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魔王の王子、転生してウハウハする。(R15版)  作者: しんりゃくしゃ
第三章:元魔族の王子、前世の世界へ転移する
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聖都

 「う~。馬車酔いが…」

 「お兄ちゃ~ん、ひまぁ~。」

 「あ、私の索敵に前方に魔物の反応。美樹、手貸して。」

 美佐が美樹の手をとり、「オークよ!」と叫ぶ。


 「こんどはミキが!」と美樹ちゃんが馬車から飛び降り、隠密で姿を消しながら先頭の馬車を追い越しオークの集団に駆け出す。

 俺も慌てて追いかけるが、「お兄ちゃん、さすがに一人じゃ大変!」とオークを殲滅させて美樹ちゃんが戻ってくる。

 うん。俺にも出番ちょうだい。



 野営で深い眠りについていると、

 「ワーウルフだ!」

 「よし、こんどは俺の出番だ!」とテントを飛び出すが、今度も美佐と美樹ちゃんが無双した後でした。


 そして道中、話すこともないくらい順調に聖都についた。



 あえて言えば、野営の際、俺達も交代で見張りをしないといけないのだが、美佐が見張りをしている時に、テントの中で美樹ちゃんが寝込みを襲ってきたくらいか。

 「見張り当番じゃないときはしっかり眠るのも仕事だぞ」と言い聞かせ1回だけすると、美樹ちゃんと交代しに来た美佐にまで1回要求されたくらいか。

 まぁそのくらいならね。俺もきらいじゃない。


 レバーシュの守り手の人たちに聞かれちゃうから程々にね。



 聖都カークウーゾは大きな街だ。

 門の前では大勢の旅人が行列を作っていた。ようやく俺たちの番がきて、門ではちゃんと全員の身元チェックが入ったが、ギルドカードでパスできた。

 そして門をくぐったところで護衛の任務は終了となり、リーダーたちパーティと一緒に冒険者ギルドに完了報告に行った。


 さて、宿をとるにはまだ時間も早いし、どうしようか。


 「お兄ちゃん、お姉ちゃん、この街の真ん中にあの女神様の教会があるんだって。」

 「じゃぁ、時間もあることだし、強力なスキルを授けてくださったお礼しにいこうか。」


 俺達は女神様にお祈りしに行くことにした。


 「へぇ~。大きな教会ね。」


 キィーーー


 「こんにちわー誰かいますかぁ~」礼拝堂の中には誰もおらずが閑散としていた。


 「誰もいないけど、いいよね。女神様に強力なスキルを授けてくださったお礼をしよう。」

 俺達は女神様の像の前にならんで、思い思いのスタイルでお祈りした。


 美樹ちゃん、土下座してお祈りするのはさすがに世界観が違うと思うよ。


 キーーーィ


 その時、礼拝堂の横の扉が開く。

 「すみません、少し席を外しておりまして。礼拝者のかたですか?」

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