#97 いたずらお姉さんの朝 ♡
今日から6月になり、少し暑くなった。
今朝もいつも通り、お弁当や朝食の用意をしている。
「ふぅ~」
用意が終わり、一息ついた。
もうそろそろ、起こす時間だね。
そう思い、わたしはゆきあくんを起こしに向かった。
コンコンと部屋のドアをノックする。
返事が無いので、中に入ってみると、やっぱりゆきあくんはまだ眠っている。
それからゆきあくんを起こそうとしたけど、ゆきあくんの寝顔を見て、起こすのを止めた。
「もう少し、ゆきあくんの寝顔を眺めてみよう♡」
まだ時間もあるから、その場で正座した。
ゆきあくん、本当にかわいいなぁ…。
わたしがブラコンなのは、ゆきあくんがかわいすぎるのがいけないんだからね♪
そんな事を思いながら、ゆきあくんを眺めていた。
ゆきあくんを眺めているうちに、何だかいたずらしたくなってきちゃった♪
ゆきあくんのほっぺを指でつっついてみた。
「う~ん」
そうすると、ゆきあくんが反応した。
面白くなって、しばらくゆきあくんをつっついていた。
今度はゆきあくんのほっぺをなでてみた。
ゆきあくんのほっぺは、男の子とは思えない程、つるつるしている。
「気持ち良いよぉ~」
ゆきあくんのほっぺの感触に、すっかりとろけてしまった。
「う~ん…。あれ、香織姉?」
ゆきあくんが眠気がある中、起き出した。
「あっ、起きた? おはようゆきあくん」
「…何してたの?」
「ゆきあくんがかわいいからいたずらしちゃった♡」
わたしはそう言って、舌をペロっと出した。
「香織姉、朝からいたずらはやめてよ」
「うふふ、ごめんなさい」
ゆきあくんは微笑みながらそう言った。
「ご飯出来たから、起きてね、ゆきあくん」
「うん」
わたしは立ち上がり、ゆきあくんも起きると、ゆきあくんはわたしのことを見つめていた。
「あれ、香織姉半袖だね?」
「うん。そういえばゆきあくんに見せたことなかったね」
わたしは今、半袖の制服を着ていて、ゆきあくんはその姿に見とれていた。
「…香織姉、半袖も似合うね」
「うふふ、ありがとう」
「そういえば香織姉、夏でもタイツなんだね?」
「うん、一応これも夏用だから、ひんやりして涼しいよ~」
わたしは夏服でもタイツを履いています。
ちなみに足は生で出ている状態です。
「香織姉、タイツ好きだね」
「うん、わたしもだけど、ゆきあくんも好きだから履いてるんだよ~」
「ふぇ!?」
わたしは小悪魔っぽくそう言うと、ゆきあくんは驚いていた。
「あっ、そうだゆきあくん」
「うん?」
わたしはほっぺでゆきあくんのほっぺをすりすりした。
「か、香織姉!?」
「うふふ、ゆきあくん気持ちいいよ~♡」
「もうしょうがないなぁ~」
わたしがほっぺすりすりして、ゆきあくんも受け入れてくれている。
わたしたちは、朝食も終わり、ゆきあくんと一緒に登校しています。
「少し暑くなったね」
「うん、そうだね。…でも香織姉、ブレザー着てるんだね?」
「うん、夏服でもブレザーは着れるからね」
「ブレザーも夏用なの?」
「うん、それにゆきあくん、わたしがブレザー着ていないと、寂しいでしょ~?」
わたしたちはそんな会話をしていて、わたしはまたゆきあくんにいたずらっぽく聞いた。
「―!? う、うん…。まあ、そうかな…」
「ゆきあくんってば正直だね♪ ゆきあくんにいくらでも見せてあげるから」
「もう香織姉ってば外で抱きつかないでよ…。恥ずかしいから…」
「うふふ、ゆきあくんもわたしに抱かれて嬉しいくせに~♡」
わたしはいつものようにゆきあくんといちゃいちゃしている。
「ゆきあくん、香織さん、おはようございます」
「ゆきあくん、香織さん、おはよう~!」
後ろから心愛ちゃんと心音ちゃんがやってきた。
「あっ、心愛さん、心音さん!? お、おはよう…」
「心愛ちゃん、心音ちゃん、おはよう」
「また2人でいちゃいちゃしてたんですか?」
「うん、ちょっとね」
わたしは照れくさそうにそう言った。
「わたしたち先に行っちゃいますよ~」
「2人も急いでね」
2人はそう言って、先に学校へ向かった。
「ゆきあくん…」
「―? どうしたの、香織姉?」
「あっ、ううん何でもないよ。わたしたちも行こう」
「うん、そうだね」
わたしは照れを隠す様に、ゆきあくんに行くよう促した。
こうして、6月最初の朝は、ドタバタしました。
読んでいただきありがとうございます。
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