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#41 スーパーお姉さんの雪香姉 ♡

新キャラ出ます!

ゆきあと香織の姉です。

わたしは、いつものように朝早く起きた。

眠い目をこすりながら、まずゆきあくんの寝顔を確認する。

ふふっ、ゆきあくんの寝顔をみるだけで、わたしは自然と笑顔になっちゃう♪


鼻歌交じりに階段を降りていくと、魚を焼く香ばしい匂いが漂ってきた。

キッチンで誰かが料理をしていた。


「あっ、やっと起きたねー。もう先にキッチン使っちゃってるよー」

「あれ、雪香姉!?」

「おはよう、香織。今日も元気だね」

彼女は水瀬雪香。

わたしとゆきあくんの姉です。

高校3年生になった雪香姉は、生徒会長に所属していて、少しの間、寮で暮らしていたが、今朝家に帰ってきたみたい。

雪香姉は、わたしと同じ水色のポニーテールをしている。


「香織も高校生だねー。遅くなったけどおめでとう」

「ありがとう。それにしても、雪香姉帰ってきたんだね~。連絡してくれれば良かったのにー」

「うふふ、ごめんなさいね。香織たちをびっくりさせたかったから。それにしても、ゆきあくんとの2人生活はどうだった?」

雪香姉はそんなことを聞いてきた。

わたしとゆきあくんがとても仲がいいことを雪香姉も重々承知している。


「うん、とても楽しかったよ~」

「それは良かったねー。今日からわたしもここで生活するけど、わたしに気にせずイチャイチャしていいからねー」

「雪香姉…」

雪香姉はわたしたちに気を遣ってくれてる。


「まあでも、時々邪魔するけどね」

「も~う、雪香姉ってばー!」

でも、昔から雪香姉にいい雰囲気で邪魔されることがよくある。


「でも、香織も身長大きくなったね。その内、わたしよりも大きくなっちゃうかも」

「まだまだ雪香姉には追いつかないよ」

わたしも女子にしては、身長は高い方だけど、雪香姉はわたしよりも一回り大きい。


「ふあ~あ、おはよう香織姉…」

ゆきあくんが眠そうにしながらも起きてきた。


「あ~、ゆきあくん、おはよ~」

「おはようゆきあくん! 久しぶりだね!」

「あっ、雪香姉!? いつの間に、帰ってきたの!?」

ゆきあくんは雪香姉を見て大変驚いている。


「うふふ、久しぶりに香織とゆきあくんと一緒に暮らしたくなっちゃったから帰ってきたの。ゆきあくん、遅くなったけど進級おめでとう」

「ありがとう、雪香姉」

「うふふ、ゆきあくんかわいい…。こんなにかわいい弟がいて、わたしも嬉しく思うわ」

そう言って微笑む雪香姉。


「かわいいって言われるのは、ぼくにとっては複雑だけどね…」

「だって、かわいいんだもん。ねえ、香織?」

「うん、ゆきあくんはわたしたちの自慢のかわいい弟だよ!」

雪香姉に便乗してわたしもゆきあくんにそう言った。


「ゆきあくん、えいっ!」

雪香姉はゆきあくんをもふもふした。


「ふぇ!? ゆ、雪香姉!?」

「やっぱりゆきあくんもふもふするの気持ちいいなー。香織が毎日ゆきあくんをもふもふする気持ちが分かるよー」

「でしょ~!」

雪香姉は、昔からわたしとゆきあくんのことをかわいがってくれて、よくもふもふしてくれる。

わたしがゆきあくんにしてることは、雪香姉がわたしにしてくれることをしてるんだよね。


「そうそう、ゆきあくん。今日はわたしが朝食作ったから。ついさっき出来たから、みんなで食べましょう」

「そうなんだー。雪香姉の作る朝食、久しぶりだね」




それから、わたしたちは雪香姉が作った朝食をみんなで食べている。

「ど~う、ゆきあくん?」

「うん、おいしいよ」

「ふふっ、良かった。香織とわたし、どっちの料理がいい?」

「え~!?」

雪香姉がとんでもない質問をして、ゆきあくんは困惑している。


「え、え~と…、それは…」

「ふふっ、ちょっと意地悪な質問しちゃったね。わたしには分かるから。香織の料理の方が好きでしょ、ゆきあくん?」

「そう、ゆきあくん?」

わたしはゆきあくんにそう聞いた。


「う、うん…」

「そうなんだ~。うふふ、ありがとうゆきあくん」

「で、でも雪香姉の料理もおいしいからね…!」

「気を遣わなくても大丈夫よ。でもありがとう、ゆきあくん。そう言ってくれてわたしも嬉しいよ」

わたしと雪香姉の2人で、ゆきあくんのことを抱きしめている。


「ふ、二人共恥ずかしいよ…」

「ゆきあくんがかわいいのがいけないんだよ~」

「わたしはゆきあくんのことを抱くの久しぶりだから、これくらいいいでしょ?」


「うん、しょうがないな…」

「もう、ゆきあくんってば~」

「ふふっ、ゆきあくん優しいね。そうだ、香織にももふもふしてもいい?」

雪香姉はわたしにそう聞いてきた。


「うん、いいよ」

「ありがとう、えいっ。もふもふ~」

「ふふっ、雪香姉のもふもふは気持ちいいよ~」

「ありがとう、香織。喜んでくれてわたしも嬉しいよ~」

わたしたち3人は、いつもこんな感じです。




読んでいただきありがとうございます。


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