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#90 アルバム整理とブレザー ♡

「こんにちは」

「こんにちはー」

「いらっしゃい2人とも~」

今日も心愛ちゃんと心音ちゃんが遊びに来ました。


「今日のお菓子は何ですか?」

「今日はクッキーだよ」

そんな会話をしながらリビングに向かった。

すると、雪香姉が何かをしていた。


「ん? 何してるの雪香姉?」

「アルバム整理だよ~。香織とゆきあくんのね」

「ぼくと香織姉の?」

どうやら雪香姉は、わたしとゆきあくんのアルバムを整理してたみたいです。


「そういえばわたしもそろそろアルバム整理しようかな」

「香織姉、アルバム作ってるんだっけ?」

「うん、わたしのスマホに入ってるゆきあくんアルバムだよ~」

「―!? そっか、まだあったんだ…」

ゆきあくんは顔を真っ赤にしていた。


「あのアルバムってわたしとゆきあくんの昔の写真があるんだよね? 久しぶりに見てみたいな~」

「い、いやぼくは別にいいかな…。恥ずかしいから…」

「そう? でも心愛ちゃんと心音ちゃんは見てるよ」

「え? ちょっとー!?」

ゆきあくんはわたしが指さしてる方を見ると驚いていた。


「ほらこれ、幼稚園の頃の香織だよー」

「どれー?」

雪香姉は心愛ちゃんと心音ちゃんに写真を見せていた。


「きゃーかわいい!」

「香織さんかわいい…」

「本当だ、かわいい…」

「そ、そうかな?」

わたしは3人にかわいいって言われて照れている。


「でしょー。香織は昔から大人しくてかわいくって、クラスのアイドルって感じだったんだよ」

「もう雪香姉ってば、やめてよ~」

雪香姉にそう言われて、わたしは恥ずかしくなった。


「これは、香織が小学生で、ゆきあくんがまだ赤ちゃんの頃だね」

わたしがゆきあくんを抱っこしている写真だった。


「赤ちゃんのゆきあくんかわいいね…」

「もう2人とも懐いてるね~」

「香織姉っていつからブラコンになったの?」

「いつから…? 分からないけど、ずっと弟が欲しかったからゆきあくんが生まれた時からかもしれないな~。そういえばゆきあくんも初めて会った時からわたしに懐いてたよ」

「生まれつきだったの、ぼく!?」

わたしにそう言われて、ゆきあくんはびっくりしていた。


「これが香織が中学生になった頃だよ~」

「うわぁ、香織さんのセーラー服懐かしいね~」

「あれ、この写真のゆきあくん、女装してない?」

「えっ!?」

その写真を見てみると、確かにゆきあくんが女性ものの服を着ていた。


「あ~そういえばわたし、よくゆきあくんに女装させてたな~。懐かしいねー」

「ちょっと待ってよ! 何でこんな写真があるの!?」

ゆきあくんはその写真を見てすごく慌てていた。


「ま、まあ香織姉がどうしてもって言ってたから、仕方なく着てただけだからね…」

「ゆきあくん、わたし知ってるよ」

「え?」

「ゆきあくん、いつもこっそりと女装してるもんね」

「なんで知ってるの!?」

あの後も、よく見てたからね♪


「わたしたちも知ってるよ。ねえ心音」

「うん、心愛ちゃん」

「わたしも知ってるよ」

「ぼくのプライバシーが!?」

みんなにもゆきあくんが女装してることが知れ渡っていた。


「そういえばこの頃もゆきあくん、自分のこと『おれ』って言ってみたことあったよね」

「ふぇ!?」

「そういえばそうだったね」

「あの時はびっくりしたよ~」

ゆきあくんの昔話のことで盛り上がっていた。


「だけど、ゆきあくん似合わないと思ったのかな? 『ぼく』に戻したよね~」

「も、もうやめてよ…! 恥ずかしい…」

「ごめんね。ちょっとからかい過ぎちゃった」

わたしはゆきあくんをなだめた。


「それにしても、あたしもブレザー着てみたいな~」

「うん、わたしも着てみたいかも」

心愛ちゃんと心音ちゃんはブレザーを着たそうにしている。


「もし良かったら、着てみる?」

「いいんですか!? あっ、でもサイズ合わないですけど大丈夫ですか?」

「ゆきあくんたちに着せるためにたくさんあるから大丈夫だよ」

「そうなんだ~」

「なんでたくさんあるの!?」

わたしは2人にそう説明している横で、ゆきあくんがつっこんでいた。


「じゃーん、どうかな?」

「似合ってるかな?」

「うん、2人ともかわいいよ」

心愛ちゃんと心音ちゃんにブレザーを着てもらいました。


「ありがとう、黒タイツってこんな感じなんだね」

「ゆきあくんはどうかな?」

「う、うん…。―っていうか何でぼくも着ることになってんの!?」

「ゆきあくん似合っててかわいいよ~」

「しかもこれレディースだよね!? ぼく男なのに~!」

ゆきあくんにもレディースのブレザーを着させちゃいました。

黒タイツは履いてないけどね。


「ゆきあくんかわいいよ~」

「えへへ、ゆきあくんまでお揃いだと、あたしたち3姉妹みたいだね♪」

「そ、そうかな…」

心愛ちゃんと心音ちゃんにそう言われて、ゆきあくんは顔を真っ赤にしていた。


「せっかくだから、わたしもブレザー着ちゃったよ~」

「わたしも着たよ~」

わたしと雪香姉もブレザーを着ました。


「うわぁーみんなブレザーになったね。そういえば雪香姉はネクタイ、青色だね」

「うん、わたしは3年生だからね。ゆきあくんにわたしの制服姿あまり見せてなかったからね」

「そういえばそうだったね」

「そうだ、せっかくだからみんなでゆきあくんを抱きしめよう~」

雪香姉がそう提案した。


「いいね、みんなやろう」

「はい」

「うん」

「えっ、ちょ、ちょっと!?」

みんなでゆきあくんを抱きしめました。


「どうゆきあくん?」

「う、うん。何だか安心する…」

「ふふっ、良かった~」




読んでいただきありがとうございます。


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