#9 あかるい かわいい 心音ちゃん ☆
前回に引き続き新キャラ出ます!
「ん~!?」
「どうかな、心愛ちゃん?」
「はい、とてもおいしいです!」
「ありがとう。良かった気に入って」
心愛さんは香織姉のプリンを大変気にいったようだ。
「ゆきあくんもどう?」
「うん、おいしいよ」
「ありがとう、それにしてもゆきあくん本当にかわいいなぁ~」
「わたしもそう思います。ゆきあくんはとてもかわいいです」
「ちょっと、2人ともやめてよ…! 恥ずかしい…」
2人にかわいいと言われてぼくは顔が赤くなった。
ピーンポーン!
そんなとき、インターホンが鳴った。
「で、出てくる!」
ぼくは逃げるように玄関へ向かった。
「ゆきあく~ん!」
「うわぁ!」
「えへへ、ゆきあくん久しぶりだね~。会いたかったよ~」
「い、いらっしゃい、心音さん…」
この子は、ぼくのもう1人の幼馴染、黄瀬心音さん。
黄色のミディアムヘアーをしていて、天真爛漫で明るい女の子。
そんな心音さんがやってきて、ぼくに飛び込んできた。
ちなみに心音さんもぼくより身長が高い。
「もうびっくりしちゃって~、ゆきあくんかわいい~。1番かわいいのはあたしだけど、その次にかわいいよ~」
心音さんにまでかわいいと言われてしまった。
自分では分からないけど、ぼくってそんなにかわいいのかなー?
ちなみに心音さんは自分のことを1番かわいいと思っているらしい。
確かにかわいいけどね…。
ははは…。
「心音ちゃんいらっしゃい~」
「香織さん~!」
今度は香織姉に飛び込んだ。
「心音ってばいつも元気だね」
「あ~プリンだ! これどうしたの?」
「香織さんが作ってくれたの」
「え~香織さんが!?」
心音がびっくりしている。
「うん、ちょっと最近始めたの♪ 良かったら食べて」
「そうなんだ! じゃあいただきます~。」
パクっ。
「う~んおいしい~。香織さん上手だね~」
「ふふっ、ありがとう心音ちゃん」
「香織さんは理想のお姉さんだよ~。ゆきあくんうらやましいな~」
心音さんがぼくにそう言った。
「えっ!? いやそんなことないよ~」
「ねぇ~ゆきあくん。あたしかわいい?」
心音さんはそうぼくに突然聞いてきた。
「えっ、ど、どうしたの?」
「ふふっ、ゆきあくんにかわいいって言われたいから…。どう…?」
「う、うんかわいいよ…(小声)」
「あれ~聞こえないよ~? あたしにも聞こえるように言ってほしいな~」
うそ!?
ぼく、人にかわいいっていうの恥ずかしいんだよね…。
「こ、心音さんかわいいよ」
「もっと大きな声で言ってほしいな~、ゆきあく~ん」
心音さんがニヤニヤしながらそう言った。
心音さん、天使のような顔して、考えること悪魔だよ…!
「こ、心音さん、かわいいよ!」
「ふふっ、ありがとう! ゆきあくんも分かってるね」
「もう心音ってば、相変わらずね…」
心愛さんが息を吐きながらそう言った。
「ねぇ~香織さん、あたしかわいい?」
「うんかわいいよ」
香織姉にもそう聞き、香織姉は笑顔で答えた。
「ふふっ、ありがとう香織さん。心愛ちゃんもあたしかわいい?」
「かわいいかわいい」
「なんか心愛ちゃんだけ適当じゃない!?」
「だって、毎回聞かれるから、正直うんざりしてるんだよね…」
「もう心愛ちゃんってば~!」
「はいはい、怒らない」
心音さんはそんな心愛さんにポカポカと叩いた。
「ふふっ、2人とも本当に仲良しだね♪」
香織姉はそう言った。
「そ、そうだね」
「あれ、心音さんほっぺにプリンついてるよ?」
「あれ本当だ。ゆきあくん取って~」
「はい、取れたよ」
そう言って、ぼくはティッシュで拭き取った。
しかし、心音さんは何やらきょとんとした表情をしている。
「どうしたの?」
「香織さんがゆきあくんにやってるみたいになめてきれいにしないの?」
「へっ!?」
な、何言ってるの心音さん!?
そういえば心音さんも知ってるんだっけ…。
「そ、そんなことできないよ!」
「ふふっ、冗談だよ♪」
心音さんが言うと冗談に聞こえない…。
「そういえば香織さんは普段もなめてきれいにしてるんですか?」
「うん、ゆきあくんがかわいいからついね…」
いやいや、香織姉、顔赤くしながら言わないで!?
「心音さん、何か遊ばない?」
「そうだね~」
話を切り替えるためにぼくたちは遊ぶことにした。
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