#54 香織姉とはるかさんの対面 ♡
学校の授業が終わり、わたしはこれから下校するところです。
その最中に1人の男の子とすれ違った。
「あれ、ゆきあくん?」
「うわぁ、香織姉!?」
その子はゆきあくんだった。
「どうしたのゆきあくん? もしかしてわたしのこと迎えに来てくれたの?」
「じ、実は先生に呼び出されてね」
「もしかしてはるか先生?」
「う、うん」
「ねえ、わたしも行っていい?」
「ふぇ!? ま、まあいいけど…」
「ありがとう♪」
わたしもゆきあくんと一緒にはるか先生のところに行くことになった。
「お邪魔します…」
「ゆきあく~ん♪」
「うわぁ!? はるかさん急に抱きつかないでよ!?」
「ごめんなさい♪ ゆきあくんがかわいすぎるんだもん」
入った途端、ゆきあくんははるか先生に抱きつかれた。
そして、はるか先生と目が合った。
「あれ、あなたは香織さん!?」
「うふふ、はるか先生―いや、はるかさんお久しぶりです」
「久しぶりですね。香織さんと会うなんていつぶりだろう~」
「いつもゆきあくんがお世話になっていますね。ありがとうございます」
わたしははるかさんにお礼を言った。
「お、お礼なんていいのに…。うふふ、それにしても香織さん、大きくなりましたね」
「はい、身長も胸もあの時より大きくなりましたからね。そういうはるかさんも身長も胸も大きくなってますよね」
「う、うん…。大きくなりすぎちゃって困っちゃうくらいだけどね…」
「分かります。ゆきあくんってばいつもわたしの胸見てくるんですよ~。全く困っちゃいます~」
「ふぇ!? い、いつもは見てないよー!?」
わたしが笑いながらはるかさんにそう説明すると、ゆきあくんは大変慌てた。
「そう言うってことは、たまには見てるってことだよね~」
「へっ!? そ、そりゃちょっとは…。…あっ!」
「もうゆきあくんってば~。わたしのおっぱいでお仕置きしちゃうよ~! え~い!」
わたしはお仕置きとばかりにゆきあくんの顔におっぱいを当てた。
「ほ~ら、ゆきあくんの好きなおっぱいだよ~」
「う~…。も、もう許してー!」
「許さないよ、ゆきあくん~」
わたしがゆきあくんといちゃいちゃしてると、はるかさんが微笑んでいる。
「うふふ、2人ともとても仲が良いですね」
「あっ、ごめんなさい。はるかさんの前でいちゃいちゃしちゃいましたね」
「香織さん、ゆきあくんみたいな弟がいて羨ましいな~」
「分かります!?」
「はい、わたしもゆきあくんみたいな弟が欲しくなっちゃいました。そういえば香織さんはいつもゆきあくんにどんなことしてるんですか?」
「そうですね。いつももふもふしてますよ。後は、お仕置きとして、ゆきあくんのほっぺをなめたり、ビンタしてます」
「そうなんですね~」
「もし良かったらはるかさんもやりますか?」
「えっ、良いんですか?」
「はい、はるかさんにもゆきあくんのかわいさを伝えたいんです」
わたしははるかさんにそう提案した。
「ぼくに拒否権はないの!?」
ゆきあくんはそう言った。
「でもゆきあくん、断れないでしょ~?」
「う、うんそうだけど…」
「ゆきあくん、いいかな…?」
はるかさんはゆきあくんをそう見つめた。
「う、うんいいよ…。この前もやってもらったしね」
「ふわぁー、ありがとうゆきあくん! じゃあまずはもふらせて!」
そう言ってはるかさんはゆきあくんをもふもふした。
「ん? この前って?」
「ごめんなさい、実はわたし以前にもゆきあくんのことをもふもふしてたんです」
「へー、そうだったんですかー。良かったねー、ゆきあくーん」
「ひっ!?」
わたしはそう言ってゆきあくんを見つめると、ゆきあくんはびっくりした。
「じゃ、じゃあほっぺを舐めるよ…」
ペロッ。
「ひゃっ!」
次にはるかさんはゆきあくんのほっぺをペロッとした。
「ゆきあくんってば声出しちゃってかわいい…」
「正直舐められるの、まだ慣れてないからね…。最後はビンタかな?」
「はい、いきますよゆきあくん。えーい」
最後にはるかさんはゆきあくんのほっぺを優しくビンタした。
「ゆきあくん、どうだったかな?」
「うん、少し気持ち良かったよ…」
「ふふっ、良かったー」
はるかさんも満足な様子です。
「そういえばもうこんな時間だね。ごめんなさい2人とも。時間取らせちゃって…」
「いえ大丈夫ですよ。わたしはついてきただけですから」
「ぼくも気にしてないよ」
「ふふっ、ありがとう。2人とももう帰るのかな?」
「はい、わたしたちはこれから帰ります。またお話ししましょう、はるかさん」
「ええ~そうですね。それじゃあまた明日、ゆきあくん、香織さん」
「うん、また明日」
わたしたちは部屋を出て帰ろうとした。
「はるかさん優しい人で良かったね」
「うん、ぼくの担任になるなんて思わなかったし、はるかさんで安心したよ」
「うふふ、ゆきあくん、前にもはるかさんにもふもふされたんですねー?」
「えっ!? い、いやそれは…」
「わたしに教えても良かったじゃないですか? 何で隠したんですか?」
「そ、そんなつもりは…」
「うふふ、もうまたビンタしちゃいますよ~。ゆきあくんってば何回わたしにビンタされれば気が済むんですか?」
「こ、ここでやるの!? せめて家でー」
「だ~め、ここでやるよ~」
「許してくれない…?」
「ビンタさせてくれたら許してあげるよ~。させてくれなきゃ許さないよ~」
「うぅ~分かったよ…」
「ありがとう。じゃあいくよ~」
わたしは思いっきりゆきあくんをビンタした。
「えーい!」
パシィン!
「ふわぁ! つ、強いよ香織姉…」
「ゆきあくんがわたしに隠し事するからだよ~。でも確かに強くやり過ぎちゃったね…。ごめんなさい…」
「ううん、大丈夫だよ…」
「本当に? ふふっ、ゆきあくんはやっぱり優しいね…」
それからわたしたちは仲良く家へと帰った。
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