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魔王の王子、転生してウハウハする。(R15版)  作者: しんりゃくしゃ
第二章:元魔族の王子、現代に転生する
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初体験物語

 そんなこんなで受験が終わった。


 「どうだった、美佐ちゃん?出題予想もズバリ当たったし、余裕だっただろ?」

 「うん~。でも、わたしなんかが大学合格できるのかなぁ?だってうちのお母さん、中卒だよ。

 中学卒業してすぐわたしを産んで、美樹も産んで、その後すぐお父さんが死んで、その後ずっと働き詰めで…

 旦那様のおかげで貧乏ではなかったけど、そんな家庭の子が大学なんて行けるの?」


 「何言ってるんだ、美佐ちゃん。いっぱい勉強したんだから合格できないわけがないだろ?」そういって美佐の肩を優しく抱いた。



 合格発表の日、2人で合格発表を見に行ったが、受験番号が近かったので、2人ともあっさりお互いの受験番号を見つけた。もうちょっと青春ごっこしたかった。(天丼)


 俺たちは母や美恵さんに合格したことを電話した。


 その帰り、「お母さんは母屋にいるし、うちに寄ってく?」

 と、離れの美佐の部屋に行った。


 部屋は美樹ちゃんと一緒の狭い部屋だ。何度来ても女の子特有のなんとも言えない匂いがする。


 沈黙の後、そっと口づけを交わした。

 「亮太、いいよ。」

 「え?なにが?」

 「バカ!全部言わさないでよ!!今まであんたがしたがってたことよ!」


 美佐ちゃんのボリューム感のあるポニーテールに、うなじ、真っ赤になった耳、薄めのリップでちょっとおしゃれした唇、成長した胸、相変わらずピンクでちいさな突起、きゅっと締ったお尻に、控え目に隠れた…


 「ちゃんと着けてね。」


 夢の様だ…

 前世の記憶がある俺だが、こんなに幸せな気分になったとこはない。


     :

     :


 (亮太が大好き!)

 (美佐ちゃん!)

 (美佐って呼んで♡)

 (美佐、俺も大好きだよ!)


     :

     :


 「あれ?」「え?あの、その、違うの、違わないけど違うの!」

 「俺たち、声にしてないよね?」「う、うん。」


 「ねえ亮太、なんかずっと不思議な感覚だったの。亮太が私と一体になったような。亮太の気持ちが手に取るようにわかるような。これって普通なの?」

 「いや俺も(今世では)初めてだからよくは知らないけど、俺も感じたんだ。そして美佐の心の声が聞こえたんだ。だけど、そんな話聞いた事がないよな。」

 「何だったんだろう?あの感覚。今、こうして手が触れてるだけでも、亮太の思いが伝わるの。」

 (俺もだよ。美佐…)

 (亮太…。これからもずっとそばにいてね♡)

ブックマークしてくれてもええんやで。

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