高校生活
俺達の高校生活が始まった。
美佐ちゃんも成長し、自転車を押すブレザーを押し上げる胸元もまぶしい。
(美樹ちゃんはまだ中学生なのになぜかさらに大きいが、そこにはあまり触れてはいけない様だ。)
相変わらず威圧のスキル(再度言うがそんなものは持ってない)全開の高校生活だが、美佐ちゃんが一緒いるだけで楽しい。
3年生になると美樹ちゃんも同じ高校に進学してくると思うが、胸部の破壊力がとんでもないことになっていそうでお兄ちゃん心配です。
俺は両親の母校である某有名大学を目指していた。
そんなある日の夜、俺が勉強しているところにいつものように夜食を持ってきた美佐ちゃん。どうも様子がおかしい。
「どうしたの?」
「なんでもない。」
「なんでもなくないだろ?」
「…あのね、私、高校卒業したら就職しようと思うの。
高校の学費は旦那様が出してくれたけど、私の口から大学の学費までだしてなんて言えないし、当然そんなお金はうちにはないと思うの。
もしかしたら美樹が進学したいって言うかもしれないし。ずっと亮太の専属メイドするつもりだったんだけど、ずっとそばにいてあげられなくてごめんね。」と言うや否や泣き出した。
「美佐ちゃん。父さんは、美恵さん、美佐ちゃん、美樹ちゃん、3人とも家族同然だって言って、食事も一緒に摂ってるくらい2人を実の娘のようにかわいがってるから頼めば出してくれるかもよ?明日一緒に頼んでみようよ。さあ、泣くのはやめて。」
「うん。」
この日、美佐ちゃんは俺のベッドで眠った。
ちなみにいつも以上のことは美佐ちゃんが嫌がるのでしていない。
俺は鋼の精神力のスキルを身に付けた。(嘘)
翌日の晩、美佐ちゃんと俺は父に頼んだ。
「父さん、俺が父さんと母さんの母校を目指していることは知ってるよね。美佐ちゃんも一緒に進学させたいんだ。学費をだしてくれないか?」
「ん?なんだ、そんなことか。最初からそのつもりだったぞ。美佐ちゃんはずっと亮太のそばにいるんだろ?」
「い、いいんですか?」
「あ、ただし、当然だが同じ大学に合格する事。
あと、ついでに言っておくと、お前に俺の会社を継がせる気はない。俺と同じ苦労はさせたくないからな。
最低限、家を手放さないで済む程度の財産は残してやるつもりだが、大学でしっかり勉強して、そこからは自分達の道を歩め。」
「父さん、ありがとう。」「旦那様、ありがとうございます。」
その日から2人の受験勉強が始まった。
俺については前世の記憶は役に立たないが、魔王の王子として英才教育を受けた俺の勉強方法は役に立つわけで問題はない。なので主に教える側だが、それはそれで勉強の復習になる。(天丼)
(以下、中略)
高校受験の時より工程が増えた気がするが、2人の学力と技術(?)は飛躍的に伸びた。
工程ってなんだw