#81 香織と心愛のデート ♡
「香織さん、遅いなー…」
「ごめん、心愛ちゃん。遅れちゃって…」
「香織さん! いえ、大丈夫ですよ」
わたしは今日、心愛ちゃんと限定シュークリームを買うためにお出かけすることになった。
すると、心愛ちゃんはわたしをじっと見つめている。
「どうしたの?」
「香織さんの服、大人っぽいですよね~」
「そ、そうかな? ゆきあくんが好みなコーデだから」
わたしは今日もセーターとジーパンのお気に入りコーデを着ていた。
「ふふっ、素敵ですよ。香織さん、かわいいですね」
「うふふ~、ありがとう~」
心愛ちゃんにかわいいって言われて嬉しくなっちゃう~。
「それより早く行きましょう! 無くなる前に!」
心愛ちゃんは猛ダッシュしていった。
「あっ、ちょっと待ってー!」
わたしはそんな心愛ちゃんを追いかけた。
「やったー! シュークリーム買えましたー!」
わたしたちは、何とか限定シュークリームを買うことが出来ました。
「買えて良かったね」
「はいっ。そこで1つだけ食べていきませんか!?」
「良いよー」
ふふっ、こんなにテンション高い心愛ちゃん珍しいね~。
「香織さんはやく! はやく食べましょう!」
心愛ちゃんはベンチに座って、右手でバンバンしている。
なにこの子、かわいい~。
「じゃあ、いただきます」
心愛ちゃんは早速シュークリームを食べた。
だけど、無言で食べ続けている。
「…? どうしたの? おいしくなかった?」
「いえ、すごくおいしいです。…でも、香織さんのシュークリームの方がわたしは好きだなぁーと思って」
「えっ、本当に!?」
「何だか香織さんのシュークリーム食べたくなってきた」
「明日作ろうかな?」
「本当ですか? ありがとうございます!」
心愛ちゃんは満面の笑みでそう言った。
心愛ちゃん、本当にわたしのお菓子が好きなんだね~。
「そうだ、せっかくだからどこかでランチにしない?」
「はい、それならわたし、パスタ屋さんに行きたいです!」
「パスタ屋さんね~」
わたしたちは、帰る前に近くのパスタ屋さんでランチにしました。
「う~ん、ここのパスタおいしいね~!」
「はい、この前、お母さんのおすすめで一緒に行ったんですけどとてもおいしかったので、また来たくなっちゃいました♪」
「そうなんだ~。心愛ちゃんのママがおすすめしてたんだね~」
ちなみにわたしはカルボナーラ、心愛ちゃんはミートパスタを食べています。
「あっ、心愛ちゃん。ソースついてるよ」
「あれ、そうですか? 拭いてもらえませんか?」
「うん、いいよ~」
そう言って、わたしはティッシュで拭いてあげようとしたら、
「…? 香織さん、なめないんですか?」
「えっ?」
「いつもゆきあくんにやってるみたいになめて取ってください」
「えー!?」
わたしが心愛ちゃんのほっぺをなめる!?
「さ、さすがに心愛ちゃんをなめるのは、ちょっと…」
「わたしは全然大丈夫ですよ。それにこの前、香織さんからなめたじゃないですか~?」
「あ、あれは罰としてだったから…」
「お願いします」
「そ、そう? 心愛ちゃんがそういうなら…」
心愛ちゃんの希望通りに、わたしは心愛ちゃんのほっぺについてるソースをなめてきれいにした。
ペロっ。
「ひゃっ!」
心愛ちゃんは思わず声に出しちゃっていた。
「と、取れたよ…」
わたしは恥ずかしくなって、照れながら舌をペロっと出した。
「は、はい…。ありがとうございます」
心愛ちゃんも顔を真っ赤にしながら、お礼を言った。
『ただいまー』
『おかえり~』
わたしたちは家に帰ると、先に帰ったゆきあくんと心音ちゃんが迎えに来てくれた。
「2人とも映画どうだった?」
「うん、楽しかったよ」
「今度はみんなで行きたいね~」
2人とも満喫してたみたい。
「あっ、そうそう心愛さんにお土産があるんだー」
「わたしに?」
そう言って、ゆきあくんは心愛ちゃんにシールをあげた。
「あ~、わたしの好きなキャラだー!?」
「あたしたちからのプレゼントだよ~」
「ありがとう、ゆきあくん、心音!」
心愛ちゃんは嬉しそうにしていた。
「良かったね、心愛ちゃん」
「はい!」
「そういえば2人はどうだったの? 何か顔赤いけど」
『えっ!?』
心音ちゃんに指摘されて、わたしたちは、戸惑っていて、適当に誤魔化した。
「う、うんちょっとね」
「そ、そうだよ~」
「ふ~ん。まあいいけどね」
読んでいただきありがとうございます。
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