系能力』外部、内部。人、物に関わらず治癒出来る能力。
『異常系能力』副作用自体に異常があり、突然変異とも言える能力。上の三つに該当しない者は全て異常系に含まれる。
この4つに能力自体は分けられ、それぞれのカリキュラムを受ける。
因みにだが、『宝殿高校』に在学する全ての人間が能力者と言う訳ではない。
高校に在学、住み込んでいる者は大まかに2つに分類される。
『能力者組』と『開発者組』だ。
『能力者組』はその名の通り能力が使える者を指している。
『開発者組』は能力研究や様々な能力関連の開発などをする無能力者だ。
だが、能力者は『外』にも存在している。
『外』の能力者は全て何処かの能力者組織に属しているか、傭兵、殺人鬼と名を馳せ、名を隠している。
能力者という存在が明るみに出ないのは、世界がそれを隠蔽しているからだ。
例え能力者が大きなテロを起こそうとも、それは何処かの国が反何たらと唱え、攻撃したと伝えられる。
能力者も組織間との不安定なパラーバランスを考え、大っぴらに行動はしない。
それが今の世界。
だが、―――いや、此所では言うまい。
さてさて、長ったらしい説明は此所までで良いだろう。
詳しい事は読めば解るさ。見れば解るさ。
おっと、大事な説明をしていなかった。
この物語の主人公の事だ。
まぁ、読んで貰えば解るのだが一応説明をしておこう。
主人公の名は空河天士だ。虐められそうな名前である。
説明はコレで終わりだ。
えっ? 名前だけなら必要ないだろうって? そんな事言うな。名前は重要だぞ?
詳しい事は読めば良いのだから。
それでは、この物語を凝視したまえ――――………。
世界観の説明って難しいですよね。
このプロローグだけでは解らないと思います。
その為、可笑しい所や矛盾した所が後々出てくると思います。
そんな時はあら便利!感想で文句を言いましょう!!
その度に作者は首を吊ろうかどうか悩みます。
因みに、タイトルの『One-eyed』とは隻眼って意味です。
格好いいから適当に。
まぁ、絡んで無い訳ではないのですけどね。
それでは、ここいらであっしは・・・・