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ずっと一緒に居ようね

今回は書き下ろし。

今思って見れば、其れが彼奴への恋心を自覚した発端だったのかも知れない。だから自分の事を異性として好きになって貰える様、様々な事をした。

幼馴染である事を利用して、頻繁に家に上がり、また自分の家に上がらせ、共に同じ時を過ごした。彼奴の気難しい母親に認めて貰える様、礼儀や贈り物を忘れなかった。彼奴に弟が生まれた後も其れは変わらず、好きなゲームを調べて何度も互いに遊んだ。

そうして互いの距離が日に日に近付いた頃、俺は彼奴に告白をした。

「お前とずっと一緒にいたい」

すると彼奴はキョトンと顔を傾けて目をぱちくりさせた。其れから数秒間考えた後、はにかんでこう言った。

「そう言ってくれて嬉しいよ。君とはずっと昔から仲良しだし、これからもそうであって欲しいと思ってる。だから互いに好きな人が出来ても、これまで通り仲良くしようね」

決死の告白は彼奴に響く事無く跳ね返された。俺の恋愛は彼奴の親愛によって覆い尽くされ、溶けてなくなってしまった。

でも……彼奴が毎日笑って幸せでいてくれたら其れで良い。もし傷つく様な事があれば俺が支えれば良い。今はまだ実感が無いようだが、其れはゆっくりと時間を掛けて育んでいければ良い。だから今は機が熟すまで待つことにしよう。


そうして数年後、その機は訪れた。彼奴に初恋の相手が出来たというのだ。本来ならば容赦なく牽制を行って、そいつを排しているところではあったが、その必要はなかった。何せ彼奴の想い人には別の想い人がいる、三角関係という奴だったから。

彼奴の性格上、自分の幸せを優先して、相手の気持ちを奪う様な真似は決して出来ない。だから此方は何の手も加える事無く、ただ一つの悲恋を見届けるだけに留まった。

このままいけば間違いなく失恋をするだろう。相手に発破を掛けて、助言を行い、最終的に自ら悲恋へと向かっていく。そうして『これで良かったんだ』と自分に嘘を着いて全てを諦めるのだろう。

だからその慰める役は俺が担う。他の誰にもさせない。そうすればきっと、今まで『付き合う』という発想がなかった彼奴にも意識が向く事だろう。

癒月(ゆづき)、俺はお前が思っている程、優しい奴ではないし、目的の為ならばお前の傷までも利用する様な奴だ。だから俺に目を付けられた時点で、負けは確定していると思って良い。覚悟しておけよ。

これは書き下ろし。

これだけ好きなら絶対、告白派してるよね〜。

と思って書いた話。

相手鈍感で、振られてしまったけれど。


今日は短編お許し下さい。

次のプロットタイプ用のプロット、設定を考えていたので。

どうするのが自分に合っているのか。

登場人物形作ってからが良いのか、一話完結型を続けて本当に構成が学べるのか。

だからこれからも迷走し続けると思います。


答えは自分で見つけますとも。気力が続く限り。

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