彼の匂いを纏って
注意事項1
起承転結はありません。短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。苦手な方、ご注意下さい。
家に帰ると、彼女がソファの上で体育座りして、テレビを付けていた。上半身はダボダボの、女の華奢な体をすっぽりと包んだワイシャツ。下はむっちりとした太腿が晒されたホットパンツだった。
思わず内心溜息を着く。帰りの挨拶も無しに、大股で彼女の元まで間合いを詰めると、上から失礼。顎を指で固定して、無理矢理上を向かせると、視線を合わせる。思わず硬直した彼女をにんまりと眺める。
「ん、なぁに? その格好。もしかして誘ってる?」
「これは……その……あの……」
激しく動揺して揺れる瞳。触れ合った首周りからはしっとりと汗が滲んでいて、今の彼女の現状を良く表していた。ふふ……可愛い。加虐心煽るのが上手いね。
「まぁ言い訳は場所を変えて話そうね」
首周りから脇を伝って、体の側面を撫でると、小さな悲鳴が聞こえた。
というわけで、彼女を横抱きにして寝室へ。痛くないように、そっと横たえ、上から覆いかぶさった。彼女と自分の香りが混ざり合って、クラクラする。全然加減出来そうにない。
「それ、僕の服だよね? そんなに寂しかったんだ」
「だってそこにあったから!!」
言い訳する彼女はこれから起きることを予期して、絶叫した。
そう、忙しくて脱ぎ捨てて行ったワイシャツを、恐らく悪戯心から彼女が纏ったのだ。それがどんなに理性を煽る事もかも知らないで。愚かで可愛い。
僕は出来るだけ怖がらせないよう、笑顔を浮かべると、服の中に手を入れた。丁度臍の下あたり。皮膚の薄い部分を指先でなぞる。今どれくらい意識してくれてるかな。
「寂しくさせてごめんね。沢山相手してあげるから」
「ふぁ……んんん……」
耳を塞いで口を覆う。音が響いて脳裏で乱反射するように。舌先を捩じ込んで、互いが互いに絡ませ合った。何時もよりも唾液の出が良いのは、気の所為では無いだろう。甘ったるい密は全部啜って自分の物にしたい。
キスで酔っている間に服の釦に手を掛けた。送った物を剥きたかったけれども、これはこれで悪くない。彼女からのお誘いだもの。
「こんな服なくても安心出来るように、ちゃんと匂いを移してあげる」
夜は長いよ。
ムーンライト様にもお世話になってます。
名義は変更して「秋乃楓」です。
※気分転換に変更してるだけなので、隠す気は欠片もありません。なんなら何方でも反応します。
この描写が大変、温くなっている事に恐怖を覚えます……。明日の私は大丈夫なのか……?
何でも許せる方向のみ、ここから先宜しくお願いします。
彼シャツ可愛いですよね!!
ダボダボな服着てる子が大好きなんですよ。
※友達に熱弁したらドン引きされました。(当たり前ダヨ!!)
そのうち連載で登場します。相方の服漁って着ます。