表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/301

#56 ショッピングデート ☆

今日からゴールデンウィークだ。

今日は香織姉と一緒にショッピングモールで買い物する事になっている。

ぼくは今、ソファーに座って香織姉の準備が終わるのを待っている。


「ふふっ、香織とのデートだね。ゆきあくん」

「ふわぁ、雪香姉!? デートって!?」

「2人で出かけるんでしょ? だったらそれはもうデートだよ~」

「そうなるのか…。そういえば雪香姉は来ないの?」

「わたしはいろいろやらなきゃいけないことがあるからね。わたしに気をつかわないで2人で楽しんできてね」

「うん、ありがとう」

ぼくは雪香姉といろいろ会話をしてると

「お待たせゆきあくん」

香織姉が2階から降りてきた。


「ねえ、ゆきあくん、わたしの服どうかな?」

ぼくはファッションセンスがよく分からないけど、香織姉は、白いタートルネックとジーパンを履いていて、ネックレスも付けて、バッグも肩にかけている。

香織姉は、こんな感じでいつも大人っぽいファッションをしている。


「香織姉、とても似合ってるよ」

「うん、ありがとう」

「そういえば香織姉、靴下履かないの?」

「靴下履くの面倒だし、素足でブーツ履きたいから」

「そうなんだね」

香織姉は制服のときは普段タイツ履くのに、私服のときは、靴下を履きたがらない。


「うふふ、ゆきあくん。どうしたのわたしの素足を見ちゃって~」

「へっ、いやなんでも…」

「制服だとタイツを履いてるのに、私服だと素足でいるギャップを感じちゃってるんでしょ~」

ぼくは香織姉に見透かされていた。


「2人ともそろそろ行かないの?」

「あっ、そうだね。行こうゆきあくん。いってきます雪香姉」

「うん、いってきます雪香姉」

「いってらっしゃいゆきあくん、香織」




ぼくと香織姉は近くにあるショッピングモールへと向かった。

「ゆきあくん、いい天気になって良かったね」

「うん、そうだね。本当に素足で直履きしたんだね…」

「どうしたのゆきあくん? わたしが素足でブーツ履いてることに興奮しちゃってる?」

「い、いや…」

「うふふ、帰ったらわたしの素足をたっぷり堪能させてあげるよ…」

「えっ!?」

ぼくは耳元で香織姉にそうささやかれて、声を出してびっくりした。


「ふふっ、かわいい♪ 帰ったら楽しみにしててね、ゆきあくん」

そう言って、香織姉がコロコロと笑った。




ぼくらは今、ウインドウショッピングしながらショッピングモールの中を歩いている。

香織姉が気に入った物を発見すると、寄る感じになっている。

「ねえ、ゆきあくん、あそこ入りたい~」

「え~!? 香織姉、そこはぼくには無理だよ」

香織姉が足を止め、入りたい店があったみたいだが、そこはランジェリーショップだった。


「大丈夫だよ、ゆきあくん。カップルも一緒に入ってるし、わたしたちもカップルみたいなものだから」

「さすがにそれは無理があるでしょ!?」

そう言いながらもぼくは、香織姉と一緒に店の中に入っていった。

それにしても、そこにいる2人の女性がすごい見ているな…。

もしかしたらぼくのこと悪く言ってるんじゃー

「あの子、お姉ちゃんの買い物に付き合ってあげてるのかなー?」

「お姉ちゃん想いでえらいね。かわいい♪」

ぼくの杞憂だったみたい。


「ゆきあくん、これなんかどうかな?」

そう言って、ハンガーに掛けられた、カラフルでひらひらしたブラジャーをぼくに見せびらかした。


「い、いいんじゃないかな…」

ぼくは、そう言ったが、声があまり出ない。

そんなぼくを、いたずらっぽい笑顔で香織姉が見ている。


「じゃあ、これはどう?」

「ふぇ!?」

今度は、なんとスケスケなものをぼくに見せた。

香織姉が付けるとは思えない。

明らかに、ぼくをからかうつもりで見せている。


「あの子、お姉ちゃんにイジメられて遊ばれてるねー。でも気持ち分かるなー」

「見てて微笑ましくなっちゃう~」

さっきの2人の女性が笑いながら生温かい目で見ている。


「もう香織姉、早く出ようよー!」

ぼくは我慢できずにそう叫ぶが

「ダメ、もう少し遊ばせー選ばせてよ」

と言って、動こうとしない。


「今、遊ばせてって言おうとしたよね!?」

結局、ぼくは、カラフルでひらひらした下着に囲まれて、恥ずかしい思いをしたのだった。




「ゆきあくん、付き合わせちゃってごめんなさい。今度はゆきあくんが遊びに行きたいところに行こう」

「本当に? ありがとう香織姉!」

「うふふ、ゆきあくん喜んでてかわいい♪ 何処か遊びに行きたいところあるかな?」

「えっとー、ゲームセンターで遊びたいけどいいかな?」

「良いよ! 一緒にやろう!」

今度はぼくの希望に沿ってゲームセンターで遊ぶことになった。


「香織姉やっぱり強すぎる…」

「ごめんね、わたしちょっと本気出し過ぎちゃった」

レースゲーム、格闘ゲーム、エアホッケーなどいろいろなゲームをやったのだが、結果はー…察してね。


「いい時間だしそろそろ帰ろうか」

「待って香織姉、帰る前にアイス食べてもいい?」

「うんいいよ。それじゃあアイス食べたら帰ろうね」

「うん」

そうしてぼくらはフードコートでアイスを食べた。


「ねえ、ゆきあくん。今日は楽しかった?」

「うん、楽しかったよ」

「わたしも楽しかったよゆきあくん。また遊ぼうね」

「うん、そうだね」




読んでいただきありがとうございます。


面白いと思った方、ブックマークやご感想、いいね、SNSのシェア、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ