#10 かわいい幼馴染とゲーム対決 ♡
「みんなで何のゲームする?」
「格闘ゲームにしない?」
「いいね、あたしが一番かわいいことを証明できるし」
「ゲームとかわいいは関係ないでしょ?」
「も~心愛ちゃんってば~!」
3人はみんなで格闘ゲームをするみたいです。
わたしも一緒にとのことだったけど、わたしは見守ることにした。
「あ~負けた~!」
「ふふっ、最初はわたしの勝ちです♪」
1戦目は心愛ちゃんが勝ちました。
「もう一回やろうよ~」
「いいよ、次もわたしが勝つから!」
続く2戦目は心音ちゃんが勝ちました。
「やった~今度はあたしの勝ち!」
「あ~負けちゃった」
「どう? かわいーでしょー」
「わ、わーやっぱり心音が1番かわいいなー」
「も~また適当に言ってる~!」
その後、心愛ちゃんと心音ちゃんが勝ち続けてるけど、ゆきあくんはまだ勝てていない。
「う~2人とも強いよ…」
「ごめん、わたしたちゆきあくんをボコボコにするつもりはないんだよ」
「あたしたちが練習いっぱいしちゃってたからね。次は勝てるよ、ゆきあくん!」
「そうだ、ゆきあくんこういうのはどう?」
「香織姉?」
そう言ってわたしはゆきあくんを廊下へ連れた。
「じゃーん! これ着てみたらどうかな?」
「な、何それ…?」
「わたしの服だよ?」
「いやそれは分かってるよ!? なんで着なきゃいけないの!?」
「こうすれば、ゆきあくん勝てるかなぁと思って」
「いや、関係ないでしょ!? 香織姉が着せたいだけじゃないの?」
「えっ!? いやそんなことないよ…」
「図星なんだね…」
「でも、この前ゆきあくん、こっそり着てたよね? その時と同じ衣装だよ?」
「うっ、それは試したかっただけで…。でも、心愛さんと心音さんの前では着れないよ…!」
「いい考えだと思ったけど、駄目かな…?」
わたしはうるうるしながらゆきあくんを見つめた。
(その顔は反則だって…! 2人の前で女装するなんてドキドキしてゲームどころじゃなくなっちゃうよ…! でもせっかく香織姉が提案してくれたからな…。)
「分かった…。やってみるよ」
「本当に!? ありがとうゆきあくん♪」
ゆきあくんはわたしの服を着てくれた。
「お待たせ~2人とも」
「どうしたの2人ともー…、ってゆきあくんその格好は!?」
案の定というか2人はゆきあくんの女装を見てびっくりした。
「ゆきあくんかわいいよ!」
「そ、そういうお世辞いいよ…。自分でも似合ってないと思うから…」
「かわいいよ、ゆきあくん?」
「心愛さんまで!?」
「うん、心音よりもかわいい」
「うん…、えっ、心愛ちゃん!?」
「そうだよ! ゆきあくんが1番かわいいよ!」
わたしもたまらずそう言った。
「うん、そうだよー…、えっ、1番!?」
心音ちゃんが驚いた。
「心愛ちゃん、香織さん、あたしとゆきあくんどっちがかわいい?」
「え? ゆきあくんだよ~」
「即答!?」
ごめんね、心音ちゃんもかわいいけど、わたしはやっぱりゆきあくんが一番かわいいと思うよ~。
「も~、ゆきあくんを倒してあたしが1番かわいいと思わせるから!」
「ぼく関係なくない!?」
心音ちゃんがゆきあくんに宣戦布告した。
「もう、心音ってば~。でもわたしもゆきあくんが1番かわいいと思うよ」
「心愛ちゃんまで!? も~う、あたしもゆきあくんが1番かわいいと言われて黙ってられないから…!」
心愛ちゃんまで燃えている。
「よーしもう1戦やるよー!」
そんなこんなでゲームを再開した。
「あれ? 勝っちゃった…」
「なんで~!?」
女装の効果があったのか、次の試合はゆきあくんが勝った。
「やったー、おめでとうゆきあくん~」
「う~、ふふっ、悔しいけどおめでとうゆきあくん」
「そうだね。おめでとうゆきあくん」
「あ、ありがとう」
みんなでゆきあくんの勝利を祝った。
「2人の前で女装することになるなんて…」
「うふふ、でも2人も似合ってるって言ってくれてるよ~」
「うん、少し複雑だけど…」
そう言いながらもゆきあくんは嬉しそうだった。
「あーあ、でもあたしが1番かわいいって証明出来なかったな~」
「別にそんなことは…」
「でも次はあたしの方がゆきあくんよりかわいいってこと教えてみちゃうよ! でも、久しぶりに遊べて楽しかったよ! ありがとう、ゆきあくん♪」
「…心音さんってなんていうか…」
「何? かわいい?」
「…うん、かわいいよ」
「ふふっ、ありがとうゆきあくん~」
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