付き合うの?
喚かないのが良い女じゃない 二頁目。
分割しました。
後半に従って縛りが大きくなるので、序盤の方がこういう傾向は多いですね。
泣くだけ泣いた後、漸く気持ちが落ち着いて来た。そうして冷静になると非常に不味い状態である事に気が付く。
幾ら幼馴染とはいえ、付き合っているか曖昧なこの状態で縋り付いて泣きじゃくるのは、どうなんだろう……。とりあえず早く離れなくては。
「ごめんね。もう大丈夫だから」
「で、返事を聞いてないんだけど」
彼の真摯な仏頂面がジッと私を見詰めてくる。そうされると決して勢いに任せて行われた行動では無い気がして、非常に困惑した。
「え……付き合うの……?」
今の今まで失恋で泣きじゃくり、未練タラタラな状態である。だからこのまま付き合っても今までの事を引き摺り、片思いの相手と彼を重ねるだけだと思う。其れは流石に……。
「言っとくけど『未練タラタラだからケジメ着くまで待って』っていう言葉は聞かないから」
全て見透かした様な言葉に息が詰まる。この状態でどう断れば良いのだろう。一人言い訳を考えていると、追い打ちを掛ける様に畳が駈ける。
「で、返事は? 三秒以内。それ以上は待たないし、待てない。このままズルズル行くのが分かっているから」
彼はとても優しい。気遣いを忘れない様な人だ。けれども時折滅茶苦茶強引なところがある。取り分け今のように此方が優柔不断な真似をしていると、さっさと結果を求めるぐらいには……。
「あ……あの……待って!!」
「はい。三秒経過。という訳で今日から俺はお前の彼氏になった訳だ」
そう得意気な顔をして彼は手首を握った。其れから私の顔を覗き込み、ただ静かな声で話す。
「未練タラタラなら俺が忘れさせれば良い。だからお前は何一つ気にしたり、焦ったりする事はない」
其れは……私を慰める為に『気遣いで付き合っている』という事に他ならないのでは無いか。自分を殺して、私を救う為に。そんなのは……。
「じゃあ、手始めに一緒に帰るか」
私の否定の言葉は丸め込まれ、全てを有耶無耶にしたまま、その場を去ることになった。その後も困惑と焦りと罪悪感が混ざった私の表情を見て、ただ慰める様に声を掛ける。
「あんまり暗い顔するなよ。付き合ったんだから。お前、休日空いてる? 近所のファミレス一緒に行こう」
「い……行く……」
この空気を突破する方法があるならば教えて欲しい。
最初の二人が滅茶苦茶口悪かったので、そこを修正。
後半に行くに従って、大分マイルドになったので。
ちなみに今回、名前決まってません( '-' )
三人称で何とかなってしまったので( '-' )
どうしようね。本当に( '-' )




