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#48 風花のもふもふタイム ☆

ぼくは、今、家で1人ゴロゴロしている。

香織姉は、まだ学校みたいで、帰ってくるのを待っている。

そんなとき、インターネーンが鳴った。


ピンポ~ン

「は~い、どちら様?」

「こんにちはゆきあくん~。わたし、風花よ」

「あ、風花さん。ちょっと待ってて~」

制服姿の風花さんが家にやって来て、ぼくは玄関へと向かった。


「久しぶり~、ゆきあくん。ふふっ、本当にかわいいわね」

「…!? やめてよ、風花さん…。そういえば、香織姉は、まだ帰ってきてないよ」

「うん、知ってる。だから来たの」

「どういうこと!?」

「ゆきあくんと2人っきりになりたかったからよ~」

「そうなんだね…。まあでも上がっていいよ」

「うふふ、ありがとうゆきあくん。じゃあ、お邪魔させてもらうよ」

ぼくは、風花さんを家に入れた。




ぼくは、今、風花さんとリビングで、ソファーに座っている。

「ねえ、ゆきあくんはいつも香織と一緒なの~?」

「う、うん、昨日も一緒に温泉入ることになったんだ…」

「そ、そうなんだ…。ゲームもよくするの?」

「ゲームもよく香織姉といっぱいするよ~。香織姉、強すぎて全然勝てないけどね…」

「そうなんだね。ねえ、もし良かったらわたしとゲームしない?」

「えっ、いいの?」

「わたし、ゲーム好きでいろいろなゲームをしてるから是非、ゆきあくんと遊びたいの。ダメかな?」

そういえば、風花さんってかなりのゲーム・アニメ・漫画好きだったよね。

こんな機会なかなかないし、是非とも遊びたいな~。


「うん、いいよ。一緒に遊ぼう」

「本当に!? やったー、ありがとうゆきあくん!」

風花さんは大変嬉しそうにしていた。




それからぼくら2人でいろいろゲームをしたのだが、

「風花さん、強すぎない!?」

「ごめん、ゆきあくん。わたしまだ本気出してないけど、ボコボコにしちゃったね…。あはは…」

あらゆるジャンルのゲームをしてたのだが、ぼくは、風花さんに全く歯が立たなかった…。

しかもこれで本気出してないの!?

風花さん、強すぎる…。


「そういえば、ゆきあくんって、いつも香織からどうされているの?」

「えっ!? な、なんで?」

「わたしも香織がやってることをしたいの。教えてくれないかな?」

「う、うん…。ま、まずいつも抱きしめられてるよ」

「こ、こうかな…」

ぼくは、普段香織姉にされてることを風花さんに教えて、風花さんも抱きしめた。


「結構、抱き心地いいね~」

「ふぇ!? そ、その後は、頭を撫でたり、ほっぺすりすりしたりするよ~」

ぼくの説明通りに、風花さんはぼくの頭を撫でた。


「へえ~、これも気持ちいいね~」

その後は、ぼくのほっぺにすりすりした。


「いつも香織は、ゆきあくんにこうしてるんだね~」

「う、うん…」

よっぽど気持ちいいのか、風花さんは抱きしめる力を強め、ほっぺをすりすりし続けている。


「うふふ、香織がブラコンな理由が分かるわ~。ゆきあくんみたいなかわいい弟がいたらブラコンにもなるわ~」

「ふ、風花さん、もういいかな~?」

「もう少しお願い~。ゆきあくん気持ちいいから、もっともふらせて」

「うん、しょうがないな…」

ぼくは風花さんの思うままにもふもふされた。


「ねえ、ゆきあくん気持ちいい?」

「うん、気持ちいいよ…」

「うふふ、わたしも気持ちいいよ~、ゆきあく~ん~♡」


「ただいま~」

そんなとき、香織姉が帰ってきた。

えっ、ちょっと待って!?

こんなところ香織姉に見られたら、何されるか分かったもんじゃない!


「香織ねー」

ぼくは出迎おうとしたが、風花さんはぼくを強く抱きしめて、行かせないようにした。


「ちょっと風花さん!?」

「だ~め、ゆきあくんはわたしの所にいるの~」

「風花さん、離してぇ~!」

「うふふ、ゆきあくんかわいい~」

必死で離れようとするぼくを、風花さんが抱きしめたまま離さない。


「ただいま~ゆきあくん。あれ!?」

うわぁー、遂に香織姉に見られた!


「おかえり~、香織~」

「風花ちゃん、何してるの? いつもはわたしがゆきあくんにただいまのハグをする時間なのに~」

香織姉がとんでもないことを言い出した。

確かにしてるけど、それを風花さんに言わないで!


「ごめんね~。ゆきあくんがかわいいからついもふりたくなったの~。香織がブラコンになる気持ちが分かるよ~」

「そうだったのね。ふふっ、でしょ~!」

香織姉はそれを言われて何故か誇らしげにしていた。


「ゆきあくんもごめんね。今度は香織にもふられてね」

風花さんはようやくぼくを離してくれた。


「ゆきあくん」

「うん」

「風花ちゃんにされた分だけ、わたしもゆきあくんハグするよ~」

「うん」

そして、香織姉はぼくをたっぷり抱きしめた。


「ふふっ、香織とゆきあくんは本当に仲良しね~。わたしもゆきあくんみたいな弟が欲しいな~」




読んでいただきありがとうございます。


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