小学生時代
美佐ちゃん・美樹ちゃんとも、何かと美恵さんの仕事の手伝いたがる。
女の子はそんな年頃なのだろうか?恵美さんのメイドさん衣装にも憧れがある様だ。
クリスマスにプレゼントされた子供用のメイド衣装を来て「似合う?似合う?」と聞いてくる。まぁ、恵美さんのメイド姿ほどではないが、二人ともなかなかかわいいと思う。
そんなある日、美佐ちゃんが自分は亮太担当のメイドだと言い出した。
父や母、美恵さんまでそれを微笑ましい目で見てる。
美樹ちゃんに至っては、「みきも!みきも!みきもお兄ちゃんの担当!」と言い出す。
そして2人で我先にと俺の部屋の掃除や俺の着替えを手伝おうとする。
「いや、2人ともそんなことしなくていいから!」
「やりたいの!」
「父さんの着替えの手伝いなんて、美恵さんはやってないだろ!」
「旦那様には奥様がいらっしゃるでしょ。」
「お兄ちゃんのシミのついたパンツ、ミキが洗ってあげる!」
「シミなんてついてないって!」
「おねしょしたシーツも私が交換して洗ってあげるから安心しておねしょしていいわよ。」
「おねしょなんてしてないって!」
俺には友達ができない。周りの男の子は美少女美佐目当てで近づいてくる輩ばかりで威圧のスキル(そんなものは持ってない)で追い返していた。
なかには2学年年下の「美樹ちゃんを紹介してくれ」と言ってくる輩までいる。小学生の頃からロリコンスキルが発動してるとこの先思いやられるぞ。
そして俺に近寄ってくる女の子は美佐ちゃんが威圧のスキル(そんなものは多分持ってない)で追い返しているようだ。
いや、もともと近寄ってこないだけなのかもしれない。
まぁ、いいさ。俺は元魔族だ。人族の子供には興味はない。本当だ。嘘じゃないぞ。これは絶対だ…
前世の御先祖様には、勇者の襲来で部下を全員失い、辛うじて生き残った子供たちが大人になるまで何年も魔王城で一人ぼっちで過ごした人がいたそうだ。
友達なんていなくても寂しくはない。まあ美佐ちゃん・美樹ちゃんがべったりくっついていて一人ぼっちではないわけだが。
それなのに、なぜか美佐ちゃん・美樹ちゃん姉妹は女の子達にも大人気だ。ってか、この姉妹、魅了のスキル持ってないか?それもパッシブスキルで俺以上の強烈なやつ。
小学生の時は、俺は美恵さんや姉妹と一緒に風呂に入っていた。姉妹とは洗いっこしたりもた。
俺にはロリコンスキルはないので姉妹では興奮しないが、出るところは出て引っ込むところは引っ込む美恵さんの裸はもうたまらなかった。
そして小さなオレが元気になってしまった姿も、美恵さんは慈愛の目でやさしく見守ってくれる。聖母なのか?聖母じゃないのか?
「ねぇ、なんで大きくなってるの?ねぇ痛いの?痛いの?」
「美佐ちゃん、男の子は仕方ないのよ。そっとしてあげなさい。
それよりもおぼっちゃま、せっかくだからしっかり剥いて洗いましょうね。」
美恵さん、指先まで柔らかいです。痛いです。くすぐったいです。
もうちょっと大人になってから手ほどきしていただきたいです。
夏休みには美恵さんに連れられて姉妹と一緒にプールにもいったりもした。
美恵さんのグラビアアイドルなんじゃないかっていう見事な水着姿、ウエストのあたりで縛ったヒップまで伸びた黒髪はその場にいる男性すべてを魅了した。
ごく普通のワンピース水着なのだ、なのだが、妙に艶めかしい。そして若々しい。
オレよおさまれ!オレよおさまれ!
「なにこれ?」
美樹ちゃん、ツンツンするのはやめてくれ。まだくすぐったいだけだ。
「亮太!私たちまで恥ずかしいから小さくしなさいよ!」
無理です。生理現象です。今の俺には無理です。
それにしても美恵さんって、歳って取らないの?エルフなのか?前世でも見た事はなかったがエルフなのか!?
あ、美佐ちゃん・美樹ちゃん、すまない。俺にはつるぺた・スクール水着属性はないのだ。
あ、当然、姉妹と一緒に学校の勉強もしたぞ。
2人ともあまり勉強は得意ではなかったが、根気よく教えた。美樹ちゃんはともかく、なぜ美佐ちゃんにまで教える側なのだ?
本日2話目
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