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#42 姉妹の優しいビンタ ♡

その後、わたしたち3人は、いろいろゲームをしたりして遊んでいました。

今は、わたしと雪香姉で、ゆきあくんを遊んでいます。


「うふふ、ゆきあくん覚悟してね…」

「もう、雪香姉ってば、ぼくが断れないの知ってて…」

「だって、久しぶりにゆきあくんをビンタしたくなっちゃったんだもん…。いくよ、ゆきあくん」

雪香姉は久しぶりにということで、ゆきあくんをビンタしました。


「えいっ」

パシィン!

「ひゃっ!」

「うふふ、ゆきあくんビンタするの気持ちいい♪ ごめんなさい。ちょっと痛かった?」

「ううん、香織姉のビンタで慣れてるから」


「もう、ゆきあくんってば~。じゃあわたしもやるよ~。えいっ」

パシィン!

その後、わたしもゆきあくんをビンタしました。


「うふふ、ゆきあくんっていつもわたしたちのビンタを受けてくれるよね~」

「ゆきあくんが香織にお願いしてるの聞いてびっくりしたよ。その後、わたしにもお願いしてきたから思わずビンタしちゃったよ~」

わたしだけじゃなくて雪香姉にもビンタをお願いしてたみたい。


「そういえば、ゆきあくんはどうしてわたしにビンタして欲しかったの?」

わたしはゆきあくんにそう聞いた。


「う~ん、正直あまり覚えてないけど、アニメで確か女の子が男の子にビンタしてるシーンを見かけて、女性にビンタされるとどんな感じになるだろうと考えてたの。そう思って、香織姉にお願いしてたんだ」

「そうだったんだー」

「でも、まさか香織姉の方から頻繫にビンタされるようになるとは思わなかったけどね…」

「うふふ、ゆきあくんをビンタするの気持ちいいからわたしからビンタしたくなっちゃったんだよー」


「その後、思わず雪香姉にも頼んじゃったしね…」

「ううん、全然いいよ。むしろゆきあくんのおかげでビンタするのが気持ちよくなっちゃったから」

雪香姉もわたしと同じで、ゆきあくんにビンタをお願いされてから、ゆきあくんのことを笑顔でよくビンタするようになった。


「ゆきあくんもわたしたちにビンタされて気持ちいいでしょ?」

「まあ、正直姉さんたちのビンタは痛いけど、優しくて気持ちいいよ…」

もうゆきあくんってばかわいいんだから。


「ねえ、香織、わたしたちもお互いビンタしない?」

「えっ?」

雪香姉がわたしにそう提案してきた。


「わたしも昔みたいに香織にビンタされたいし、香織をビンタしたいの。いい?」

「うん、いいよ」

「ありがとう。じゃあまずは香織からお願い」

「分かった、いくよー。えい!」

パシィン!

「うふふ、やったねー。えい!」

パシィン!

わたしは雪香姉をビンタして、雪香姉はわたしをビンタした。

小さい頃からわたしたちはよくお互いビンタをして遊んでいた。


「ふふっ、香織のビンタ相変わらずねー」

「雪香姉のビンタもだよー」

わたしたちはほっぺを触りながらそう言った。


「ねえ、ゆきあくん、今度はゆきあくんがわたしたちにビンタしない?」

「えっ!?」

わたしはゆきあくんにそう尋ねた。


「確かにゆきあくん、いつもビンタされる側だもんね。ゆきあくんからビンタされたことないなー」

「でしょ~。ゆきあくん、どうかな?」

「さ、さすがに出来ないよ…」

ゆきあくんは、気まずそうにしながらもそう断った。


「え~、どうして?」

「だって、女の子に手を出すなんてぼくには出来ないよ…」

「大丈夫だよ。わたしたちはゆきあくんのお姉さんだから。ゆきあくんにビンタされてもー」

「姉さんだからだよ。いつもぼくに優しくしてくれる姉さんたちにそんなことするのはいやだよ…。いくら香織姉のお願いでも、それだけは出来ないよ…」

「ゆきあくん…」

ゆきあくん、本当に優しいなー…。

わたしたちのことを考えてくれてる。

それを聞いてわたしと恐らく雪香姉も目をキラキラしながら感動した。


「分かったよ、ゆきあくん。わたしも無理に頼んじゃってごめんなさい。ふふっ、ゆきあくん優しくて好き…」

「ふふっ、ゆきあくんいい子すぎるよー。じゃあ、またわたしたちゆきあくんをビンタしてもいい?」

「えっ、まあいいけど…」


「ありがとう、じゃあ香織。せーのでいくよ」

「うん」

「えっ、ちょっと待って2人同時にやるの!?」

わたしたち2人でビンタすることになり、ゆきあくんは困惑している。


「じゃあいくよー。せーの」

『えーい!』

パシィン!

わたしは右手で、雪香姉は左手で、同時にゆきあくんをビンタした。


「うふふ、ごめんなさい。わたしたちゆきあくんをビンタするの好きだから」

「そもそもわたしたちが、ビンタしたくなったのは、ゆきあくんがお願いしたからだよ。悪いのはゆきあくんだよ、うふふ」

「た、確かにそうだけどね」

わたしたちは可笑しくなって笑った。


「じゃあ、わたし夕飯作るね。香織もゆきあくんも楽しみにしててね」

「うん、分かった」

雪香姉は夕飯を作りにキッチンへと向かった。


「ねえ、ゆきあくん」

「なに、香織姉?」

「えい♪」

わたしはもう一回ゆきあくんを優しくビンタした。


「ごめんねゆきあくん。またビンタしたくなっちゃったの」

「もう香織姉ってば…」

「うふふ~」

わたしはビンタしたゆきあくんのほっぺを優しくさすってあげた。




読んでいただきありがとうございます。


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