#18 2人のスイートバスルーム ♡
「そろそろ明日学校だねー」
「わたしたちももう5年生だね」
夕方になり、心愛ちゃんと心音ちゃんは帰ることになった。
「また、明日学校で会おうね」
「うん、じゃあねゆきあくん、香織ちゃん!」
「お邪魔しました~」
「また明日~」
2人は自分の家に戻りました。
「ゆきあくんももう5年生か~」
「そういう香織姉は高校生だね」
「うん、まだ実感がわかないな~」
わたしたちは、今、夕食のカレーを食べながらそんな会話をしている。
「でも学年が変わっても、学校は同じだからこれまで通り一緒に登校出来るよね」
「うん、そうだね」
実はわたしが通う学校は、小中高と一貫の学校であります。
なので、わたしとゆきあくんは学年が離れていますが、同じ学校に通っているのです。
といっても、中学の時も学校では、ほとんど会えてないけどね…。
「ゆきあくん、先に温泉入っちゃって」
「はーい」
食事が終わり、ゆきあくんを温泉に入らせた。
実はわたしはこの後、あることを実行させるためにゆきあくんに先に入ってもらうことにしたのです。
うふふ、この後が楽しみね♪
「ふぅ~」
ゆきあくんは湯船につかっているみたい。
よーし、今ね!
「ゆきあくん、温泉気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ…」
「それは良かった♪」
「…。ん、香織姉!?」
ゆきあくんはわたしとばっちり目があった。
「ゆきあく~ん、わたしと一緒に入りましょっ!」
そう、わたしがゆきあくんに先に温泉に入らせたのは、わたしがゆきあくんと入るために遅れてやって来たのです♪
「ふわぁー!? ど、ど、どうしたの!? 何で入ってきたの!?」
「だ、だって~、ゆきあくんと久しぶりに入りたかったんだもん~」
わたしたちは昔は一緒に温泉に入ってたけど、わたしが中学生のときから別々に入るようになったのです。
「で、でもせめてタオルを着けてよ…!」
「そんなこといって~、わたしの裸見たいくせに~。それにゆきあくん、この前わたしの裸見ましたよね?」
「えっ、いや、あれはその…」
「うふふ、ゆきあくんも本当はわたしと一緒が良いんですよね?」
わたしはゆきあくんを見つめながらそう言った。
「わ、分かったよ…。」
「ありがとう~♪ ゆきあくんはやっぱり優しいね~」
ゆきあくんはわたしと一緒に温泉に入らせてくれました。
「でも、今度からはタオルつけてね…」
「は~いー…、ん? ってことは、これからもわたしと一緒に入っていいってことだよね~」
「…!? い、今のは忘れて…!」
「うふふ、ゆきあくんってば…。それじゃあ背中を洗ってあげるね~」
「うん」
そう言って、わたしはゆきあくんの背中を洗った。
「は~い、終わり~」
その後は、一緒に湯船に入った。
「ね、ねぇ…」
「ん? なぁに?」
戸惑うようにゆきあくんが尋ねた。
「どうして、久しぶりに入りたいと思ったの?」
「本当は前から一緒に入りたかったんだけど、ちょっと恥ずかしくなっちゃって中々言い出せなかったんだ。でも、この前ゆきあくんにわたしの裸を見られてから、入りたい気持ちが増しちゃって、今日入りたいと思ったんだ」
「そ、そうなんだ…」
そう言われてゆきあくんは少し嬉しそうにした。
そして、わたしはゆきあくんに裸を見せつけるためにわざと立ち上がってこう言ってやった。
「わたしの裸に見とれちゃって~、ゆきあくんのエッチ♡」
「ふぇ!? ぼ、ぼく先に出るね!」
ゆきあくんは大慌てで湯船から出て、浴室から出ていった。
「うふふ、もうゆきあくんってば…。かわいいんだから♪」
そんなゆきあくんをわたしはクスクスと笑いながら見送った。
その後、わたしが部屋に戻ると、ゆきあくんは布団に寝転がっていた。
「ゆきあくん、今日も一緒に寝ていいかな?」
わたしはそう尋ねた。
実はここ数日、一緒に寝るのに慣れないように別々で寝ていたけど、今日は一緒に寝たい気分です。
「うん、良いよ」
「ありがとう~」
わたしたちはゆきあくんの布団で寝ることにした。
わたしはそんなゆきあくんに抱きついた。
「えっ!? か、香織姉!?」
「ごめんなさい、わたしもゆきあくんに甘えたいの…。今日はお願い…。」
「うぅ~、しょうがないなぁ~」
「うふふ、いつもわたしのわがまま聞いてくれてありがとう…」
わたしの冷たい足を、ゆきあくんの足にくっつけた。
「ゆきあくんは、暖かくて気持ちいいな~」
「もう、香織姉ってば…」
わたしの満足している様子を見てゆきあくんは微笑みながらそう言った。
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