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#47 先生からの電話と香織姉のお仕置き ♡

「今日はありがとう。いっぱい遊べて楽しかったわ!」

「また遊びに来てもいい…?」

「うん、いつでも遊びに来ていいよ」


「ありがとう。それじゃ~ね、ゆきあくん」

「ゆきあくん、また明日」

遅い時間になったので、みんな帰ることになった。




「ねえねえ、ゆきあくん。友達いっぱい出来て良かったね」

「ん? まだそんな多くないよ…」

「え~、女の子の友達がいっぱいなんだよ~。ゆきあくんハーレムを作る気でしょ~?」

「何それ!? そんなつもりないよー!」

「ほんとかなぁ~?」

わたしは、いつものようにゆきあくんのことをからかいたくなっちゃう。

ゆきあくんも少しだけ嬉しそうにしてる。


ピロ~ン♪

突然、ゆきあくんのスマホが鳴った。


「んっ、誰だろう?」

『ゆきあく~ん♪ 今からわたしとお話ししませんか?』

「は、はるかさん!? そっか、連絡先交換したんだっけ…」

わたしが不思議に思ってスマホを見ると、はるかという人からメッセージが来たみたい。


「えっ? 何?」

「ゆきあくん…はるかって誰? 女の子かな?」

「ぼ、ぼくのクラスの担任だよ…」

「ふ~ん」

ゆきあくんはスマホをしまって2階に逃げようとしたら、

ピロリロリロ~ン♪

電話がかかってきた。


「ゆきあくん電話出たら?」

「えっ、あ、うん…」

(どうしよう…! ぼくがはるかさんに告白してたことがばれたら香織姉になんて思われるんだろう!? 香織姉、笑ってるけど怖いよー!)

明らかにゆきあくんは慌てている。

怪しい…。何か隠し事してる?


「じゃあ、ぼく電話に出るから2階にいくね…」

「待たせちゃいけないからここですればいいじゃない?」

「あ~でも長くなるかもしれないから香織姉はいってていいよ」

「ううん、わたしもここにいる」

「えっ、あ、うん…。もうどうにでもなれー!」

ゆきあくんは電話に出た。


ピッ!

「もしもし」

「やっと出た~。もうゆきあくんってばどれだけ待たせるんですかー? わたしを待たせるなんて今度お仕置きしないといけないですね~」

「そ、それは、すみません…」

「あ、謝らなくていいよ。わたしも突然かけちゃってごめんなさい」

「あの、それで何の用なの?」

「用なんてないですよ。ゆきあくんの声が聞きたくなっただけですよ~」

「え~、そんなわざわざしなくてもいいのに…」

「だってわたし、ゆきあくんに告白されたんですよ? ゆきあくん、わたしのこと好きでしょ~?」

「は、はるかさん!? 確かに告白はしたけど、さすがにそれは…」

「うふふ、分かってますよゆきあくん。わたしたちはまだ付き合う段階じゃないですからね」

「ま、まあ…。でも、はるかさんが担任で良かったよ」

「えっ、もうゆきあくんってば~。あっ、ごめんねこんな時間にかけちゃって。それじゃあまた明日ね、ゆきあくん」

「はい、また明日」

ピッ!


「ふぅ~、でもはるかさんと電話出来ると思わなかったな…」

「ふ~ん、ゆきあくんって、そのはるか先生が好きなんですね?」

「ふぇ!? い、いやこれにはいろいろと事情があって…!」

「ふ~ん、ゆきあくん、告白したんですね~」

「し、しまったー! あ、あれは気にしないで!」

「そんなゆきあくんは、わたしがお仕置きしないといけないですね~?」

わたしはゆきあくんを捕まえて部屋に連れた。


「へっ、う、うわぁー!」

ゆきあくんをゆきあくんの布団に倒し、ゆきあくんの上に乗っかった。


「か、香織姉!?」

「うふふ~、ゆきあくん、もう逃げられないよぉ~」

「な、何する気!?」

「うふふ~、ゆきあくんをペロペロしちゃうよ~」

わたしは、思う存分ゆきあくんの顔をペロペロした。


「ひゃん! か、香織姉…」

「あれ~、ゆきあくんってばわたしにお仕置きされてるのに興奮してるんですか? も~う、そんな悪い弟はビンタしちゃいますよ~。え~い!」

今度は、ゆきあくんのほっぺをパシィンとビンタした。


「ほらほら、反省しないともっとビンタするよ~。え~い!」

「香織姉、もう許して…!」

「今夜、わたしと温泉入ってくれたら許してあげますよ~」

「わ、分かりました! 今夜は香織姉と一緒に温泉入ります! だから許して~!」

「うふふ~ゆきあくんってばかわいい~。まあ、冗談はこれくらいにしてあげる」

「えっ、冗談?」

「わたし、本当は全部知ってたんだよ~。はるか先生ともまだ先生になる前に話したことがあって、そこでゆきあくんに告白されたのも聞いたよ。わたしは、怒ってないから安心してね~」

わたしは、はるか先生のことを知らないふりして、ドSなことをしたのです。


「も~う、香織姉ってばー!」

「うふふ~ごめんなさい。ゆきあくんがあんまり慌てるから、ついいじめたくなっちゃって」

「まったくぼくの考え過ぎだったよ…。やっぱり香織姉は優しいね…」

「うん、それじゃあゆきあくん、一緒に温泉入ってくれるんだよね~?」

「あっ、うん、今日はもういいよ…」

「ありがとう、ゆきあくん。もうどうしたのゆきあくん、疲れちゃった?」

「はぁはぁ、香織姉のお仕置きは刺激すぎるよ…」

「ゆきあくんの反応が良すぎのが悪いんだよ~。でも、ごめんねゆきあくん。わたしもやり過ぎちゃったね。うふふ~」

その後、わたしたちは仲良く一緒に温泉に入りました。

ゆきあくんは相変わらずドキドキしっぱなしだったけどね(笑)。




読んでいただきありがとうございます。


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