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#46 フレンズビンタ ☆

香織姉にキスをくらい、お菓子を持って2階へと上がった。

部屋に戻ると、早速心愛さんに話しかけられる。


「ゆきあくん、顔赤いけど大丈夫?」

「えっ、そうかな?」

「もしかして、また香織さんにお仕置きされた?」

「ギクッ!」

心音さんにそう指摘されてしまった。


「お仕置き?」

「お仕置きってどういうこと?」

ふゆかさんとなつきさんも首をかしげてるじゃん…。

どう誤魔化そうかと考えたが、

「ゆきあくん、香織さんにいつもビンタされたり、踏み踏みされたりとお仕置きを受けているみたいなんですよ」

「ちょっと葵さん!?」

葵さんがそう伝えて、ばれてしまった。


「え~そうなんだねー!」

「それってゆきあくんが悪いことしてるからなの?」

「うん、香織姉のこと天然っていうと、怒ってないけど、いつも何かしらお仕置きしてくるんだよね」

もう知られてしまったので、ぼくは2人にそう説明した。


「でも何だか羨ましいな~。ゆきあくんは本当に香織さんに愛されているわね~」

ふゆかさんはそう言った。


「香織さんの気持ちは分かるかも…。ゆきあくんは女の子みたいにかわいいからついいじめたくなっちゃうってことだよね」

「まあ、そうだね…」

なつきさんにすっかりみやぶられてしまった。


「せっかくですから、わたしたちみんなでゆきあくんをビンタしませんか?」

「何で!?」

葵さんがとんでもないこと提案してきた。


「それ面白そうね! あ、でもゆきあくんがだめならやめるけど」

「ゆきあくん、いいかな…?」

みんなは、目をキラキラさせながらそう言った。


「ふぅ~しょうがないな…。じゃあ1回ずつで…」

「やっぱりゆきあくんは優しいね。じゃあわたしからいくよ」

まずは心愛さんからだった。


「ふふっ、ゆきあくんをビンタするの久しぶりだな~」

「優しくしてね…」

「うん、じゃあいくよ~。えいっ」

パシィン!

心愛さんは少し優しめにビンタした。


「ふふっ、ごめんねゆきあくん。じゃあ次心音~」

「は~い。ゆきあくん、あたしのかわいいビンタを受けてね~」

心音さんのかわいいビンタって?


「え~い♪」 パシィン!

心音さんも少し優しめのビンタだった。


「どうだった、ゆきあくん?」

これはかわいい待ちかな?


「うん、かわいいよ」

「えへへ、ありがとう~。次葵ちゃんだよ~」

次は葵さんだ。

ちなみにみんなは、お菓子のドーナツを食べながら見守っている。


「お待たせしました、ゆきあくん。覚悟してくださいね?」

葵さんからのビンタも初めてじゃないけど、どうだろうか。


「せーの、えい!」

パシィン!

葵さんのビンタは強烈だった。


「うふふ、ごめんなさい。少し痛かったですか?」

「いや前より強くない!?」

「つい本気出しちゃいました。次はふゆかさんですね」

ふゆかさんか~。大丈夫かな?


「ゆきあくん、安心して。あたしはそこまで強くやらないから」

「た、頼むね」

「いくわよ~。え~い!」

パシィン!

「ひゃっ!?」

「あ、ごめんなさい! 力加減が分からなくて強くやり過ぎちゃったわ! 大丈夫?」

「う、うん大丈夫だから。気にしなくていいよ…」

「本当? 良かった~。ごめんねゆきあくん」

ふゆかさんのビンタは思いのほか痛かったけど、香織姉で慣れてるから大丈夫。

最後はなつきさんだった。


「ゆ、ゆきあくん。ビンタするからね…」

「うん」

なつきさんのビンタはかよわそうだから、少し安心かな。


「えい…!」

パシィン!

「ふわぁー!?」

前言撤回。

なつきさんのビンタは他のみんなより一番強くて痛かった…!


「な、なつきさん!?」

「うふふ、ゆきあくんごめんなさい…。わたし、ゆきあくんがかわいいからつい強めにビンタしたくなっちゃったの…。ごめんなさい♪」

なつきさんは、照れながら舌を出してそう言った。


「なつきってばこう見えて意外とドSなのよね~」

「そうなの?」

「ええ~。あたしが何かしちゃうとお仕置きでビンタされちゃうことが多いのよ。なつきのビンタは本当に痛いのよ」

「そうなんだね…」


「ゆきあくん、入るよー」

香織姉が部屋に入ってきた。


「あっ、香織さんいいところに!」

「何してたの?」

「わたしたちでゆきあくんのことをビンタする遊びしてたんです。香織さんも参加しますか?」

「へ~そうなんだー。わたしもやるよ~」

葵さんにそう言われて香織姉にもビンタされることになった。


「ふふっ、ゆきあくんいくよ~」

「ははっ、今日はいい日だなぁ~…」

「えーい!」

パシィン!

「ふぁー!」

やはり香織姉のビンタが一番強かった。


『これが香織さんのビンタ!?』

みんなも香織姉のビンタを見て興奮している。


「ゆきあくん大丈夫?」

「だ、大丈夫だよ…。凄い痛いけど」

「ごめんね、ゆきあくん」

「謝らなくていいよ。香織姉のビンタは慣れてるからね」

「うふふ、ありがとうゆきあくん」

なんだかんだでぼくは香織姉のビンタをくらうのが快感に感じてしまうのである。





読んでいただきありがとうございます。


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