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#27 男の娘好きのお嬢様 ☆

新キャラ出ます!

「おはよう、2人とも」

『おはよう』

ぼくは、クラスに入って2人に挨拶した。

今日から早速授業が始まるので、みんな授業の準備をしている。

といっても、今日は4時間授業なので、すぐに終わる。


「あ、水瀬ゆきあくん。ちょっといいですか?」

「ふぇ!? な、何かな?」

ぼくは思わず声をかけられてびくっとしてしまった。

1人のクラスメートの女子がぼくに話しかけてきた。


彼女は風色葵さん。

見た目は青髪のポニーテールで、お嬢様みたいな感じである。

入学して同じクラスになったのは、初めてで、話したこともないけど、学年内では男女ともに超絶人気で、どうやら彼女は「学年のアイドル」と呼ばれているらしい。

そんな彼女が何の用だろう?

と思っていると、彼女が聞いてきた。


「放課後ちょっと訪ねたいのですが、いいですか?」

「う、うん…?」

「はい、待っててくださいね」

一体何なんだろう?

ぼくは、授業を進めながら放課後まで待つことにした。




授業も終わり、みんな続々と帰っていった。

「ゆきあくん、今日も一緒に帰る?」

「あ、ごめん。ちょっと用事があるから正門前で待ってて」

「そう? 分かった。じゃあ行こう、心音」

「うん、じゃあまたね、ゆきあくん」

心愛さんと心音さんには、正門前で待ってもらった。


「お待たせしました」

何処かへ行っていた、彼女は戻ってきた。


「それで何の用なの…?」

ぼくは女性が苦手なのもあって思わず縮こまっている。


「かわいい…」

「ん?」

「あっ、ごめんなさい! 何でもないです!」

今、何か聞こえた気がしたんだけど気のせいかな?


「実はその、ゆきあくん…あ、ゆきあくんって呼んでもいいですか?」

「え…あ、うん」

「うふふ、じゃあゆきあくん。ちょっともふもふしてもいいですか?」

「うん…ん!? もふもふ!?」

「はい、わたし、前からゆきあくんのことをもふもふしてみたいと思っていたのです。わたし、ゆきあくんみたいな男の娘、好きなんです! ゲームとかでも、男の娘に目がないんですが、ゆきあくんを見て、本当にいるなんて思わなかったです!」

うん、いきなり何を言ってるのかなこの娘?


「で、でもどうしてぼくなの? ほ、ほら、葵さんなら…」

「葵さん…!?」

「あっ、ごめん! 急に下の名前で呼んじゃって…迷惑だったかな…?」

「ふふっ、ゆきあくんに葵さんって呼ばれると思っていなかったのでびっくりしちゃったんです。葵さんでいいですよ、ゆきあくん」

「じ、じゃあ…葵さん。その、葵さんほど美少女がどうしてぼくなんかを? ぼくよりもいい子がいると思うけど…」

「ゆきあくんがわたしの好きな男の娘に当てはまってるからですよ! わたしよりも小さいですし、女の子みたいにかわいいですから!」

「そ、そうなんだ…」

ぼくは、苦笑いしながらそう言った。


「お願いします、わたしにもふもふさせてくれませんか?」

「うん、ちょっとならいいけど…」

正直、そう言われてぼくは、悪い気がしない。


「本当ですか!? ありがとうございます!」

葵さんが目をキラキラしながらそう言って、すぐさま抱きついてきた。


「かわいい…!」

「ふわぁー!? 葵さん!」

「もう我慢出来ません! ゆきあくんかわいいです!」

自分で言うのもなんだけど、葵さん、もしかして思った以上にぼくのこと好きすぎる!?


「あ、ごめんなさい! わたしとしたことが取り乱しちゃいましたね」

「い、いや大丈夫だよ…」

「うふふ、ゆきあくん気持ちよかったです♪ あ、ゆきあくん最後にお願いなんですけど…」

すると、葵さんはランドセルからいそいそとスマホを取り出すと、

「わたし、もっとゆきあくんと仲良くなりたいです。なので、連絡先交換してもいいですか?」

「え、あ、うん」

「やったー♪ ありがとうございます! これからもよろしくお願いしますね」

ぼくは若干戸惑うも、SNSのアプリを起動して葵さんと連絡先を交換した。


「ゆきあくん」

「な、何?」

「うふふ、名前呼んだだけです♪」

…!?

そ、そういうのは反則だよ…!


「じゃあゆきあくんまた明日です!」

「う、うん。また明日」

葵さんは元気よく帰っていった。

不思議な子だけど、新しい友達が出来たなぁ。

そうしみじみ思うととある人がやってきた。


「ゆきあくんー!」

「えっ、うわぁー!」

ぼくはびっくりして顔を上げると、はるかさんがいた。


「ごめんなさい。もう下校時間なのに、まだ帰ってないから気になっちゃったの」

「あ、すみません。今から帰りますので」

「そう? 何かあったら遠慮なくわたしに言うんですよ?」

「は、はい!」

はるかさんはぼくにそう言ってくれた。


「そ、それじゃあ帰りますので、また明日です、はるかさん」

「うん、また明日、ゆきあくん」

ぼくは、教室を出て帰るのだった。




一方その頃の葵さん

「うふふ~♪ ゆきあくんと話しちゃいました♪ わたしのスマホにゆきあくんの連絡先があるのも夢みたいです♪ それにしても、ゆきあくんはあんまり女の子慣れしてないみたいですね。これでも勇気を出して話しかけたんですからね? ふふっ、明日からが楽しみです。ゆきあくん、好きです♪」




読んでいただきありがとうございます。


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