#13 香織の幼馴染 ♡
新キャラ出ます!
新しい朝が来て、わたしは目が覚めた。
「うーん」
隣ではゆきあくんが気持ちよさそうに眠っている。
「むにゃむにゃ~」
「ふふっ、ゆきあくん本当にかわいい…。写真撮っちゃお♪」
わたしはゆきあくんの天使のような寝顔を、スマホでこっそり撮った。
わたしのスマホには、ゆきあくんの写真がいっぱいあり、今みたいにこっそり撮ったのも何枚かある。
ゆきあくんがかわいいから仕方ないよね♪
その後、わたしは朝食のフレンチトーストを作っていて、完成したところです。
まだゆきあくんが起きてこないので、起こしにいった。
「ほら、ゆきあくん、朝だよ。起きなさい」
「うーん、あと5分」
なかなかゆきあくんは起きない。
「もう、せっかくわたしが起こしに来たのにまだ起きないのね。そんな悪い子は踏み踏みしちゃうよ~」
そう言って、わたしはゆきあくんの顔を踏み踏みした。
「えいっ」
「むぎゅ!? か、香織姉!?」
「うふふ、いつまでも起きないから踏んでるんだよ? ゆきあくん~」
「わ、分かった、起きます、起きます!」
ゆきあくんは慌てて起きた。
「おはようゆきあくん~」
「おはよう、香織姉…。」
「わたしにお仕置きされたくなかったら早く起きるんだよ?」
「うん」
まだ眠そうだけど、ゆきあくんはちゃんと起きた。
『ごちそうさま』
わたしたちは、朝食を食べ終えた。
「ふー、香織姉のフレンチトーストおいしかった~」
「ふふっ、ありがとう」
ゆきあくんはいつもわたしの作ったものをおいしそうに食べてくれる。
ゆきあくんが喜んでくれると、わたしも嬉しくなっちゃう♪
それからしばらくすると、ピンポーンとインターホンが鳴った。
わたしは玄関に向かった。
「あっ、いらっしゃいうららちゃん」
「こんにちは~、香織ちゃん」
「うららちゃんがうちに来るの久しぶりだね~」
「といっても、すぐ近くだけどね」
「まあ、ゆっくりしてって」
うちにやってきた子は、春咲麗ちゃん。
わたしの幼稚園の頃からの幼馴染です。
とても天真爛漫で、純真無垢な女の子です。
「そういえばゆきあくんは?」
「ゆきあくんは今ママ達の手伝いをしているよ。わたしはさっき食器を洗ってて、今終わったところなの」
「そうなんだね~。ふふっ、ゆきあくん本当にしっかりしてるね」
「でしょ!?」
「どうして香織ちゃんが得意気なの?」
「だってゆきあくんはわたしの弟だよ。うららちゃんがゆきあくんのことを褒めるってことは、わたしのことも褒めてるも同然だよ♪」
「でも確かにゆきあくんがしっかりしてるのは香織ちゃんの影響かもしれないね。そんなふいんきがするもん。わたしもゆきあくんみたいな弟が欲しいな…」
うららちゃんはそう言った。
「ふいんきじゃなくてふんいきだよ、うららちゃん」
「えっ? ふいんき…? なんだか分かんなくなっちゃった…」
わたしはそんなうららちゃんを見て笑っちゃった。
「前から思ってたけど、うららちゃんって天然だよね」
「えっ? わたしって天然なのー!? でもそういう香織ちゃんも天然だよね」
「うららちゃんまでー!? ゆきあくんもわたしのことを天然っていうけど、わたし自分のこと、天然と思ったことないんだよね~。」
「でも、わたしたちってそんなに天然なの?」
「まあでも天然って言われて嫌な気はしないから別にいいんだけどね」
「そうだね~」
わたしたちはそんな会話を続けている。
「ふぅ~、終わった」
「あ、お疲れゆきあくん」
しばらくしてゆきあくんが戻ってきた。
「あ~ゆきあくんだ~! ゆきあく~ん!」
「うわぁー、う、うららさん!?」
「ゆきあくん、会いたかったよー!」
「うららさん、久しぶりだねー」
「香織ちゃんとゆきあくんに会いたくなっちゃったから」
「うららさんっていつも無邪気でかわいいよね」
「ありがとうゆきあくん。そういうゆきあくんも相変わらず小っちゃくてかわいいね♪」
「う、うん…。かわいいって言われるのは嬉しいけど複雑だよ…」
「うふふ♪ ゆきあくん、かわいい…。」
ゆきあくんとうららちゃんが話し合っている。
わたしが言うのもなんだけどゆきあくんとうららちゃんも姉弟のように仲が良い。
「そういえばもうこんな時間だね」
「そろそろ昼食にしよう。よかったらうららちゃんも食べる?」
「えっ、でもなんだか悪いよ」
「気をつかわなくて大丈夫だよ♪ ゆきあくんもいいよね?」
「う、うん。せっかくだからお願いうららさん」
「ゆきあくんまでそう言うならお願いしようかな~♪」
「ありがとう」
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