見知らぬ森
この度は、私の小説に目を止めていただきありがとうございます。初めての執筆活動なので、お手柔らかにお願いできればと思います。拙い文章で恐縮ですが、少しでも気に入っていただけたら幸いです。
目を覚ますと、私、樋口怜央奈は見知らぬ森の中にいた。
木漏れ日の差す森の中、肌と服の隙間を抜ける心地よい風。草木のいい匂いがどこか懐かしい。一体いつぶりだろうか。こうして自然を感じながら野原で大の字になって横になるのは。
そのままただぼーっと空を眺めていると、視界の端に、右手の先に何か黒いモノが見えることに気が付いた私は、黒いなにかの方にスッと顔を向けた。
するとそこには、バスケットボール程の大きさの悪魔のような姿をしたモノがうつ伏せで横たわっていた。
なんだろうこれ。人形?生きてる?一つの疑問からふつふつとたくさんの疑問が湧いてきた。
怜央奈(え待って?ここどこ?私なんでこんなところにいるの?何してたっけ?てかあれなんなの?)
勢いよく上半身を起こし、目覚めたばかりの呆けた脳を全力で動かし記憶を辿った。脳が覚醒していくとともに少しずつ思い出してきた。そう、私は、、、。
怜央奈「………人殺しだ」